ネマタの戦術本レビュー第696回「麻雀 だから君は負けるんです 著:堀 慎吾 その5」

ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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テーマ 9

 一昔前の押し引き基準として有名なものとして、「先手、良形、高打点の2つ以上で押し」「2段目、2メン待ち、2翻以上を満たせば勝負」といった言葉が挙げられますが、この基準ではかなり得な時にしか押さないことになるので結果的に守り過ぎになります。
 麻雀は2人ではなく4人で打つゲームなので、2人がめくり合いで互角であるなら、損をするのは得点できる機会の無い残りの2人。「先制リーチと互角の勝負」の時点で実はかなり得をしているのです。一昔前の押し引き基準が守り過ぎであったのは、まさにこのような麻雀というゲームの性質を失念していたためではないでしょうか。

 ただし、こういった確率の話を考えたことがなく、勘や経験則で打っている人が必ずしも押し引き基準が誤っているわけではありません。どちらかと言えば、「互角の勝負」という言葉に囚われたために、「4人の中で互角以上であればよい」ところを、「先制リーチ者と互角以上でなければならない」ように考えてしまったことに問題があったものと思われます。麻雀に限らず、戦術を学ぶためには言葉が必要ですが、主語を明確にすることを忘れないようにしたいものです。

テーマ 10

 先程申しましたように、「4人の中で互角以上であればよい」ので、実際は多少分が悪くても、降りるよりはマシであればカンチャンでも追いかけリーチを打った方がよいのです。具体的にどの程度なら勝負に見合うのか、和了率、放銃率がどの程度になるかについては、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。

 麻雀は4人で打つゲームですが、1対3というよりは、1対1対1対1のゲームであるということも意識しておいた方がよいでしょう。「ここでアガられたら独走されるから」という理由で押し過ぎている、あるいは、「ここでアガっても降りていた人を喜ばせるだけ」という理由で引き過ぎているのも一昔前の戦術論で見受けられました。自分の選択の結果誰かが得をしても、他の選択を選んだ場合よりは自分が得をするのであればそれでいいのです。勝つためには相手にとっての損得も理解しておく必要がありますが、打牌選択はあくまで自分にとって損か得かで判断するようにしましょう。

麻雀 だから君は負けるんです

麻雀 だから君は負けるんです

 勝ち組は「麻雀で勝つために必要な知識」をたくさん持っているから勝ち、負け組はその知識の量が少ないから負けるのです。この本では麻雀で勝つために必要で、なおかつ絶対に持っていなければいけない特に大事な知識や考え方を紹介しています。

 
堀 慎吾
単行本:1,620円
Kindle Unlimited
 
 

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麻雀 だから君は負けるんです

 

 

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