第12期雀竜位・斎藤俊（日本プロ麻雀協会）による対局の寸評記事！今回は6月22日に行われた「第18期女流雀王戦第4節」です。 

第18期女流雀王Aリーグ第4節（全8節）

大島麻美が圧をかける。
麻雀は和了る、オリる以外にも色々とすることがあるというのが良く分かる。
東場西家、4万点オーバーの大島の手牌は以下のようになっている。
　ドラ

ドラはあるが形が悪い。トップ目ということで無理にリスクを取って和了する必要こそないが・・・

「ポン！」

序盤に打ち出されたドラのを仕掛け打。
　ポン

和了するなら役牌重ねたり、チャンタ、ホンイツだろうか。他家から見たらここまでの手バラとは思いづらく戦う手格好が整っていないとなかなか役牌などは打ち出しづらいだろう。河に字牌が高いこともこのブラフに威力を持たせている。互いに字牌を牽制させがら失点を防ぐことに成功した。

大島が迎えた親番にて多田から先制リーチを受けるも追いかけリーチにてツモあがり
ドラ ツモ

加点を続け迎えるオーラス1本場。親は佐月。
佐月：20000
大島：55700
朝倉：15900
多田： 7400
供託1000点

南家大島の配牌
　ドラ

配牌でテンパイしている。先日はふゆつみが地和を和了している。2発目なるか。

地和ならず。
スムーズにがツモ切られる。

　ツモ　打

　ツモ 打

とし、チーをしてあっさりと局消化しトップを決める。

　チー　ロン

第一ツモもあっさりだったので対局終了後、地和チャンスについて聞いてみた。
「立直せずに役を付けたかったので早くを切りたかったんですよね～。あの手はダブリーしなくて良いんですよね？」

もはや地和に目もくれずだった模様。役云々以前にで地和じゃん？と問えば
「あ！ほんまや！第一ツモ前にテンパイしてましたね！！忘れてました！！」

少し天然？なところもあるようだが、主目的は局消化。どこまでも現実派な大島であった。

第18期女流雀王Bリーグ第4節（全8節）

※ふゆつみ、中山、有沢、庄司の第4節は別日対局

第18期女流雀王Cリーグ第4節（全8節）