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Mリーガーが直接教えてくれる!?女子麻雀サークルMAGNET主催 村上淳プロの麻雀教室にいってみた!

Mリーガーが直接教えてくれる!?女子麻雀サークルMAGNET主催 村上淳プロの麻雀教室にいってみた!

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こんにちは!編集長の佐田です!

最近麻雀を打つ女性が増えてきて、本当に嬉しいなと思っている今日この頃です。麻雀は老若男女が楽しめる頭脳ゲームですから、より多くの方にルールを覚えてもらえたらな、と考えています。

とはいえ、まだまだ女性のプレイヤーは少ないのが現状です。ルールも覚えたいけど、実践でも試してみたい!ルールは覚えたけれど、もう少し強くなりたい!そんな麻雀を打つ女性の願いを叶える勉強会があるとのことで行ってきました!

過去には小林剛プロ、鈴木たろうプロ、魚谷侑未プロと名だたる麻雀プロが講師として開かれたこの麻雀教室。今回は2018年度のMリーグ優勝チーム、赤坂ドリブンズ所属の村上淳プロが講師として登壇されました!

Mリーガーによる貴重な講義、どんなことを教えて頂けるのでしょうか?さっそく勉強会スタートです!

勉強会スタート!

村上プロ「赤坂ドリブンズというチームで初年度Mリーグ優勝しました!村上淳です!」

村上プロと言えばハッキリした発声!勉強会も元気な挨拶ではじまりました。

内容はプロ団体についてや、Mリーグに関してなど今の麻雀業界に関してのお話から、参加者のレベルを知る為にどんな役を知っているかをみなさんに1つずつ上げて貰うところからスタート。

今回は点数申告が出来る方も多く、メインは麻雀の本質についての講義となりました。

村上プロ「麻雀の中で遠慮をしてしまうというのが一番良くないと思ってます。トップ争いしているところに悪いな、とか、こんな手で上がっていいのかな、とか控えめな弱気思考はゲームとしては正しくないです。

麻雀は頭脳ゲームなので、技術を競いあって、どれだけ自分がちょっとでも得をするか、どれだけ相手に損をさせるかというゲームなので、誰かが嫌な気持ちになるのは当たり前なんですよね。勝つために一生懸命になるっていうのが、一番正しい姿勢であって、そのためには自分が駄目なとき、例えば0点しか持って無くても、終わった時には3000点ぐらいにしようとか、ちょっとでも得することを考えないと、ゲームとして成り立たない。トップをとりたい人は、トップ争いをしていても、ラスの人に振り込んだら着順が落ちてしまうなとか、ちゃんと全員が得なことをするという前提で考えれば、『なんで断ラスなのにそんな手でアガるんだ』なんて文句はでないはずなんです。

断ラスの人からリーチをうけても『なんでそんな手でリーチするんだ、着順も上がらないのに』ではなく、自分が損した局面では『うわ、やられたな』と相手を褒め称える。そういう気持ちがあった方がいいなと思います。皆さん初心者の頃、周りの打てる人達と一緒に打つとイライラされた経験はありませんか?打てる人は打てない人とやったら得なんだからニコニコしていればいいんです。初心者のせいで損をしたとしても、麻雀は4人でやるゲームなので、誰かが誰かの迷惑になるし、本質としては、同卓者全員に迷惑をかけた人が勝つゲームなんです。麻雀はゲームだから、イライラしてはいけない。

自分が得して、相手が損をするということを繰り返して、最終的にトップがとれたらめちゃめちゃ嬉しいけれども、トップが目指せなければ2着をとる、2着がだめなら3着を、という頭脳ゲームとしての本質がありますので、そういう部分を忘れないで欲しいなと思います」

このお話を受けて、いくつか質問がとびだしました。

ーーーオーラスで、断ラスでも「最低これくらいはしないといけない」など自分で決めているものはありますか?

村上プロ「僕はないんです。例えば、配牌が1000点ならアガれそうなときに、無理する人が多いと思うんですけど、それはたぶん損していると思います。1000点アガれるひとが、それをアガらずにもうちょっと高くしようと考えた時、本来なら1000点アガる人がアガれずに、本来ならアガれない人がアガってしまうということがあるじゃないですか。そうなると、自分が1000点加点していたはずが、もしかしたら8000点放銃してしまうかもしれないし、ツモられて失点してしまうかもしれない。だからその差し引きを考えて欲しいですね。

断ラスから1000点アガることは、周りから『何やってるの?』って言われるかもしれないけど、この1000点をアガらなかったら、マイナス何点になるのかなんてさっぱりわからない訳ですよ。極端な話ですが、その1000点をアガらなかったことで、役満を放銃してしまうかもしれない。だからこそ、差し引きを考えてほしいですね。結局、1局って自分がアガらない限りは、ノーテン罰符だったりで必ず何かしら払うんです。だからその差を考えると、この1000点は無駄じゃないってことが分かると思います。

例えば小林剛プロはよく1000点のアガりをするんですけど、これは1000点だけの価値じゃないんですよね。相手のチャンス手を潰してたりするから、相対的に見るともっと価値が高いんです。だから昔は『東1局から鳴いて1000点?』なんて言われることもあったかもしれないけど、そういう考えは捨ててください。アガることはとにかく偉いんです。タンピン三色狙えそうなのに、チーして1000点とかは、勿体ないなー、ということもありますけど、1000点しかアガれないような手を無理して高くしようとすると、それはそれで損だと思って頂ければと思います。

だから皆オーラスに近づけば近づくほど無理をするんだけど、無理をすることが損になっているということもあります」

 

ーーーこれはリーグ戦においてのお話でしょうか?1回勝負では断ラスの1000点にはあまり意味がないのではないでしょうか?

村上プロ「もちろん目的が変わればやることは少し変わります。例えばタイトルの決勝なんかでオーラス1000点では勝てないような状況なら、1000点アガることによって自ら負けにいってることになるので、意味がありません。でも普段皆さんが楽しんでいる麻雀においては、断ラスで迎えたオーラスの1000点には価値があると思うんですよね。少しでもプラスにするようにしたほうが、ゲームとして面白いと思います」

 

ーーー最近ダブ東を1巡目に切るようにしているのですが、東場で攻撃材料にもなりえる東はいつ切ったらいいのでしょうか?

村上プロ「お!僕もダブ東は孤立していたら1巡目に切るようにしています。どうしてかというと、親の配牌に東がトイツである確率って2%くらいなんですね。50回に1回。巡目が進む毎に東がトイツになる確率は高くなりますから、ダブ東っていうのは1巡目が一番鳴かれにくいんです。でも鳴かれにくい、という事実は知っておいて、どのタイミングで切るかは自分で考えて欲しいと思います。数字だけ理解しておいて自分で決めるべきです。絶対にどちらが得ですということはないです」

村上プロ「また、こういう勉強会を開くと、『どうやったら強くなりますか』という質問が出るんですけれども、自分で考えてひたすら打つしかないです。その中でも、強くなりたい過程では、オリずに攻撃するほうが、上手くなる傾向があるかなと思います。なぜかというと、いっぱい頑張って危険牌を切って前に出る人って痛みをたくさん経験するわけですよね。放銃をたくさんすることによって、押し引きの線引きにいいラインが出来やすいんです。オリ気味の人っていうのは、その線引きが分からなくなってきちゃうので、ギリギリのライン手前で降りちゃったりするんですよ。だから、今から皆さんが経験を積むための手段としては、ちょっと頑張って、攻めた方が上達には近いかなと思います。弱気すぎるかもしれないと思ったひとは、今までより攻めることで、押し引きのいいバランスを作ることが大事かもしれないですね」

丁寧に麻雀という『ゲーム』をする上での本質を教えて頂き、私もすごく納得しました。自分が得をして、誰かを損させることを繰り返す上で勝つ頭脳ゲーム。1局毎の手牌に溺れがちだったりすることもある私ですが、これを念頭において、今後も麻雀を楽しんでいきたいと思います!

実践スタート!

点数申告ができる方と、苦手な方の2卓に分かれ、実践形式で村上プロに後ろ見していただく形で後半戦がはじまりました。

点数申告が出来る方の指導ではこんなシーンも。「一通の目をずっとみていたが、を切る方が広いかと思って迷ってしまった」という方。

村上プロを切るのは広い訳ではなくて最終形が強いという意味が正しいです。を切る方がからまで何持って来てもテンパイするので広いですね。ただ僕も、最終形がの待ちになると凄くツモれそうなので、切る方が好みです」

言葉の意味を正確に、否定せずに教えてくれる村上プロ。気軽に質問できるとてもアットホームな環境で、みなさん満足そうにされていました。

村上プロインタビュー

勉強会を終えて、村上プロにお話を伺いました。

ーーー勉強会の講師は初めてですか?

村上プロ「昔こういった女性だけの麻雀教室の講師をしていたことがあるので、初めてではないです。その教室は生徒が100人くらい所属しているところだったのですが、レベルもバラバラで、役を知らない人から点数申告ができる人までいて、点数計算合宿なんかもやってたくらいの真面目な教室でした。その時の講義内容は、それぞれのレベルの差がかなりあったので、後ろ見して個別指導していくような感じでした」

 

ーーー今日の参加者のレベルはどうでしたか?

村上プロ「思ってたよりすごく高かったです。昔教えていたところは、本当に初心者という感じの方が多かったのですが、今日の参加者で一番経験が浅そうな人でもちゃんと打っていたので、すごいなと思いました。メディアの力もあるとは思うんですが、全体的に初心者の底上げがされていると感じました」

 

ーーー前回はチームメイトの鈴木たろうプロが講師でしたが、たろうプロと何かお話されましたか?

前回の講師鈴木たろうプロ Mleaguer21人の軌跡で勉強会の様子が放送された©AbemaTV

 

村上プロ「まったくしてないです(笑)でもたろうさんも『遠慮はするな』っていうことを言っていたみたいなので、僕もそれを伝えようとは思っていました。ラス目なのに低い点数しか見えないからアガれない、という遠慮や、逆にダントツトップで2着争いをしているところに邪魔してはいけないかな、という遠慮も麻雀というゲームにおいては必要ないです。『俺に打ったら着順落ちるぜ』みたいな感覚でいいんです。人間として生きる上では謙虚な方が良いかもしれないですけど、麻雀中はもっとおこがましくならないと(笑)」

 

ーーーMリーグオフシーズン中の過ごし方は?

村上プロ「ノーレート雀荘や麻雀バーのゲストだったり、人を集めて勉強会をしたり、家では麻雀の動画を見て研究していることが多いですね。勉強会は、人数が揃えばちゃんと記録を取って、検討するということもやっています。あんまりチームメイトと一緒に勉強会をするっていうことはないんですけどね。園田は昼間働いているし、たろうさんは自由人なので(笑)。ばかんすリーグっていう私設リーグがあるんですけど、そこではMリーグの他チームの選手も出場されているので、他のチームの方と会うことも多いです」

 

ーーー麻雀が強くなりたいという方にアドバイスをお願いします

村上プロ「ベースは、ひたすら打って自分で考えることですね。麻雀に上手くなる近道はないので、時間は掛かりますが、コツコツ自分で沢山麻雀打っていったらいいんじゃないかなと思います。あと、成績を付けていくのが良いと思います。『強くなった』って身にしみて分かるのって数字に現れたときなんですよね。成績を付けて、その成績が向上するように頑張るっていうのが大事かなと思います。僕もずっと手帳に自分の成績を付けていますが、自分の現状を客観視するためにも、数字で把握するというのは大切だと思います」

研鑽に余念が無い村上プロ。アドバイスありがとうございました!

勉強会終了後 村上プロのサインに並ぶ皆さん

MAGNET代表 但野怜奈さんインタビュー

勉強会を主催されたMAGNETの代表、但野怜奈さんに今後の活動についてなどを伺いました。

ーーー今回村上プロをお呼びした理由は?

怜奈さん「村上プロは記念すべき第1回Mリーグの初代チャンピオンの座に輝き、またメディアを通じてその気さくな人柄でも人気の高い選手であり、今回声をかけさせていただきました。こういった勉強会は今後も定期的に開催したいと思っていますし、また、勉強会以外にも麻雀プロとの交流会もできたらなと考えています。」

 

ーーー今後の活動について

怜奈さん「麻雀を打てる女性がMAGNETの活動以外でも増えている印象があり、Mリーグが始まって、麻雀を見る専門の方もいるみたいなので、そういう人が打ちたいと思ったときに、実際に打てる環境にしていきたいと思います。普段のMAGNETの活動はリーグ戦がメインなので、それに参加できる人を増やせたらいいなと思います。あと、ルールと役は分かるけれども、点数計算が出来ない方、自信が無い方ってたくさんいると思うんです。そういう方に向けて、例えば、間違ってもいいから自分で点数をとりあえず申告してみる、分かる人はそれを見守って、間違っていたら優しく訂正する。それでだんだんと点数申告ができるようになっていくというような場を作りたいなと考えています」

女性の麻雀人口拡大に向けて活動されているということで、本当にうれしいですね。次回はどんなゲストが来てくれるのでしょうか?MAGNETのTwitterを要チェックです!

MAGNET公式ホームページ

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