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桃瀬古都と玉木璃子―悔しさを越えて輝いた二人の笑顔【シンデレラファイト シーズン5 BEST16 GroupB  #3 担当記者・中野るい】

桃瀬古都と玉木璃子―悔しさを越えて輝いた二人の笑顔【シンデレラファイト シーズン5 BEST16 GroupB #3 担当記者・中野るい】

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シンデレラファイトシーズン5、本戦6日目。
#3の結果でついにBest8進出者が出揃う。
残された切符はあと2枚。
最後の椅子を懸けた、負けられない戦いが始まった。


■桃瀬古都(日本プロ麻雀協会)

シーズン1から挑戦を続け、今回自身初となるBEST16進出を果たした。
「私が関西にシンデレラを持ち帰る!」
その強い思いを胸に、毎日のようにシンデレラルールの麻雀会を開催。実戦経験を積み重ね、この舞台へやってきた努力家だ。

成海有紗(日本プロ麻雀協会)

シーズン1から挑戦を続け、SemiFinal進出は過去2回。
届かなかった決勝の舞台。その悔しさを力に変え、今度こそFinalへ。
その舞台へ進むためにも、Best16で負けるわけにはいかない。
経験と勝負強さを武器に、悲願のファイナル進出を目指す。

■玉木璃子(日本プロ麻雀協会)
今年、初の本戦出場。
Best32では繊細かつ丁寧な麻雀で見事1位通過を決め、一気に注目を集めた。
勢いは十分。
狙うは、5代目シンデレラの座。

■佐藤あや(最高位戦日本プロ麻雀協会)
ほんわかした笑顔が印象的な彼女。
しかし卓上では、勝負どころを見極める冷静さと確かな強さを持ち合わせている。
彼女もまた、シンデレラの栄光を関西へ持ち帰りたい一人だ。

SemiFinalへの切符を手にするのは、果たして誰なのか――。

【東1局】ドラ:[六]
「立直!」
東1局、最初に発声したのは佐藤だった。
待ちは良形ではないが、序盤から加点のチャンスを逃さない。
この舞台で戦う覚悟を示すような、先制立直だった。

そこへ追いついたのが玉木。
手にはドラ5の大物手で追っかけ立直をする。
トップ・2着が通過となるこの#3。
玉木はこの一撃を決めることができれば、通過争いで大きなアドバンテージとなる。

赤1枚はあるものの、ドラを持たない佐藤にとって、玉木の立直は大きな脅威だった。

勝負の行方は――。

佐藤のツモアガリ。

ほっとした表情を見せる佐藤。
一方、絶好の勝負手をものにできなかった玉木には、悔しさがにじんでいた。


【東2局1本場】ドラ[⑨]
再び玉木にチャンスが訪れる。
満貫に仕上げ、立直へ。

自身が[④]を切っていることで筋となった[⑦]待ち。

相手が手に詰まれば打ち放たれてもおかしくない牌だ。
しかし、無情にも牌の巡り合わせは玉木に味方しない。
そのまま流局。

この一局をものにしたかった――。
その悔しさは、彼女の表情の奥に潜んでいた。


その後も玉木には幾度となく勝負手が訪れる。
しかし、あと一歩のところでアガリには結び付かず、さらに放銃も重なり、徐々に苦しい展開へと追い込まれていく。
オーラス、玉木に課された条件は役満か3倍満ツモ。
大逆転には、もはや奇跡を待つしかない状況となった。

対局を見て、筆者が強く感じたことがある。
玉木璃子という選手は、なんて魅力的な選手なのだろうか。
アガれない悔しさ、ほっとした瞬間に見せる笑顔、勝負に向き合う真剣な眼差し。
その一つひとつの表情が彼女の人柄を映し出し、見る者を惹きつける理由なのだろう。
どんな局面でも、彼女は麻雀と真っ直ぐ向き合い、楽しむことを忘れていなかった。
持ち前の天真爛漫な明るさは、対局を通して画面越しにも多くの人へ届いたのではないだろうか。


【南4局】1本場 供託1本 ドラ[東]

東家 桃瀬古都 26700
南家 成海有紗 36400
西家 玉木璃子 2400
北家 佐藤あや 33500

オーラスを迎え、桃瀬と佐藤の点差は6800点。
供託1本を含めると、1000・2000のツモアガリ、もしくは佐藤から3200点以上の出アガリで条件を満たす。
最後まで諦めずに加点を続けたことで、桃瀬はここまで条件を縮めていた。

そして、その努力を後押しするかのように、条件達成への可能性を秘めた配牌が訪れる。

[中]をポン。

その後の手組みも見事だった。
状況に合わせた選択を重ね、無駄のない手順で条件クリアとなる聴牌へたどり着く。

待ちは[4][7]
なんと、この2枚の牌は山に5枚残っていた。

現状トップ目の成海。

配牌で七対子イーシャンテンの配牌をもらうも
仕掛けが入った後は放縦しないよう丁寧に牌を選択する。

親の佐藤も序盤は手を進めていた。
しかし、ここで放銃すれば敗退となる状況。
流局し、自身が伏せれば通過が決まるため、終盤に手を崩し、オリを選択する。
あとは、桃瀬がツモらないことを祈るしかない。

そして迎えた、最後のツモ番。
祈るような思いで牌をツモる桃瀬。

しかし、その思いが届くことはなかった。

桃瀬古都、玉木璃子の挑戦はここで幕を閉じた。

筆者は以前、関西で行われた対局で桃瀬と同卓した経験がある。
卓に向かう桃瀬は、勝負師として真剣な表情を見せる。
しかし、一度卓を離れれば、周囲を明るくするような可愛らしい笑顔で接してくれる。
一度会えば、彼女が多くの人に愛される理由がきっと分かるはずだ。

反省会のシーン。

桃瀬と玉木は涙を見せなかった。
それどころか、最後までいつもの天真爛漫な笑顔を見せてくれた。
もちろん、心の中には悔しさがあったに違いない。
それでも、最後は笑顔でこの舞台を締めくくる。
その姿こそが、多くのファンを惹きつける二人の魅力なのだろう。

いよいよSemiFinalが幕を開ける。
頂点まであと二歩。
その第一歩を踏み出し、夢の舞台へ近づくのは果たして誰か――。

Day6結果レポート

#1,#2観戦記

三元牌で人生が変わった日【シンデレラファイト シーズン5 BEST16 GroupB #1 担当記者・神尾美智子】

#鈴木楓の365日麻雀あるある【シンデレラファイト シーズン5 BEST16 GroupB #2 担当記者・中島由矩】

公式HP

この記事のライター

中野るい
最高位戦日本プロ麻雀協会44期前期
最高位戦D3リーグ・女流Dリーグ
北海道在住。麻雀プロ・医療事務の二刀流。
趣味は飛行機と宿のセールチェックで自称麻雀プロの旅行代理店(無料)

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