ネマタの戦術本レビュー第913回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その16」

ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第二章

16

06「迷彩と手組」の項目でも触れられたように、狙い通りの迷彩が出来て他家から出アガリできるようになることはそれほど多くありません。

よって自分の手牌の都合で打つのが基本になるのですが、迷彩とまではいかなくても、テンパイ時に他家に待ちを絞られにくい河にすることができれば、それだけ他家も押し返しづらく、ツモアガリの抽選を受けやすくなるとも言えます。

 

104ページの手牌からの順番で切ることを「順切り」。の順番で切ることを「逆切り」と呼びます。受け入れ4枚のロスを埋め合わせるほど逆切りに効果があるのかは今後の研究課題となりそうですが、単に待ちと読まれにくくなるだけでなく、全体的に待ちを絞りにくいので他家が押し返しにくいということは確かです。

を切っているのにテンパイ時にを切ってリーチとなれば、と何かのシャンポン待ちも候補になるので、他家にとって切りづらい牌がなおのこと増えます。

 

 ただし、浮き牌として価値の高いドラ表示牌より後でマンズを外したとなると、が早いことからソーズ待ちが残っているとすればが本線、を先に切っているとはいえマンズターツが残っている可能性が十分あると読むことはさほど難しくありません。

河作りを意識するなら、1巡前の打の時点で打とするのも一つの手です。手組のうえでもを引っ張ることでドラを2枚使える変化が残るので案外有力ではないでしょうか。

 

を切っているのにを引っ張ると待ちが読まれやすいのですから、それを逆用して単独のターツ落としであっても、片側を引っ張るというのも待ちを絞らせづらくする手段として有力です。効果自体はさほど高くないとみますが、ターツ落としの度に選択できるので利用頻度自体はかなり高い技術と言えます。手組のうえで不要な牌は安牌と取り替えるのが基本ではありますが、序盤で安牌を抱える必要性が薄く、特にアガリのリターンが大きい手牌の場合は、こういった細かい工夫を積み重ねて少しでもアガリやすい河を作ることも意識してみるとよいでしょう。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書!

現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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