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ネマタの戦術本レビュー第903回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その6」

ネマタの戦術本レビュー第903回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その6」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第一章 攻撃のベストバランス

06

「迷彩」とまではいかなくても、「河作り」の有効性については昨今の戦術書でもよく取り上げられるようになりました。「安全牌を残すかどうか」同様、どちらかが一方的に正しいというものでもなく、個別の手牌、局面に着目すべき問題です。

 メンゼンであればメンゼンツモの1翻があるため、出アガリしやすくするメリットが薄くなり、42ページのような鳴き手であればポンテンを逃すデメリットが大きいため、一般論としては河作りのために受け入れを狭めることは有効になりづらいものです。

 逆に言えば迷彩が有効になるのは、手役の高めが出やすくなるような先切りや、鳴くことさえできればテンパイが容易な染め手で、絞られることを避けるために受け入れを大幅に狭めない程度に染め色の牌を切るといったところ。アガリに遠い段階の受け入れロスはテンパイ率にさほど影響しませんが、テンパイした時は案外アガリ率に差が出るので、河作りもあくまで、手牌の価値を高めるためのファクターの一つとして押さえておくようにしましょう。

 空切りも河作りの手段の一つですが、個人的にもう1つ押さえておきたいのは、序盤でメンツ候補が揃い先制テンパイが取れそうな場合は、手牌のうえではほぼ不要な数牌であっても、安牌になりやすい字牌と取り替えずに打つ選択。あるいは中盤以降であっても、4枚見えといった自分の目からだけ安牌と分かる数牌があれば共通安牌より優先して残すといった選択です。いかにも無さそうな待ちで相手を討ち取れることはなかなかありませんが、待ちを絞りづらくすることで相手が押し返しづらくなり、結果的に自分がアガれる展開になることは少なくありません。手作りの効率が悪くならない範囲であれば、河を作るに越したことはないので、手牌だけ見れば一見一択の選択であっても、他の選択肢が無いかについては意識しておくようにしたいものです。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書!

現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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