ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第323回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その11」命題21 役牌のドラを切るかどうかはまずは手牌次第。早いうちに切った方が鳴かれにくいというのは確かですが、重なれば一気に手牌の価値が上がります。 切っても鳴かれないなら重なる可能性が高く、鳴かれるようであれば降りて放銃を回避するとしても満貫以上の手をアガられてしまうのは損なので、多少使いにくいからといって安易に切る...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第324回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その12」命題23 アガリたい手牌だからこそ絞るという主張は、個人的には一理あると思っておりますが、一般論として語るには成立しないケースも多いと考えます。 まず、「今絞って手牌がアガリに近づいてから切っても、鳴かれやすさはさほど上昇しない」ことが前提として必要です。つまり浮き牌の処理が既に終わっている巡目で、役牌は持っている...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第325回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その13」命題25 一昔前に並びシャンポンについてはツモりやすいという主張があったことは私も記憶していますが、根拠について書かれたものを見たことはありません。 本書に書かれてあるような理由で並びシャボは通常のシャボより出アガリしにくいと言えます。出アガリしにくいということはアガった時はツモアガリの割合が多くなるので、体感的に...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第326回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その14」命題27 カンについては不確定要素の多さから必要以上に嫌う打ち手も多いですが、(大ミンカン以外は)1回多くツモれる。カンドラは他家に乗る可能性もあるが、符ハネによる打点上昇もあるというメリットが大きく、先制良形×2の1シャンテンくらいなら局収支上ははっきりカン有利という結果になりました。 このあたりの体感との差は、...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第327回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その15」命題29 ラス前に順位を1つでも上げておけば最終的な着順に非常に大きな影響を与えることは確かですが、表からも分かる通り、0点、2000点、4000点差では勝率にかなり差があります。 アガって2000点差以内のトップになる点数状況なら、多くの場合は+1翻でアガれば4000点差以上つけることができます。つまり、ダ...