麻雀プロリーグ「大和証券Mリーグ2020」のレギュラーシーズン最終日となる90日目の対局が3月12日(金)に開催された。
大きな見所はPiratesとフェニックスと雷電のポイント差。Piratesはトップ2着、フェニックスなら連勝で条件を満たせる可能性が高い状況となった。
第1試合
第1試合は内川、石橋、白鳥、魚谷の対戦。
東1局は石橋が先制リーチ。勝負手となった魚谷からリーチ宣言牌でが放たれ石橋が7700のアガリで一歩リード。
東2局2本場は魚谷と白鳥の2軒リーチ。白鳥が3000・6000を決めてトップ目に浮上した。
東3局は先制リーチの白鳥が親の魚谷から5200のアガリで更に加点。
東4局ではドラが槓子の手牌で親の白鳥がリーチ。6000オールのアガリを決めて大きくリードを広げた。
南1局、親の石橋がタンヤオドラ赤の先制リーチ。ツモって裏裏の6000オールを決めて点差を縮めた。
しかしこの後は内川が的確に局を進める。
オーラスは石橋が跳満ツモ、白鳥からの満貫直撃を狙ったが白鳥が2000オールのアガリで点差を更に広げた。
最終局は内川の2000点のアガリで決着。白鳥が大きなトップで自身の今シーズン最終戦を締めくくった。
第1試合結果
1位 白鳥(ABEMAS)+76.4
2位 石橋(Pirates)+14.9
3位 内川(サクラナイツ)▲25.2
4位 魚谷(フェニックス)▲66.1
第1試合を終え、フェニックスは147700点以上のトップが必要となり事実上厳しくなった。Piratesは35700点以上のトップと充分現実的な条件が最終戦に残った。
第2試合
第2試合は内川、小林、多井、近藤が出場。
東1局は小林がいつも通り仕掛けて1000点のアガリ。最終戦の条件戦でもいつも通りの立ち回りを見せる。
東2局は内川が仕掛けて3900のアガリを決める。
東3局は親の小林に勝負手が入るも多井がホンイツの仕掛けで小林から8000のアガリ。小林は4着落ちして親番も落とす苦しい展開となった。
東4局は3軒聴牌となったが近藤が小林から5800のアガリ。小林は更に追い詰められた。
その後の1本場で小林がホンイツの2000・4000のアガリを決めて点差を縮めて南入。
さらに南1局でも小林が多井のリーチを受けながらもドラを勝負して嵌の2000・4000でトップ目に浮上。あとは35700点を目指していくこととなった。
しかし南2局は先制リーチの内川が海底ツモの2000・4000でトップ目が入れ替わった。
南3局の親番を迎えた小林、1局目は先制リーチで流局。2局目では厳しい手牌ながらも丁寧に進めて形式聴牌にたどり着いたが最終手番で聴牌を入れていた内川の当たり牌を掴み5200の放銃。オーラスは跳満のアガリが必要な状況となった。
南4局は近藤が内川からのアガリを決めて連荘となったが、その後の1本場では内川が2000・4000のアガリを決めて決着。フェニックス、Piratesの戦いはこのレギュラーシーズンで終了することとなった。
第2試合結果
1位 内川(サクラナイツ)+64.6
2位 小林(Pirates)+1.9
3位 近藤(フェニックス)▲18.5
4位 多井(ABEMAS)▲48.0
3月12日トータル結果
サクラナイツ(内川3着・内川1着)+39.4
ABEMAS(白鳥1着・多井4着)+28.4
Pirates(石橋2着・小林2着)+16.8
フェニックス(魚谷4着・近藤3着)▲84.6
上位6チームがセミファイナル進出、Pirates、フェニックスは敗退となった。
また、レギュラーシーズンでの個人タイトルは佐々木寿人が2冠(MVP、最高得点賞)を獲得。小林剛が最優秀4着回避率のタイトルを獲得した。
セミファイナルシリーズは4月12日(月)から開幕となる。