麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

スリアロチャンネル
「急所を鳴いとくことがいかに大事なことか考えたほうがいい」小林剛 RTDリーグ2018優勝記念インタビュー 第2回

「急所を鳴いとくことがいかに大事なことか考えたほうがいい」小林剛 RTDリーグ2018優勝記念インタビュー 第2回

CABO求人全自動麻雀卓スリム

AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送されたRTDリーグ2018にて、見事優勝した小林剛選手(麻将連合)にお話を伺いました。

インタビュアーは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

5歳から冷たさと数字がウリだった

物事を数字で捉える合理的な小林のブレなさは、何歳ぐらいからなのだろうか。

小林「子供のころからだね。物事を数字で考えるのも5歳ぐらいから変わってない。そのころから、冷たさと数字に対してうるさいのがウリだったから、心配されてたよ(笑)」

頭の中で、目の前で話している小林にそのままランドセルを背負わせてみる。かわいげがなさすぎて、これは逆にかわいいのかもしれないなと思った。

そういえば、学生時代の小林は何か運動をしていたのだろうか。

小林「中学高校で6年間柔道やってたよ。一応初段だから、黒帯だね。図太さみたいなものは、そこで鍛えられたと思ってるよ」

小柄な小林が柔道とはなかなか意外だった。しかし、これほど「柔よく剛を制す」という言葉が似合う者も珍しい。柔道家としては全く知らないが、麻雀打ちとしてはそのままではないか。

技で力を跳ねのける、小林麻雀の原点を感じた。

小林「ということで運動に苦手意識はないんだけど、ぐるぐるバットってあるじゃん?あれをテレビで観て、『前に進めないわけないだろ』と思ってたんだよね。でも、番組の企画でぐるぐるバットやったとき、全然進めなくてびっくりしたね。あれは本当にびっくりした」

麻雀サイボーグの苦手な動作、それはぐるぐるバット。ちなみに、この件を話すときが、インタビューを通じて最も小林のテンションが高かった。小林コンピュータにも計れない、よほど衝撃だったのだと思われる。

小林「いや、ほんとに、全然前に進めないんだよ!」

RTDリーグ2018、レポート登場回数がめっちゃ少ない

では、いよいよ本題のRTDリーグ2018、まずは予選についての感想を聞いてみたい。

小林「予選を通じてかなりトップ取ってるのに、レポート登場回数がめっちゃ少ないんだよね(笑)」

確かにそうかもしれない。す、すみません。。。

小林「本当に少ないかは数えてないからわからないんだけど、そういう印象。でも、取り上げない判断はたぶん正しくて、予選を通じて『このアガリすげえ!』ってアガリはそんなにないはずなんだよね」

この言葉には小林の麻雀観が詰まっているように感じる。「特別すごいアガリなど要らない。しかし、アガれる手牌はきっちりアガる」、そうやって勝ってきたのが小林なのだ。

急所を鳴いとくことがいかに大事なことか

予選、準決勝と危なげなく勝って決勝に進んだ小林だが、決勝で印象に残っている局面はあるのだろうか。

小林「6回戦のオーラスだね」

6回戦の南4局、カンチーから仕掛け始め、タンヤオと役牌の両天秤で手組みをしていった小林。結果的に、仮テンの単騎がアガれてトップを死守した。

小林「これはやりすぎたかなと思った」

確かに、運よく仮テンがアガれたからよかったが、たろうのリーチを受けており、直撃されての着順ダウンもあるリスクの高い仕掛けだった。

小林「でも、やっぱり急所だと思ったら鳴いておいた方がいいと思うんだよね。日本の麻雀って門前テンパイするとリーチとか一発とかウラドラとかオマケが付く。だから門前でいることの価値が高いんだけど、そうは言っても、組み合わせのゲームであることに変わりはないからね」

「日本のルール」という言い方は、若いころから中国の競技ルールも経験してきた小林ならではの言葉選びだ。中国の競技ルールでは、基本的には鳴いても点数が変わらず、リーチもないため、門前でいることの価値が低い。つまりは、鳴くことの重要性が日本ルールよりかなり高くなる。

小林「中国人と中国の競技ルールやったときに、『役はわからんけど、これを見送ったらもう間に合わない』っていう感覚が磨かれたんだよね。日本麻雀でも元々そういう感覚は持ってたんだけど、さらに磨きがかかったね」

私も海外のルールを経験したことがあるが、確かにそこで戦うプレイヤーには「とりあえず鳴いておく」という嗅覚が備わっているように思う。

小林「そんな中で戦ってると、急所を鳴いとくことがいかに大事か、ってことを痛感するよね。で、それはやっぱり日本のルールでも同じはずなんだよね」

小林は、手詰まりになるリスクを承知で、仕掛けという茨の道を行く。当然、たまには大ケガすることもあるが、茨の道を突き進むからかっこいいのである。

なぜ、そんなに危ない道を突き進めるのか。

それは愚問だ。

小林にとっては、トータルで見れば、急所を鳴かないことは緩やかに負けにたどり着くだけの道なのである。

では、小林の麻雀観も紹介したところで、麻雀上達の秘訣を聞いてみた・・・(第3回に続く)

この記事のライター

鈴木 聡一郎
1983年生、千葉県出身
早稲田大学在学中の2004年、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
以後10数年に渡り、観戦記者として活動中。
最高位戦以外にも、モンドTV、麻雀スリアロチャンネル、RMUなどの観戦記を執筆。
近年では、AbemaTV麻雀チャンネルの公式ライターとして、RTDリーグなどの観戦記者を務める。
観戦記以外には、書籍『麻雀偏差値70へのメソッド』(石井一馬著)、『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう著)、『多井熱』(多井隆晴著)などに協力。

新着記事

Return Top