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「内容と結果でちゃんとしたものを見せるのが仕事だった」小林剛 RTDリーグ2018優勝記念インタビュー 第1回

「内容と結果でちゃんとしたものを見せるのが仕事だった」小林剛 RTDリーグ2018優勝記念インタビュー 第1回

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AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送されたRTDリーグ2018にて、見事優勝した小林剛選手(麻将連合)にお話を伺いました。

インタビュアーは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

近いようで遠い小林剛

11月某日、長時間の試合となったMリーグの解説を終えた小林と居酒屋の個室に入ったのが午後11時半。時間も遅いため急きょ別日程も提案したのだが、小林はそのまま快くインタビューを受けてくれた。麻雀同様、この辺りのフットワークの軽さには頭が下がる。

私はRTDリーグの記者を3年間担当し、試合会場にも多く足を運んだため、そこで小林とはよく話していた。ただ、思い返してみると、当然のことながら麻雀の話ばかりで、プライベートなことや麻雀業界に対する考え方などはあまり聞いたことがないと気づく。

そういえば、小林との初対面というのも覚えていない。いつの間にか知っている、そんな感じだ。

小林と2人で10分以上話すのは、実は初めてなのではないか。

私にとって、近いようで遠い存在。それが小林剛なのかもしれない。

実は、これを読んでくださっているみなさんもそういう感情を抱いているのではないだろうか。小林は他の選手と比べると鳴きも多く、自分の麻雀のバランスに近いと感じる方も少なくないはずだ。さらに、親近感が湧くキャラで、いつの間にかそばにいるような感覚がないだろうか。

ところが、多くを語るタイプではないため、実は普段の姿や考え方をあまり知らない。

みなさんにとっても、近いようで遠い小林剛、なのではないだろうか。

今日は、私にとってもみなさんにとっても近いようで遠い小林について、その魅力を深堀していきたいと思う。

内容と結果でちゃんとしたものを見せることがRTDリーグでの仕事だった

昔からTV対局には出ている印象がある小林だが、果たしてRTDリーグにはどんな気持ちで挑んだのであろうか。

小林「まず、呼んでもらえてありがたいと思ったよね。実は、RTDリーグが始まる2年前から色々な対局に呼んでもらってて、近代麻雀プレミアリーグにも呼んでもらってたんだよね」

AbemaTVができる前年、麻雀最強戦チャンネルで「近代麻雀プレミアリーグ」という招待制のリーグ戦があった。

今思えば、そこに参加していたのは未来のRTDリーガーやMリーガーばかりであったのだが、小林はそんな厳しいメンバーの中、2期連続で決勝進出を果たす。

小林「その辺から、すごく良い経験をさせてもらってたよね。だけど、新鋭プロ代表決定戦に呼んでもらって出場権を得た最強戦2014ファイナルは、決勝で藤田さん(藤田晋サイバーエージェント代表取締役社長)に負けて3位だし、プレミアリーグも2期とも準優勝だった」

「準優勝」、この評価は麻雀プロにとって非常に難しい。少なくともこのときに発した小林の「準優勝」という言葉からは、勝利したという満足感を受け取ることはできなかった。一方で、安堵感のようなものを感じた。その安堵感の正体が、小林の話から徐々にわかってくる。

小林「RTDリーグもそうだけど、やっぱり呼んでもらえるのはすごくありがたいんだよね。特におれなんて麻将連合っていう小さな団体の選手だからね。普通呼んでもらえないじゃない。この辺は多井さん(多井隆晴RMU代表)も同じで、小さな団体から1人だけ呼んでもらって、ほんとにありがたいんだけど、同時に絶対に惨敗できないなって思いは当然持つよね」

1人で団体を背負う。AbemaTVが始まって以来、様々な番組に呼ばれる小林・多井にそれぞれ課されたその重みは計り知れない。

小林「勝たなきゃいけないとまでは言わないけど、みっともないことはできないっていう思いは強かったね。多井さんもそうだったと思うけど、ボロボロになってはいけない立場だったと思う。だから、RTDリーグについても、内容と結果でちゃんとしたものを見せるっていうのが仕事だと思ってやってたよ」

なるほど。そういうことなら、先ほど「準優勝」という言葉から感じた安堵感にも合点がいく。選手として勝利という満足感はないが、団体を背負った1人の麻雀プロとして、きちんとした仕事を果たせた、そういう安堵感なのだとわかった。

20年前と言っていることが全く変わっていない

他団体の選手と交わることが少なくなかった小林だが、決して多くはなかったとも感じる。そんな小林から見て、RTDリーグでこれまでのイメージと違った選手はいたのだろうか。

Mリーグでも敵チームとして対峙する勝又選手。解説者としても絶大な人気を誇っている

小林「それまでかかわりもそんなになかったし、あまり知らなかったっていうこともあって、勝又(勝又健志・日本プロ麻雀連盟)がすごいなと思った。解説を聞いたり、控室で話を聞いたりして、こんなに考えてるんだなって思ったよね。特に解説力には感心した」

解説といえば、小林も若いころから多く経験してきた役どころだと思うのだが、RTDリーグでは今までと違うところがあったのだろうか。

小林「スリアロ(スリアロチャンネル)ですごくたくさんやらせてもらってきたけど、1人解説には自信なかったんだよね」

確かに、RTDリーグの特徴として1人解説というのは番組の雰囲気を決める意味で大きかったと感じる。従来、解説2人+実況1人という3人体制で編成されることが多かった放送席だが、RTDリーグでは解説1人+実況1人という2人体制となった。今でこそ一般的になりつつある2人体制だが、RTDリーグ放送開始当時にはかなり目新しいものに映った。

小林「1人解説って意外と経験がなかったから、始まる前はちょっとドキドキしてたよ。でも、やってみると落ち着いて話せるし、番組の雰囲気にも合ってるように感じたね。自分でも意外とすぐにできたし(笑)」

1人解説にすぐ対応できてしまった小林だが、そのために練習などはしたのだろうか。

小林「してないね(笑)そもそも解説の練習ってしたことない。そういえばこの前、20年前にMONDO TVで解説デビューしたときの映像観たんだけど、言ってることは今と全く同じだったよ」

小林は本当にブレない。このブレなさはいつからなのだろうか。・・・(第2回、衝撃の幼少期に続く

この記事のライター

鈴木 聡一郎
1983年生、千葉県出身
早稲田大学在学中の2004年、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
以後10数年に渡り、観戦記者として活動中。
最高位戦以外にも、モンドTV、麻雀スリアロチャンネル、RMUなどの観戦記を執筆。
近年では、AbemaTV麻雀チャンネルの公式ライターとして、RTDリーグなどの観戦記者を務める。
観戦記以外には、書籍『麻雀偏差値70へのメソッド』(石井一馬著)、『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう著)、『多井熱』(多井隆晴著)などに協力。

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