麻雀プロリーグ「大和証券Mリーグ2020」のレギュラーシーズン17日目の対局が11月2日(月)に開催された。
第1試合
第1試合は滝沢、石橋、内川、松本の対戦。
この対局は滝沢の冷静な立ち回りと果敢にリーチで攻める松本のマッチレースとなった。
東2局に滝沢がホンイツ仕掛けの3副露。いずれもポンで残りの4センチは暗刻の単騎。
インタビューによると、聴牌からの横変化も念頭に置いての待ち選択であったとの事。
その後2軒リーチを受けるも、を引いてを切っての8000点単騎待ちから2600点の両面待ちに受け変え。2軒リーチの現物のでアガリきり、冷静な立ち回りでのスタートとなった。
東3局には松本がタンヤオ七対子のリーチを内川からアガりを決める。
東4局1本場では序盤から中張牌が河に並ぶ大胆な手順でペンのチャンタ・三色の聴牌を滝沢がダマテン。トップ争いの松本から8000のアガリを決めて優位な立場となった。
南1局では松本が大胆に清一色狙いの進行。石橋が待ちのリーチにたどり着くも、リーチ宣言牌のを松本がチーして清一色の聴牌。すかさず次巡にツモって2000・4000。滝沢への挑戦権を獲得する格好となった。
南2局には滝沢が平和のみの聴牌を入れてツモアガリ。またもでのアガリとなった。
南3局では松本が石橋から5200のアガリを決めて更にトップ目滝沢との点差を縮めてオーラスを迎えた。
南4局1本場は4着目となっていた石橋が七対子の聴牌、ドラ単騎か、待ちの選択となったが供託もあり、3200点のアガリで3着に浮上することもあったため単騎でのリーチを選択。親の松本が聴牌にたどり着くも、そのリーチ宣言牌はとなり、石橋のアガリで決着。
滝沢が一度もリーチをかけずしてで3度のアガリを決めてトップを勝ち取った。
第1試合結果
1位 滝沢(風林火山)+59.4
2位 松本(ABEMAS)+12.6
3位 石橋(Pirates)▲25.9
4位 内川(サクラナイツ)▲46.1
第2試合
第2試合は滝沢、朝倉、堀、多井が出場。
東2局に滝沢が平和ドラドラのリーチ。をツモって2000・4000。ここまでこの日の4回のアガリはいずれもという珍事となった。
東3局には堀がメンツ手と七対子と迷いそうな手牌を七対子聴牌にまとめてドラ単騎リーチ。見事にツモって3000・6000のアガリでトップ目に浮上した。
その後の南1局1本場、南2局は堀が的確にかわし手を決めて局を進めた。南1局1本場では多井の親リーチに対して、一発目では中筋のも切るには値しないと一旦現物を中抜きしたが、その後リーチにが通り、が仕掛けやすそうになったところでを引き戻してを勝負。そしてを仕掛けて聴牌に辿りつきアガリをもぎ取る鋭いバランス感覚で見事に多井の親リーチをかわした。
南3局ではここまでおとなしかった朝倉が3面張の先制リーチをツモって2000・4000。2着目に浮上してオーラスを迎えた。
オーラスは2着目、3着目の滝沢のトップ条件は跳満ツモという状況。(朝倉は満貫直撃もあり)しかし下位3者はいずれも大きな放銃は着順落ちのリスクがある絶妙な点棒状況となっていた。
その状況を利用して堀は圧力の大きなホンイツ仕掛けで威圧。5800の聴牌を入れた。
そんな中、滝沢に平和赤2の聴牌。ツモって一発か裏があれば跳満という手だったが、3900はどこからでも2着に浮上する状況で堀に安全なマンズ待ちということもあり冷静にダマテン。堀からの3900のアガリを決めて連対を確保した。
堀はこのオーラスで放銃となったが、しっかりトップを守った決着となった。
堀は初勝利時、タイミングがわからずポーズをし損ねるハプニングがあったが、今回はしっかりポーズを決めることに成功した。
第2試合結果
1位 堀(サクラナイツ)+53.9
2位 滝沢(風林火山)+4.9
3位 朝倉(Pirates)▲15.3
4位 多井(ABEMAS)▲43.5
11月2日トータル結果
風林火山+64.3
サクラナイツ+7.8
ABEMAS▲30.9
Pirates▲41.2
風林火山がスコアを伸ばして首位ドリブンズとの点差を縮めた。残りの6チームはマイナスポイントとなり、上位2チームはしばらく優位な立場でレギュラーシーズンを進めていくことになりそうだ。