こんにちは、近代麻雀でコラムを30年くらい書いている山崎一夫(@mahjongTanu)です。
かつて「麻雀で食え!」という戦術を20年くらい連載しており、単行本にも3冊なってます。
現在はそれに代わって「でかぴん麻雀入門」を連載してます。
ここではかつての記事を再録し、現代に合わせた新たなコメントを付けています。よろしくお願いします。
運不運も確率も情報しだい
昔の知り合いの雀ゴロのSさんが、弟子に実戦コーチをしていた時のことです。
弟子と上家のぼくの間の補助イスに座って、あれこれ指示を出していました。
弟子がこんな手からに手をかけます。(後で分かったことです)
ドラ
「そりゃダメだよ、流れからいけばこっちだろ」
との部分を指すんです。
(後で分かったことです)
実はSさんから見えたかもしれない、ぼくの手牌はこう。
ドラ
弟子がと切り出して来るのを見て、疑ってしまいました。
本来なら、弟子一人分のデータで求めるべき確率の精度が、二人分の手牌を見ることによって、上がってしまいます。
せめて入り目の牌だけは見せないようにして、リーチ。
「よし、お前も追いかけリーチをかけろ」
流局して弟子の手牌を見ると、やはりSさんはぼくの手を見ていたとしか思えませんでした。
麻雀は4人がそれぞれの主観的な価値観と、主観的な確率に照らして手造りをするところがおもしろい。
これは読みについても同様で、それぞれが自分の得られる情報の範囲内で推理するので、各自読みは違っているのが普通です。
「そんな見え見えの牌を振るなよ」とは言えないんですね。
イラスト:西原理恵子
麻雀たぬ
麻雀たぬは今年で18周年!新宿・神保町の2店舗で営業中!駅近で店内広々と遊びやすい空間で麻雀しましょう♪麻雀たぬ 新宿店(麻雀王国)
麻雀たぬホームページ
山崎一夫Twitter