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ネマタの天鳳日記 第1回

ネマタの天鳳日記 第1回

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2017年3月。オンライン麻雀「天鳳」が現在の名前(以前は「半熟荘」という名前でした)になってからちょうど10年になります。昔のブログを見返してみると、私の天鳳デビューは2007年5月。実は黎明期から打っていたのですが、麻雀を打つこと自体はあまり好まないこともあってか全く打ってない時期も多々ありました。これを機会に少しずつでも再開できればと考えております。

 天鳳ルールをベースとした麻雀講座についても、「天鳳完全攻略読本」に書かせていただきましたが、実戦面では書き足らないことも多かったので、今回からは実戦譜を通して麻雀記事を書かせていただきます。

01

 ある日の東風戦オーラス。西家と僅差のトップ争いをしている局面で西家が3フーロ。こちらも早くテンパイする牌を引きたいところです。

02

 こちらもテンパイ。アガリトップで役アリだからダマ…としましたが、当時近代麻雀で連載されていた、「東大は出たけれど」に、オーラストップ役有りでダマに構えたらダブロンで逆転されたというエピゾードが取り上げられていたこともあり、リーチを打つ選択肢も脳裏に浮かびました。

 さて、仮にリーチを掛けたとしましょう。西家は上家なのでダブロンだった場合リーチ棒は西家に入ります。西家との点差は1100点、西家の手はほぼ東ドラ1の2000点。もし赤があれば3900点です。

西家の手が2000点の場合:ダマに構えた結果ダブロンになったとしても100点差でトップ。

3900点の場合:リーチを掛けて裏1の3900だったとしてもダブロンだった場合は捲くられる。一発裏や裏裏のレアケースのみトップ。

…ならば万一親に満貫打ったときにラスにならないことや連荘になった場合の条件が若干良いことを考慮して結局ダマにしました。

03

本当にでダブロンでした。しかしも残り1枚なので、西家の雀頭はドラではありません。つまりでロンなら2翻手なのでトップです!

04

…ん?

05

…まさかのテンパネ。テンパネの2600ならリーチしていれば一発か裏でトップを維持できていました。当時の私は、テンパネなど読めるはずがないと結果論で片付けていたのですが、上家は3フーロの後で何度も手出しを入れています。テンパイから手出しが入るのは待ち替えのケースですし、何度も待ち替えしていることから単騎待ち濃厚。単騎待ちなら残りの1メンツがコーツなら40符になるのですから、テンパネは別段レアケースではありませんでした。

 それに、この局が自分または上家のアガリ以外の結果になることが稀である以上、リーチを打つデメリットもほとんど気になりません。むしろリーチで西家を降ろして紛れを減らした方が、上家より待ちが広いことが確定している自分がめくり合い勝負で勝つ確率も高くなっていたのではないでしょうか。

 セオリーを身につけることは大切です。しかしながら、実戦の全てを簡単なセオリーで把握することはできません。むしろ、「いつセオリーを覆すか」について、実戦では思考を集中させたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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