先付け(サキヅケ)
先付けとは、先に役を確定させていくということです。まずこの手牌をご覧ください。
この手牌の役はですね。ですから、から役を確定させていくということで、が出たらポンをします。他に鳴ける牌はあります。例えば、は対子になっています。また、間や間も鳴くことができます。しかし、そのような牌から動いていくと、先付けとはなりません。動くことで役になる部分から仕掛けていく。先付けをする。このように、先に役を確定させていくということを先付けといいます。
先ヅモ(サキヅモ)
先ヅモとは、上家がまだ捨てていないのに牌をツモってくることです。マナー的に一番良くないとされています。上家が打牌をしてからツモに手を伸ばすというのがルールですが、ちょっと気を許したメンバーですと、まだ上家が牌を切っていないのに次の人がツモってしまう。下手したら、その次の人までツモってしまう。「先ヅモするなよ」と言われた経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、先ヅモというのは、基本的にはマナーが悪いとされております。上家の打牌が完了したのを見てからツモに手を伸ばすというのが素晴らしいマナーですから、先ヅモはなるべくしないようにしましょう。
錯カン(サクカン)
錯カンとは、カンをして晒した牌が間違っている状態です。字としては、錯覚の錯にカンと書きますが、本当に勘違いするときがあるんです。今、を3枚持っていたとします。そこにを引いてきたのに、ちょっと勘違いしてカンと言ってしまい、牌を伏せてしまうときがあるんです。ゲームの最後にパッとそのカンの牌を開いたら、「あれ、そのカンは間違っているんじゃない?」となり、「あっ、いけねえ」と、間違いに気づきます。あるいは、自分の手の中にちゃんとが4枚あったのに、カンするときにうっかりのほうを伏せてしまって、手の中にが残っている。そうすると、ゲームはずっと進行しているんですが、「それ、錯カンじゃない?」、「間違ってない? そのカン」というふうに指摘されることがあります。錯カンしたときは、その場の取り決めによりますがチョンボになります。
錯チー(サクチー)
錯チーとは、チーをして晒した牌が間違っている状態です。と持っているところにペンが上家から出てきた。チーするときに、と晒し間違える。自分ではちゃんとと並べているつもりなのに、錯チーしてしまうということがたまにあります。錯チー。気を付けてください。よく確認してください。錯チーしたときは、その場の取り決めによりますが、和了放棄やチョンボになります。
錯ポン(サクポン)
錯ポンとは、ポンをして晒した牌が間違っている状態です。これも勘違い系の話ですけれども、と持っていて、そこにが出てきました。ポンと言って普通にと出せば何てことない話なんですが、そこにが混じっていてと晒してしまったりする。あるいは、が混じっていたりする。本人はと並べているつもりなのに、錯覚してしまう。錯ポンはそのように間違ってしまうことです。人間だから、当然ありますよね。ポンしているのに、じゃなくてと晒してしまう。そういうことを錯ポンといいます。錯ポンしたときは、その場の取り決めによりますが、和了放棄やチョンボになります。
左四(サシ)
左四とは、サイコロで4が出た時に左の人の山の4番目から牌を取ることを言います。サッシじゃないですよ。親がサイコロを振って牌を取るときに、その目が4だったとします。4が出たら、親から見て左側の人の山の4番目から取り出します。これを左四と言います。左手の4番目から配牌を取るときの言い方です。他にも、自分の山の5番目で取るのことを自五とか言いますが、左の人の山の4番目で取るのを左四といいます。
サシウマ
サシウマとは、対局者の特定の人と一対一の勝負をする遊び方です。対局者3人の内の特定の人と、ゲーム順位の上下を競って、ポイントをもらったり渡したりします。普通の、1位、2位、3位、4位を決めるゲームとは別に、「おまえとサシウマやろうか」という形で行います。ゲームが終わったときに順位が上のほうがポイントをもらえるという、サシの勝負という意味合いがあります。
差し込み(サシコミ)
差し込みとは、対局者の和了牌を読んで、支払いの安い人へあえて振り込むことです。技術がないとできません。例えば親からリーチが入りました。下家はポンで仕掛けています。「どっちが安いかな」、「親のほうが普通は高いかな」、「下家の仕掛は1000点か2000点だな」と思ったら、もう待っている牌を読みきって、パーンと当たり牌を差し込みます。リーチのときもあるんです。上家がポン、ポンでホンイチやっていて、大三元もあるかもしれない。そんなときに他の対局者からリーチがかかったら、これが当たり牌かなとパーンと差し込む。ロンと言われて、「うまいね、差し込みが」というような言われ方をします。差し込み。技術がないとできません。
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