6月にリリースされた、スマホをかざすだけで点数計算 iPhoneアプリ「麻雀カメラ」。リリースされると同時に、ネットでは「待ってました」という声が数多く見受けられました。
突如現れた「麻雀カメラ」は、初心者にとって救世主となるのか!?
開発者の方に、現在の開発状況や今後の展望を伺いました。
麻雀人口の減少と閉店していく雀荘とメーカーの苦境を救いたい
「麻雀カメラ」を開発したノースショア株式会社は、コンサルティングからWeb制作、クリエイティブデザイン、映像制作コンテンツまで幅広く事業を手がけている会社。
開発者の一人であるカシオさんは、中学生から家族麻雀で遊んできました。
カシオ:2016年、あるプロジェクトで画像認識技術を使っている時に、私を含めて麻雀が好きなメンバーが集まったので、「麻雀で画像認識技術が使えないかな?」という話になったんですね。
当時、ウェブサービスで画像認識が活用されることがまだ少なかったので、こういったサービスを世に出すことはPRにもなるだろうと、「麻雀カメラ」プロジェクトがスタートしました。
このアプリで、麻雀人口の減少と閉店していく雀荘とメーカーの苦境を救えたらという想いがあります。
手積みから全自動卓ができて麻雀が普及したように、点数計算もアプリを使うことで自動化し、活性化するんじゃ無いかと思っています。
複雑な柄である麻雀牌の認識は難しい
-----開発で苦労したところはどこでしょうか?
カシオ:麻雀牌の画像認識が難しいですね。精度を上げるために学習データを作るというところが苦労しました。
世の中に流通している全自動卓用の麻雀牌を4種類読み込ませています。
それでも、なかなか一筋縄ではいかないですね。
たとえば横向きの牌が正しく認識されなかったり。
麻雀牌の柄は複雑なのと、マンズは柄が似ているので間違いやすいです。
次のアップデートで精度を上げていきたいのですが、ひとまず、こうすると撮れますよという方法をお伝えしようと思います。
卓のへりから少し話すと精度が上がる
撮影する時に、卓のへりに近いところで撮影してしまうと認識しないことが多いので、写真のように少し離して撮影するとキレイに認識されやすいとのこと。
フーロ牌も手牌と離すと良いそうです。カシオさんのお手本。
見事に認識されましたね。
条件を指定して・・・
点数が表示されました。
もし認識されなかったとしてもすぐに修正することができるのですが、何度かタップする手間がかかります。
そういったちょっとした手間でさえも解決したいとカシオさん。
将来的には全自動卓との連携し、もっと自動的に点数計算を
-----今後の展望として「サジェスト機能」やMRヘッドセットへの対応といった、とても魅力的な構想がプレスリリースにありました。
カシオ:あくまで将来の可能性として青写真の一部ですが、ARを使ってメガネ型デバイスにするとか、全自動卓との連携をやりたいですね。卓の上にカメラを設置して撮影したり、牌ひとつひとつにチップを入れて取り込むといったことができるといいですね。
-----たしかに麻雀卓と自動連携できるといいですね。
カシオ:自然に、楽に、というのがポイントで、カメラで撮影するとういうのもワンアクション必要ですから、プレイしながら自然に点数計算のサポートをしてくれるようにしたいですね。
オンラインゲームが受け入れられるのも、プレイしながらアガリ牌も通知してくれるし、アガリ点も自動で計算してくれるからだと思います。
-----次のアップデートが待ち遠しいですね。
カシオ:まずは画像認識の精度を上げることですね。android版もリリースしたいですし。
元々このアプリでマネタイズは難しいと思ってまして、PRができればいいなと。
幸いリリースの反響は大きく、初動で10000ダウンロードされましたので、アプリのクオリティを上げていって色んな場面で活用していただけるようにしたいですね。
たとえば、麻雀教室や健康麻将で、アガリ手サポートとして使ってくれたり。先生を呼ばなくてもアプリで解決してくれれば、少人数の先生でたくさんの生徒さんを教えることができるんじゃないかなと。
まずは次のアップデートをお待ちください!
「麻雀カメラ~スマホをかざすだけで点数計算~ 」
▼配信開始日:2018年6月27日(水)
▼対応OS:iOS(iPhone/iPad)※iOS10(iPhone 5s)以降推奨
▼アプリダウンロードURL(AppStore):https://apple.co/2Mu6l3B
▼WEBサイトURL:https://mahjong-camera.com/
▼公式Twitter:https://twitter.com/mahjong_camera