<第21回BIG1カップ>◇決勝◇21日◇東京・麻雀スタジオ
麻将連合の中で一番長い歴史を持つタイトル戦「第19期BIG1カップ」の決勝が21日、東京・麻雀スタジオで開催され、板川和俊が初優勝を飾った。板川は今季、ヴェストワンカップを制しており、これで二冠達成となった。
決勝進出者はHIRO柴田(日本プロ麻雀連盟)、板川和俊、松井一義(麻将連合)、橘哲也(日本プロ麻雀協会)というメンバーで行われた。
ルールは一発裏ドラなし、聴牌料あり、オカなし、順位点4-12。4回戦の合計ポイントで争われた。
1回戦は柴田がリードするも松井が国士無双の聴牌を果たすなど見せ場を見せたが終盤にもつれ、オーラスあがればトップの柴田の先制立直にラス目の橘が追いかけ、柴田からのあがりに。柴田はトップから2着、橘はラスから3着。板川が33300点持ちながらもトップに。松井は27400点持ちのラスという厳しい結果に。
2回戦も柴田がリードするも東3局に親番の板川がダマテンで柴田から11600の出あがりでトップに立つと、南3局の親番でドラポンの柴田と高めタンヤオ、平和、三色の立直を打っている橘に対し、板川も高め三色のタンヤオ、平和立直で王戦。見事に板川が高めのツモで6000オールに仕上げた。最終的には61400点持ちのトップとなり、2回戦を終えた時点で大きなリードに。
3回戦は2回戦を終えた時点で大きくマイナスをしていた松井が48700点持ちのトップとなったが、板川が浮きの2着を確保した。
最終4回戦開始時、板川65.4 橘▲15.7 桜井▲20.4 柴田▲29.3となり、独走状態に。
4回戦は北家となった松井が点棒を積み重ね追いすがるも最後は松井の立直に対して板川がの後付けの仕掛けであがりきり、優勝を決めた。
優勝した板川は「ホッとしています。最後はなりふりかまわずあがりにいったが、それまではしっかり魅せて勝とうと考えていました。最後の松井さんの連荘はもっと早く止められたかなと考えています。今後の反省点ですかね。」と力強く述べた。
最終結果
順位 | 選手名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 板川和俊 | 69.3 |
2 | 松井一義 | 28.4 |
3 | 橘哲也 | ▲47.7 |
4 | HIRO柴田 | ▲50.0 |
BIG1カップ概要
年に一度開催される、麻将連合の中で一番長い歴史を持つタイトル戦。
固定メンツの同卓者で3回戦を行い、上位2名が勝ち抜けるトーナメント戦を主に採用している。
歴代優勝者
第1回 原 浩明
第2回 井出 洋介
第3回 西田 秀幾
第4回 井出 洋介(2)
第5回 松井 一義
第6回 松井 一義(2)
第7回 山本 裕司
第8回 吉田 賞二
第9回 黒澤 耕一郎
第10回 鈴木 たろう
第11回 忍田 幸夫
第12回 井出 洋介(3)
第13回 楠橋 思
第14回 山舗 徹
第15回 松井 一義(3)
第16回 松井 一義(4)
第17回 寺本 喜一
第18回 楠橋 思(2)
第19回 忍田 幸夫(2)
第20回 奈良 圭純
第21回 板川 和俊