麻将連合の最高峰タイトル「将王決定戦」最終節(全4日15回戦)が5日に行われ、第14期以来の5度目の戴冠を目指していた忍田幸夫がトータル+72.8ポイントで初の将王を獲得した。
今期の将王決定戦は、初の決定戦となるみかみたつあきがリード。下記ポイント状況で最終日を迎えた。
第4節は3試合の戦いとなる。一発裏ドラがなく、オカもない、順位ウマは4-12のためトップラスでも縮まるポイント差は24ポイントと素点分。忍田はみかみと104.0ポイント、むくと86.9ポイント差で最終日を迎えた。小林もほぼ同じ差ということもあり、このルールではあまりにも大きなポイント差となる。ほぼみかみとむくとのマッチレースの様相かと思われたが・・・

13回戦は忍田が着実に加点してトップ獲得。しかしみかみは2着を確保しポイントを維持。まだまだポイント差は大きく将王戴冠に近付いたかと思われた。

14回戦は小林がトップ目で進行も忍田が東4局に2000・4000で反撃。

更に南2局にはツモ・一盃口・清一色の4000・8000の一撃を決めて大きなトップ目に浮上した。

そしてオーラスでは忍田がみかみから2000のアガリを決めてみかみとのトップラスを決めることに成功した。

14回戦を終え、みかみと忍田のスコアは31.3ポイント差。トップラスであれば7300点差、トップ3着でも15300点差をつければ逆転となる所まで差を縮めた。


東3局にはみかみがタンヤオ平和の先制リーチ。しかしドラをポンして押し返した忍田が7700の直撃。優勝争いにおいてあまりにも大きな1局となった。

南1局は終盤でみかみがフリテンながらも1300・2600のアガリを決めて意地を見せる。

南3局で忍田が競り合いを制して1300・2600。これで再びみかみを突き放した。

オーラスも忍田がみかみからのアガリで決着。大逆転で5度目の将王を掴み取った。
10期、11期、13期、14期に続いて5度目の将王戴冠となり永世将王となった忍田は「諦めずにプレーした結果、最終日は全てがかみ合って優勝することができました。各団体、新しい人が王座につくことがここ最近続いていて、我々もそうなるのかなという所でしたが意地を見せることができました。私もまだ何年競技選手を続けられるかはわかりませんが、麻将連合には小林剛以外にも強い選手がいるんだと示したい気持ちも強く、Mリーグ入りも諦めていません。関係者の皆様よろしくお願いいたします。」と更なる舞台への抱負を述べた。
最終成績
歴代将王
第1期 原 浩明
第2期 原 浩明(2)
第3期 小林 剛
第4期 三原 孝博
第5期 三原 孝博(2)
第6期 柏原 純
第7期 小林 剛(2)
第8期 武則 輝海
第9期 小林 剛(3)
第10期 忍田 幸夫
第11期 忍田 幸夫(2)
第12期 清水 英二
第13期 忍田 幸夫(3)
第14期 忍田 幸夫(4)
第15期 井出 洋介
第16期 武則 輝海(2)
第17期 原 浩明(3)
第18期 木村 和幸
第19期 小林 剛(4)
第20期 忍田 幸夫(5)