麻雀プロリーグ「大和証券Mリーグ2020」のレギュラーシーズン85日目の対局が3月4日(木)に開催された。
第1試合
第1試合はたろう、朝倉、寿人、近藤の対戦。
東2局1本場にたろうが変則3面張のリーチをツモって2000・4000で一歩リードを得る。
勢いづいたたろうは東3局でも早いリーチで近藤から5200。更に東4局でも4000オールを決めて大きくリードを広げた。
苦しい戦いとなっていた近藤だが、南2局の親番に、役牌暗刻の赤赤聴牌。寿人からのリーチを受けながらも暗刻のを大明槓して嶺上開花での4000オールで2着目に浮上した。
南2局2本場、南3局はたろうが連続でアガリを決めて更にリードを広げてオーラスへ。焦点は2着争いとなった。
南4局はたろうと朝倉が同じ待ちの2軒リーチ。近藤が安全牌に窮してノーチャンス中筋のが選ばれ放銃。
しかし、裏ドラ条件の朝倉はロンせずを選択。たろうが近藤から7700のアガリとなった。
朝倉はあがらずの判断が功を奏して2着浮上の芽を残してオーラスは続いた。
その後流局を挟んだ2本場、近藤はツモれば四暗刻の聴牌。ツモってもたろうまでの点棒までは足りず、出アガリでも2着となるのでダマテンを選択。たろうから12000のアガリで2着に浮上して決着。たろうがトップ逃げ切りとなった。
第1試合結果
1位 たろう(ドリブンズ)+82.9
2位 近藤(フェニックス)▲0.6
3位 寿人(麻雀格闘倶楽部)▲28.5
4位 朝倉(Pirates)▲53.8
第2試合
第2試合は園田、小林、前原、近藤が出場。
東2局に親の園田が平和一盃口ドラ赤が確定している手で先制リーチ。しっかりツモって6000オールの大きな一撃を決める。
しかし東2局1本場には前原が園田から8000のアガリを決めて追撃。
その後は小林が2局連続のアガリを決めてトップ争いは大混戦に。
やや置いて行かれた近藤だったが、その後の1本場で前原のリーチが入った直後に1300・2600のアガリで全員が2万点をこえた状況で南入。
南2局1本場では園田が先制リーチ。2600オールのアガリで一歩抜け出した。
南4局は小林と近藤の2軒リーチ。小林が1300オールのアガリで園田との点差を大きく縮めた。
南4局1本場、倍満ツモでトップになる近藤がタンヤオ・平和・赤の高め一盃口の聴牌でリーチ。条件付きだが倍満の芽を残したリーチに出た。
結果は劇的な一発ツモ裏1。驚愕の4000・8000を決めて近藤が大逆転のトップを勝ち取りフェニックスは何とかセミファイナル進出争いに踏みとどまる結果となった。
100戦錬磨の近藤であっても、裏ドラをめくる手が震えるなど、緊張感、高揚感の高まる決着となった。
第2試合結果
1位 近藤(フェニックス)+50.8
2位 園田(ドリブンズ)+10.5
3位 小林(Pirates)▲14.8
4位 前原(麻雀格闘倶楽部)▲46.5
3月4日トータル結果
ドリブンズ(たろう1着・園田2着)+93.4
フェニックス(近藤2着・近藤1着)+50.2
Pirates(朝倉4着・小林3着)▲68.6
麻雀格闘倶楽部(寿人3着・前原4着)▲75.0
ドリブンズは惜しくも連勝は逃したがセミファイナル進出に向けて大きく前進。フェニックスもなんとか浮上の芽を残した。Piratesは苦しい4着3着となり最下位陥落、しかしまだまだポイント差は小さく、残り2日にすべてをかけて戦う。