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Mリーグ2019スポンサー UT・キャリア川村代表インタビュー「Mリーグにいろんなレイヤーの企業が参加する、そんな状況の先駆けになりたい」

Mリーグ2019スポンサー UT・キャリア川村代表インタビュー「Mリーグにいろんなレイヤーの企業が参加する、そんな状況の先駆けになりたい」

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「大和証券Mリーグ2019」レギュラーシーズンのスポンサー契約を結んだ株式会社UT・キャリア。2016年に設立された若き企業は、わずか3年で社員数を60名以上増員し、東京、京都、大阪、福岡、高知の5つに拠点を置く急成長を遂げている。事業内容は、求人広告代理店事業、新卒マッチング事業など人材に関わる事業を展開し、ベストベンチャー100にも選出された。そんな旭日昇天のベンチャー、UT・キャリアの代表取締役・川村拓司氏は麻雀に対する造詣が深く、自身の人格形成にも麻雀は深く関わっているという。今回のスポンサー契約に至る経緯や、麻雀に対する思いなどを聞いた。

 

プロフィール

川村拓司(かわむら・たくじ)1978年11月5日生まれ 血液型O型 

株式会社UT・キャリア代表取締役

雀風:「軸になっている麻雀は滝沢さんのような麻雀ですね。でも園田さんみたいな魔術師と呼ばれるような麻雀に憧れもあります」

 

一度しかない人生で起業というチャレンジ

「弊社は2016年4月に創業しました。僕はそれ以前、リクルートトップパートナー代理店(※1)で営業の事業責任者を14年ほど勤めていました。独立を考えたのは30代前半の頃で、独立を決定づけたのは、その頃にたてた目標が達成できたからです。その目標というのが、リクルート代理店の中で4半期に一度法人売上ランキングを一年通して1位をとり続けることでした。結果として目標を達成し独立する運びになり、正直引き止められましたが、一度しかない人生でチャレンジしたいという思いが大きく、起業に至りました。」

(※1)リクルートトップパートナー代理店:リクルート商品を(株)リクルートの販売代理店として取り扱い専属契約を結んでいる企業

全国の学生が一緒に働きたい社長を選出するCharming Chairman's Club CHAMPIONSHIP2019 にも選出された

 

人生に大きな影響を及ぼした『麻雀』

「麻雀とは19歳の学生のころに出会いました。高校生まではずっとサッカーをやっていて、Jリーガーになりたいという夢もあったのですが、選手への道は厳しいと現実をみて、熱中することもみつからないまま、高校を卒業しました。進学先の専門学校で麻雀と出会い、麻雀店でアルバイトをするまでのめり込みました(笑)」

「アルバイトをしていた当時、お店に『根こそぎフランケン』を近代麻雀で連載していた押川雲太朗先生も来てくださっていたのですが、先生にお願いして漫画に名前を載せていただいたこともあります」

「そんな麻雀に明け暮れた学生時代でしたが、社会人になってからは忙しさで一切やらなくなってしまったんです。卒業後3年間は自動車のディーラーをしていたのですが、休みの日もお客様から連絡が来るような状態だったので。リクルートパートナー企業に転職後も激務で時間がとれませんでしたね」

「麻雀はできない日々でしたが、どこかで麻雀に恩返しがしたいという思いはありました。というのも、麻雀店のアルバイトで培ったコミュニケーション力が、営業マンとして成績を残せた要因だと思うからなんです。当時19歳で、老若男女、いろんな層のお客様と触れ合う機会ってなかなかないと思うのですが、そのおかげでたくさんの方を受け入れられる人格形成もされたのかなと」

Mリーグをきっかけに再熱した麻雀への愛

「起業して3年、やっと落ち着いてきたところで始まったのがMリーグでした。Mリーグのスタートを見た瞬間に『これだっ!』と思いましたね。ですが、開幕当初は麻雀からかなり離れていたので、プロの名前も把握できていない状態でした。そんなタイミングで経営者が集まる麻雀大会に誘われたんです。隔週に一度くらいで集まる大会で自分でも麻雀を打つようになって、Mリーグを観るようなって、日常の中に麻雀が現れました」

「そうして麻雀に触れることで、サッカー選手の道もあきらめて、やりたいことがなかった19歳の自分を熱中させてくれた麻雀への気持ちを思い出してどんどん熱もあがりましたし、Mリーグのパブリックビューイングも行ったりする中で麻雀に対する魅力を改めて実感しました」

 

『麻雀を愛している経営者がスポンサーになっていただければ、我々はすごく幸せです』

「麻雀への熱を再認識する中で、所属する新経済連盟(※2)で麻雀大会をやろうと提案したんです。そこで憧れのサイバーエージェントの藤田社長と同卓できたんです。緊張していて見事にラスを引きましたが(笑)藤田社長ともたくさんお話させていただいて、配信対局での牌姿を質問すると『良く見てるね』といわれました」

「大会が終わったあとの懇親会で、Mリーグ機構の方に『Mリーグが大好きなんです』と伝えたんですね。そうしたら『スポンサーとか興味ありますか?』と声かけていただいたんです。でもMリーグってチームオーナーしかり、タイトルスポンサーしかり、大企業ばかりなので、まだ4年目の弊社がそこに加わったとしたら迷惑じゃないかと思い悩みました。すると機構の方に『大丈夫です。麻雀を愛している経営者がスポンサーになっていただければ、我々はすごく幸せです』とおっしゃっていただけたんです」

「だからこそ、ポジティブにとらえました。上場企業が名を連ねる中で、弊社ようなベンチャーがMリーグのスポンサーになることがMリーグの普及においてすごく大事なんじゃないかと。JリーグがJ1、J2、J3とリーグができていったように、Mリーグも今後裾野が広がっていって、いろんなレイヤーの企業が参加する、そういう状況の先駆けに僕らの会社がなれたらうれしいなと思いました。また、麻雀への恩返しをしたいという思い、19歳のあの時麻雀店で濃密な時間を過ごさせてくれた人々が、僕のことを思い出して頑張っているなと思ってくれたら、恩返しになるんじゃないかと考え、スポンサーのお話を受けました」

(※2)新経済連盟:楽天やサイバーエージェントなどインターネットコンテンツ産業を行う企業の経済団体

ベストベンチャー100 2019のポスター

社内に麻雀部を発足

「僕個人が好きでスポンサーになったのですが、社内には麻雀を全く知らない社員もいるので、初心者から参加できる麻雀部を発足しました。講師は、僕が麻雀店で働いていたときの師匠にお願いして、毎週水曜日にルールから教えていただいています」

全自動麻雀卓を囲む女性社員 毎週水曜日の業務終了後に部活が行われる

「そういったこともあって、初心者からでも、誰でも参加できる大会を企画中です。麻雀のゲームはやったことあるけど牌を触ったことがない人とか、麻雀店に入りづらいという印象を持っている人に、リアル麻雀の楽しさを伝えられるような大会にしたいと考えています」

 

スポンサーになったことで生まれる新たなつながりと復活するつながり

「今弊社では人材に関する事業を展開していますが、将来的にはいろんなことをやりたいと思っていて、その中のひとつに、麻雀未経験の方がプレイヤーになってもらえるようなプロダクトも作りたいと思っています。なので麻雀好きのプログラミングができる方をTwitterで募集したんです。そうしたら応募者が100人ほどになりまして、そのうちの1人に内定を出しました」

「また、20年前に麻雀店でお世話になった人たちからの連絡が増えて、みんなで同窓会をやろうということになりました。麻雀から離れてしまった人もいる中でこうして集まれるのは、スポンサーになったことがきっかけなのですごくうれしいですね。押川先生とも今度お会いすることになったんですが、僕を主人公に漫画を描いてくれないかお願いするつもりです(笑)」

 

Mリーグに期待する麻雀という競技へのパーセプションチェンジ

「麻雀に対するネガティブなイメージをかえるパーセプションチェンジ(※3)という考え方がすごく大事だと思っています。また、若い世代にはリアル麻雀に対する抵抗感を持っている人がいる気がしてるので、それも変えられたら、と思います。実際に打っているときの他のプレイヤーの息遣いや、牌の音、緊張感、そういった痺れる環境を経験してほしいなと。また、それ以前に麻雀をまったく知らない人がプレイヤーになるまでには、ルールがややこしすぎるので入りにくいとは思うのですが、このルールの複雑さを払拭した時のゲーム性やスポーツ性はとても高いと思っていますので、Mリーグでも選手のみなさんが小学校に麻雀を教えに行くなど普及活動されていますが、そういったことも弊社で一端を担えたらいいなと思います」

「僕の夢は、Mリーガーやプロ雀士が、Jリーガーやプロ野球選手と同じように認知される世の中になることです。選手になったことで収入が得られる市場にならないと、市場自体が縮小してしまうので。いつかは子供たちの将来の夢に『Mリーガー』や『プロ雀士』という職業が選ばれるようになったらうれしいです」

(※3)パーセプションチェンジ:劇的な意識や認知の転換。広告業界で用いられる用語。

麻雀のことを楽しげに話す川村代表の目の奥は熱く燃え、言葉や身振りから麻雀への深い愛情が見て取れた。今後もMリーグが麻雀を愛する経営者に応援され、より大きくなり、熱狂を運んでくれることを望む。

関連リンク

川村拓司Twitter

UT・キャリアTwitter

株式会社UT・キャリア

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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