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優勝チームに突撃取材! /第9期夕刊フジ杯チーム戦決勝

優勝チームに突撃取材! /第9期夕刊フジ杯チーム戦決勝

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夕刊フジ杯争奪 第9期 麻雀女王決定戦 チーム戦決勝が6月24日、夏目坂スタジオで行われた。決勝は4回戦で行われ、チーム『かめきたざわ』が終始安定感を見せて優勝した。

チーム『かめきたざわ』のメンバーは以下の三人。
・第13期女流最高位、かめきたざわオーナー小池美穂(最高位戦日本プロ麻雀協会:写真中)
・B1リーガーで雀力に定評のある蔵美里(日本プロ麻雀協会:写真左)
・今年プロ2年目の若手相楽美佳(最高位戦日本プロ麻雀協会:写真右)

チーム『かめきたざわ』は今回が初出場。相楽は配信対局も始めてだったそう。
かめきたざわの強さはどこにあったのだろうか。早速取材に行って来た。

-----印象に残っている局は?
相楽「決勝一回戦の東1局、自分のミスでアガりを逃し、12000点を放銃してしまったんです。」

第9期夕刊フジ杯優勝チーム取材06
(左下のワイプ画像はリーチをした親の石田亜沙己(日本プロ麻雀連盟))

相楽はここで3ソウ切りを選択したが、直後のツモが東。テンパイを逃す。そして親からリーチ。
結局本来アガリ牌であったをツモってリーチするも親の当たり牌を掴んでしまう。
相楽「この放銃で精神的にダメージがありました。」

-----でも最終的には2着でしたよね?精神的なものは持ち直せた?
相楽「この放銃で(気持ちが)ブレそうになったけど、ブレちゃいけないって思って。何があってもちゃんと打たなきゃって。」

いきなり12000点も失点してしまったにも関わらず、その後も萎縮することなく果敢に攻める相楽。
しっかりとしたその打ち姿はプロ歴2年、麻雀歴自体も4年ほどの若手とはとても思えない。
次回への意気込みを聞いた際にも相楽の強気な性格が窺えた。
相楽「次回はチーム戦の連覇はもちろん、個人戦も決勝に行きたい。出来ればかめきたざわの三人で決勝を戦いたい。」

-----二番手が多かったですが、対局順番は影響ありました?
蔵「一人目の結果に左右されることもあって、正直真ん中ならではのプレッシャーがありました。」

-----決勝は蔵選手らしくのびのびと打っているように見えましたが?
蔵「美佳ちゃん(相楽)が2着をとってくれたのが大きかったです。それに結局最後は美穂さん(小池)に任せられるっていう安心感もありました。」

-----三回戦目のオーラスにも蔵選手らしさが出ていたように思いました。
蔵「降りない方がいいと判断した上での打牌だったとはいえ、開けられた手牌を見た時はやっちゃったかなと思いました。」

というのが下記の場面。

第9期夕刊フジ杯優勝チーム取材05
(左下のワイプ画像はリーチをした蒼井ゆりか(日本プロ麻雀連盟))

オーラス、蔵はアガればトップの状況ですでに役ありテンパイ。
二回戦までのトータルでもトップのため、ここでトップならば最終戦はかなり楽になる。
かめきたざわとしてはトータル二位のチームの連荘を阻止し、なんとしてもこの一局で終わらせたい。
そこにリーチをかけたのはトータル四位のチーム。
かめきたざわとしては親以外に放銃する分にはこの半荘を終わらせることが出来るため問題ない。
しかもこの時蔵は五万点近く、多少放銃したところで順位が変動することは少ない。
さらにトータル四位のチームにはこのままこの半荘2着で終わってもらった方がかめきたざわとしてもありがたい。
落ち着いて考えればわかることとは言え、公開対局でトップなのにリーチに全部押すという判断が出来る人は何人いるだろうか。
わざわざ押さなくても…、降りていれば流局終了かも…、テンパイ必須の親が打つかも…。
そう考えて降りを選択する打ち手も少なくないだろう。

実はこの時の蒼井の手牌は以下のようになっていた。

第9期夕刊フジ杯優勝チーム取材04

リーチ、メンホン、發、ドラ3。倍満が確定していたのだ。
この結果を見て蔵の放銃を否定する人がいるかもしれない。
しかしこの状況で迷わず押せるところに蔵の強さがあるのではないだろうか。

-----次回に向けて一言お願いします。
蔵「チーム戦の連覇はもちろんですが、次回は個人戦も決勝に行きたい。」
準決勝、決勝と強さを見せた蔵。次回は個人戦決勝でもその強さが見られるかもしれない。

-----最終戦、全員から狙われる位置でしたね。
小池「山越しもあるだろうからリーチ者以外もケアしたし、共通安全牌の確認もしていました。」

-----ずっと降り気味に打つのかと思っていましたが、東2局にリーチに押しましたね。
小池「一回あがれればかなり楽になると思っていたので。」

そうは思ってもなかなかリーチに押せない人が多いのではないだろうか。
三人に話しを聞いて思ったのは、三人ともとても芯が強い。精神面の強さが今回の優勝につながったのだろうか。

-----かめきたざわのモットーは何ですか?
小池「普通だって言われてしまうのですが、明るく、楽しく、丁寧にを大事にしています。」
取材の際に店内の様子も見せてもらったのだが、お店自体が明るいのももちろん、お店の雰囲気も明るい。
大きな声で明るく声出しをしながら働いているスタッフも楽しそうだ。小池の方針が行き渡っている感じがした。

-----かめきたざわのいいところはどんなところですか?
相楽「みんな明るくて、元気なところです!」
相楽は今月から正社員になったそうだ。
アルバイトから始めて正社員になりたいと思うほどよい職場である証拠とも言える。

-----かめきたざわのおすすめを教えてください。
蔵「色々なイベントを開催しています。今月のもおもしろいんですよ!」
現在のイベント名は『道場破り』。かめきたざわのメンバーと同卓した際に着順を上回れば勝ち。
それを五人分対戦するのだそう。五人目は店長やオーナーの小池とのことでかなり手強いらしい。
また、今回の優勝を記念して、『夕刊フジ杯優勝記念イベント』も開催するとか。

取材を通して感じたのは、メンバーの仲の良さとお店への愛情。
今回の対局も、チームとしてどうするのが最善かを全員が考えていたように思う。
お互いへの信頼感が精神面を強く支えており、それが今回の優勝へと導いたのではないだろうか。

-----この記事を読んでくださったみなさまへ一言。
相楽「(優勝して)パワースポットになったかめきたざわへ遊びに来てください!」
蔵「優勝おめでとうを言いに来ていただけたら嬉しいです。」
小池「一緒に働いてくれる従業員も募集しています。」

そんなかめきたざわの詳しい情報はこちら
出勤情報やアルバイト募集についての問い合わせはかめきたざわ渋谷店へお願いします。

 

第9期夕刊フジ杯優勝チーム取材04

 

この記事のライター

谷崎 舞華
元最高位戦日本プロ麻雀所属。
27歳の時に多発性硬化症という難病を発症。
現在は闘病しながら、競技麻雀への復活を目指している。

ブログ:「まいかアリアリ
Twitter:@tanizakimaika

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