いよいよ8月7日に行われるMリーグのドラフト会議。筆者が発足会見で質問予定だった内容から、Mリーグについて考察していきます。
▼ドラフト会議は8月7日(火)19時から生中継
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7企業がMリーグに参加した理由は?
発足会見で、参加7企業は代表者が登壇したものの、どのような理由でMリーグに参加したのかは語られませんでした。
とはいえ、どの企業も自社のビジネスにつなげられると見て、投資するに見合うということでしょう。
たとえば、ゴルフのトーナメントを主催しようと思ったら、1大会の開催につき数億円といったお金が必要です。
今話題のプロ野球球団を持とうと思ったら、数十~数百億円が必要になってくるでしょう。
Mリーグは、それらに比べたらはるかに低い予算で参加が可能であり、さらに「オリンピック正式種目化」という目標が達成出来れば、大きなリターンが期待できます。
また、過去には全国に雀荘が36,173店(1978年)もあって一時代を築いたことがあるのは、麻雀というゲームが面白いからこそ。
いまでは子供からお年寄りまで性別を問わず一緒にゲームを楽しむことができるという点は、40年前の盛り上がりを超え、その先も目指せる。
世間の「麻雀」のイメージに対するリスクはあるものの、リターンの大きさや「麻雀の持つポテンシャル」(藤田チェアマン)を感じているのではないでしょうか。
8月7日のドラフト会議には、各企業の代表者がそろいますので、あらためて各社のMリーグ、麻雀に対する想いが聞けるかもしれません。
麻雀はオリンピックの正式種目に採用されるのか?
Mリーグの目標は、麻雀のオリンピック正式種目化です。
発足会見でも説明がありましたが、2022年の北京冬季オリンピックに向け、国際麻雀連盟がIOCへ室内競技の正式種目として申請しています。
オリンピック競技として採用される基準はオリンピック憲章に定められており、冬季オリンピックでは3大陸25カ国以上で広く行われている必要があります。
25カ国というのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、いまでは世界的に行われているゲームなのです。
欧州麻雀協会(EMA)のホームページを見ると、欧米の様々な国で麻雀大会が行われています。
オンライン麻雀ゲーム天鳳では、 IORMC(International Online Riichi Mahjong Championship)という国別対抗の大会(主催:韓国麻雀連盟)が毎年行われており、2017年は16カ国・地域が参加しています。
「広く行われている」という基準はわからないものの、25カ国は十分クリアできるほど、海外にも麻雀が広まっているのです。
懸念材料としては、麻雀の運の要素が強いゲーム性がスポーツとして認められにくいことです。
これを解決するために「デュプリケート方式」という全員が同じ配牌と山で戦うシステムが考えられていますが、運用がとても難しいという課題があります。
そして、このオリンピック承認種目の条件としては、5月の設立会議で、前IMSA(国際マインドスポーツ協会)会長のジョセ・ダミアニ氏が、クリアすべき問題として競技人口と地域、マージャンの競技性について挙げ、とりわけマージャンの競技性についてはブリッジの方法である「デュプリケート方式」を採用することを解決策として提案している。
▲デュプリケート麻雀の説明動画(英語)
特に同じ牌山を用意するのが大変なようですが、運用が大変な部分の大半は、オンライン麻雀を使えばクリアできそうです。
オンライン麻雀天鳳では、デュプリケート麻雀の機能が実装されており、いっそのことオリンピックはオンラインで対戦するというのはどうでしょうか?
ちょうどeスポーツがオリンピックの正式種目になるかという点も注目されていますが、「デュプリケート方式」が必須なのであれば、eスポーツの種目として採用されることも考えても良いかもしれません。
そして、陸上競技に100mや1000m、110mハードル、3000メートル障害など様々な種目があるのと同様に、「中国麻雀」「リーチ麻雀(日本麻雀)」「三人麻雀」などの種目ができればいいですね。