いよいよ8月7日に行われるMリーグのドラフト会議。筆者が発足会見で質問予定だった内容から、Mリーグについて考察していきます。
▼ドラフト会議は8月7日(火)19時から生中継
▼これまでの記事
見るのも楽しい麻雀 ファンが現地で観戦する仕組みはあるのか?
ニコニコ生放送やAbemaTVの登場で、パソコンやスマホで手軽に麻雀番組が見ることが可能になり、麻雀観戦を楽しむファン「観る雀」が増えています。
特に、RTDリーグに出場するプロが参加するイベントには、女性ファンが殺到する状況が起きています。
そうした流れの中でスタートするMリーグですが、麻雀をスポーツとして捉えるのであれば、ファンが現地で観戦する仕組みは不可欠です。
藤田チェアマンは、対局会場に大盤解説を設置し、サポータエリアに分かれて応援が可能だと明かしています。
麻雀は相手の手牌が見えるとゲームが成立しないため、ファンの観戦が非常に難しい競技ですが、これらをクリアして新しい観戦の仕組みを確立してほしいですね。
プロ野球やJリーグのように、平日の仕事帰りに観戦に寄れるなど、気軽に麻雀に触れる機会があると、さらに普及に拍車がかかるでしょう。
自動配牌によるスピード化 赤ありルールで一般向けにアピール
Mリーグは自動配牌卓を使用し、これまでのプロ対局では珍しい「赤あり」ルールで行います。
自動配牌卓を使用したのは、近年のスポーツ界のテーマである「時間短縮」の一環でしょう。
Mリーグは2018年10月から2019年3月まで開催されます。1チームにつき80試合ですから、すべての試合を中継するとなると、かなりの頻度で放送しなければなりません。
そうしたときに、これまでの麻雀対局のように1半荘に1時間、2時間とかかるようでは、他にも楽しい遊びがあるファンは付いてこないでしょう。
赤牌ありを採用したのは、雀荘のルールに寄せたというよりは、さらに人口の多いネットゲームやスマホアプリで麻雀を楽しむ層を対象にしています。
これまでの麻雀とは全く違った、オリンピックを目指してスポーツとしての麻雀を普及していこうという意気込みが伝わってきます。
Mリーグのルールが麻雀の標準ルールになるか?
まだ「東南戦・一発・裏ドラ・赤牌あり(+自動配牌卓使用)」以外の詳細なルールは発表されていませんが、今後はMリーグのルールが麻雀の標準ルールになる可能性が大いにあります。
麻雀プロ団体もMリーグのルールに合わせていく必要があるのではないでしょうか。
初年度で決まったルールがすべてというわけではなく、他のスポーツと同様、毎年検証して必要があれば変更していくべきでしょう。
麻雀ウォッチでも、Mリーグの詳細ルールが発表され次第、検証していきたいと思います。