俳優・萩原聖人、豪腕・瀬戸熊直樹、セレブ打法・黒沢咲という個性派がそろったチーム雷電。一時は▲249.3ポイントの最下位まで落ち込んだが、38.4ポイントで4位(12月2日現在)と上昇気流に乗っている。
瀬戸熊が重視する事前の準備
麻雀は頭脳ゲームとはいうものの、体力をものすごく使うゲームだ。
特にMリーグという大舞台でのプレッシャーは計り知れず、身体への負荷はこれまでにないものである。
「自分の試合が無いときにチームメイトを応援することが、自分が打っている以上に疲れますね。その夜は10時間寝てしまうほど心身ともに披露困憊です」
と黒沢はMリーグ独特の緊張感を語った。
「これまで何度も大きな舞台を経験したつもりでしたが、1日2試合でほぼ一発勝負を強いられる状況の上に、その結果の反響がすごい。その一試合に集中を合わせるのが大変です」
瀬戸熊も調整の難しさを吐露した。
瀬戸熊は元々、大事な対局に向けて心技体を準備して行く打ち手だ。
「Mリーグが始まる前に、まず体を作ろうと体重を6キロ落としました」
自分を追い込んで大事な対局に向けて準備していく瀬戸熊だが、対局直前の準備も怠らない。
「5分くらい一人の時間を作り、その日やってはいけないことを頭で考えます」
ここ最近の対局では最初と最後に気が抜けることがあったため、11月26日の対局前は東1局とオーラスに気合いを入れようと試合に臨んだ。
その結果、東1局の親番で6000オールをツモり、リーグトップの5勝目を挙げたのだ。
結果を残すには、技術はもちろん、体力も精神も高レベルな水準が求められる。
事前の準備を怠らない瀬戸熊は、個人ランキング2位(154.3ポイント)につけて雷電を引っ張っている。
ファンを魅了する”セレブ打ち”黒沢
11月絶好調の黒沢は、8戦3勝で131.2ポイントを稼いだ。
並み居る強豪を抑えての個人ランキング3位(147.5ポイント)は、本人も「出来すぎかな」と謙遜するも、黒沢の代名詞ともいえる高打点を追求した”セレブ打ち”が見事にハマった。
瀬戸熊、萩原も腰が重い打ち手で、チームとして赤ありルールへの対応が懸念されたが、2ヶ月を終えてその心配は杞憂だったようだ。
11月の上昇気流に乗り、優勝へ向けてあとは萩原の復活を待つのみである。
代わりが効かない唯一無二の伝道師・萩原
俳優・萩原聖人は、連続ドラマ(EX「あなたには渡さない」)に出演中とあって、サラリーマンの園田と並び最も多忙なMリーガーだ。
番組の宣伝もあって、バラエティ番組やラジオ、新聞、雑誌での露出も増えた(萩原の最新情報はInstagramで確認できる)
そして出演の際には、Mリーグの話題を出すことを欠かさない。
自身が掲げた「Mリーグを盛り上げる使命」を十分に果たしているといえる。
萩原はここまで▲263.4ポイントで個人ランキング最下位と苦戦している。
それでも萩原が出場するとAbemaTVのコメント欄が一番盛り上がるのだ。
「ブレずに、折れずに信念を持って打ち抜きます」
萩原がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
ファンは打ち筋だけでなく表情にも注目している。