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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第67回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第67回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節三回戦A卓

▼対局者

小林剛
松ヶ瀬隆弥
醍醐大
Ⓢ福地誠

牌譜はこちら

東4局

ドラアンコのチャンス手。もちろん鳴いて1シャンテンにとりますが、がトイツ止まり、あるいはがトイツやアンコなら打点とアガリ率の兼ね合いでからはまだスルーされそう。役牌以外の手役があるにしてはが切られるのが早い。他家視点からもこの仕掛けがドラアンコである可能性が高いということは言えそうです。

そのことを承知のうえでリーチしてくるとなれば良形テンパイの可能性が高いと言えます。親リーチに1シャンテンから無筋を押すのは厳しいとみて打

テンパイを逃しますが、が通ってが筋になったので打。リーチの現物になったチーも期待できるので、がもう少し放銃率の高い牌であってもこれなら押せそうです。

北家も無筋を切り飛ばして追いかけリーチ。西家から高めが出て12000のアガリになりました。西家の立場からすれば、親リーチに加えこちらがアンコテンパイ濃厚であることを承知のうえで押してきているのですから相当な勝負手でと判断できますが、流石にこの手からは止まりません。

南1局

タンヤオがつかないターツよりタンヤオがつく浮き牌。も残してから切ります。

を切っているをどの程度残すかは難しい問題。引き戻しに加えてチーもあるので、どちらかといえば打としそうです。

トップ目、親の目立つ2フーロに通りやすい待ちでテンパイというだけならリーチ打ちそうですが、他家の手順からが固められている可能性が高いという読みもあったかもしれません。この時点でアガリ牌は山に1枚のみでした。

南2局

ドラトイツのタンヤオ手なので鳴いて手を進めたいところですが、仕掛けが入って全員手が早そうなので先手を取るのは厳しいとみてを抱えて打。クイタンでは珍しい手筋です。使いどころが難しいですが、後手を踏みそうだとしてもスルーせずに鳴く手がないかを意識しておきたいところです。

ドラターツを残しての選択。親がをカンしてを切っているので、将来親がテンパイした場合もは通りやすく、逆には危険になりやすい。南家にはが現物ですが、より後から手出しなので待ちが残る可能性は薄い。から切るのがよさそうです。

しかし結果的には後から切ったで南家に7700放銃。一手の違いで明暗分かれる展開になりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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