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麻雀に反則行為はある?どんなことをしたら反則に?

麻雀に反則行為はある?どんなことをしたら反則に?

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麻雀の打ち方やルールについての理解を深めていくと、気になってくるのが「反則行為」でしょう。取り決めによっては、反則によるペナルティが対局結果を左右することもあります。そこで本記事では「何をしたら反則なのか」「どんなペナルティを払うのか」といった疑問について解説します。知らないうちに反則行為をしていた、といった事態を避けるためにも、ぜひ本記事をご一読ください。

「チョンボ」は麻雀における反則のこと

麻雀で反則行為をすることを一般的に「チョンボ」といいます。もともと麻雀用語ですが、「大事なときにチョンボしてしまった」というように、日常会話の中に溶け込んでいる言葉でもあります。

チョンボは漢字で表すと「錯和」と書き、「錯」は間違えるという意味、「和」はアガリ(和了)を意味します。つまり、チョンボという言葉本来の意味は間違えてアガってしまうことを指すのです。そこから、麻雀における間違い、反則行為全体のことをチョンボと呼ぶようになりました。

反則行為の具体的な内容については後述しますが、大きく2つの種類に分けられます。それは「対局を続行可能な反則(チョンボとはならない)」と「対局がストップしてしまう反則(チョンボとなる)」です。たとえば、ノーテンにもかかわらず「ロン」と宣言して手牌を倒してしまうと、牌を起こして再開というわけにはいきません。そのため、ペナルティを支払った上でその局は無効となり、局をもう一度やり直すことになります。

反則行為に対するペナルティ

まずは反則行為によって科されるペナルティについて見ていきましょう。ペナルティはおもに3種類で、ここでは重いペナルティから順に紹介していきます。また、麻雀を打つ場所によって違うルールが導入されている場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

罰符(ばっぷ)

罰符は反則行為に対する最も重いペナルティで、反則者が他の3人に対して点数を支払うことを指します。基本的にゲーム続行不可となる反則(チョンボとなる場合)がこちらに該当します。「満貫払い」というルールを採用することが多く、反則をしたプレイヤーが子の場合は親に対して4,000点、子に2,000点ずつの合計8,000点を支払います。親による反則の場合は子3人にそれぞれ4,000点、合計12,000点を支払うことになります。また、親と子の点数の差が生じることを良しとしないルールでは「3000点オール」で支払われるルールもあります。

罰符が支払われた後は、その局を始めからやり直します。反則が発生した局自体が無効となるため親はそのままで、本場による300点は加算されません。反則行為の前にリーチ棒が出ていた場合はリーチ者に戻します。

また、プロ団体やMリーグなどの競技麻雀の対局では、直接点棒での支払いとはせず、そのゲーム終了時点でトータルポイントから20ポイント引かれるなど、直接ポイントが減る仕組みとなっていることが多いです。

アガリ放棄

対局を続行可能な反則の場合は、反則者に対して「アガリ放棄」のペナルティが課されるのが一般的です。誤発声(発声のみで倒牌していない)場合などが該当します。その局が終了するまでの間、アガることができないのはもちろん、ポン・チー・カンの副露(フーロ)やリーチをすることも認められていません。また、流局時にテンパイ状態だったとしても、テンパイを宣言できないケースが多いです。

供託

アガリ放棄よりも軽微な反則に対して科されるのが供託のペナルティです。供託とは場にいったん預けられる点数のことで、1,000点を場に供託するのが一般的です。扱いとしてはリーチがかかった状態で流局した際のリーチ棒と同様の扱いとなります。供託された点棒は、アガったプレイヤーが獲得できます。つまり、反則をしたプレイヤー自身が供託を取り戻すケースもあるということです。

1,000点供託となるのは、一般的な麻雀店でのルールの場合が多く、競技麻雀やMリーグにおいては反則による供託が発生することはありません。

主な反則行為

ここからはどんなことをしたら反則になってしまうのかを具体的に見ていきましょう。ここでもペナルティが重い反則から順に紹介していきます。

誤ロン・誤ツモ

チョンボという言葉の本来の意味でもある「間違ったアガリ」をしてしまうのが誤ロン・誤ツモです。誤ロン・誤ツモは以下の2パターンに分けられます。

アガリ牌を間違える

まずは文字通り、アガリ牌を間違えてしまう誤ロンや誤ツモがあります。「二」と「三」など、似ている牌を単純に間違えてしまうこともあれば、一巡前の捨て牌に対してロンを宣言してしまうケースもあります。

初心者に限らずとも考えられるのが、テンパイ形が複雑な場合にアガリ牌を間違えてしまうことです。特に「一色手」と呼ばれるホンイツ・チンイツの場合には、待ちが難しくなることが多いので注意しましょう。

役がない状態でアガる

役がない状態でアガってしまうことも誤ロン・誤ツモに含まれます。南場に入ったことを失念して「東」のみでアガったり、平和の雀頭が風牌だったり、といったミスも考えられるので、テンパイした時点できっちり確認するようにしましょう。

2つのパターンに共通することですが、「ロン」または「ツモ」と宣言した後に手牌を倒してしまうと罰符を支払うのが一般的です。宣言しただけの場合は罰符とはなりませんが、アガリ放棄となるケースがほとんどです。

フリテン状態でのロン宣言

ロンアガリができない「フリテン」状態でのロンも反則行為となります。このケースも牌を倒した場合には続行が難しいため、誤ロンと同様に対処します。ただし、フリテン状態ではツモアガリが可能なので、この場合には反則にあたらない点に注意しましょう。

フリテンについての詳細はこちらをチェック!

ノーテンリーチ

リーチを宣言したにもかかわらずテンパイをしていなかったプレイヤーは、流局時に罰符のペナルティを受けます。なぜ流局時かというと、リーチ者は流局時に手牌を見せてテンパイしていることを示す義務があるからです。ノーテンだった場合はその時点で反則が発覚します。また、流局する前に他のプレイヤーがアガった場合は、反則は不問となりペナルティもありません。

対局中は牌を公開することなく流局後に発覚する反則なので、ゲームが続行不可能になるわけではありません。ですのでもしノーテンリーチをしてしまっても、終局時までは同卓者に申告する必要はありません。しかし、ノーテンリーチはゲーム結果に影響を与えかねない重大な反則として、重いペナルティが科されることになっています。

リーチ後に手牌構成が変わるカン

リーチ後に行った暗カンによって手牌構成が変わってしまった場合、その後にアガることは反則となります。流局した場合でもチョンボとなります。ただしノーテンリーチと同様、他のプレイヤーがアガった場合は反則とはなりません。

リーチしたプレイヤーは基本的にツモって切ることしかできませんが、例外的に手牌構成が変わらない暗カンだけはすることが可能です。手牌構成が変わるパターンとしては、以下のようなものが挙げられます。

[②][③][④][一][二][三][六][七][八][⑤][⑥][⑥][⑥] ツモ[⑥] 

このリーチの待ちは[④][⑤][⑦]です。ここで[⑥]をカンすると[④][⑦]で待つことができなくなり、[⑤]の単騎待ちに変わってしまうため、カンをすることはできません。

[③][③][③][④][⑤][⑥][⑥][⑥][二][三][六][七][八] ツモ[⑥] 

このリーチの待ちは[一][四]、一見[③][⑥]も暗槓できそうですが、ここで[③]を暗槓すると、[③][④][⑤]のメンツとすることができなくなる、[⑥]を暗槓すると[④][⑤][⑥]のメンツとすることができなくなるためどちらも暗槓できないルールとなっております。

待ちが変わらなくても、暗槓ができないケースがあることをご留意ください。

多牌(ターハイ)

各プレイヤーの手牌は13枚ですが、これが14枚以上になってしまうのが多牌と呼ばれる反則です。発覚した時点で対局をストップして、反則者は満貫罰符を支払い局をやり直すのが一般的です。罰符にならない場合でもアガリ形を作ることが不可能になるため、必然的にアガリ放棄の罰則は受けることになります。

特に多牌が起こりやすいのは親番のときです。親は配牌が14枚なので第一ツモを行う必要がないことを失念し、多牌となってしまうケースは非常に多いので注意が必要です。このほか、鳴いた際に打牌するのを忘れてしまうミスも多牌の原因となります。

少牌(ショーハイ)

多牌とは逆に、手牌が12枚以下になってしまうのが少牌で、反則者はアガリ放棄のペナルティを受けます。多牌の場合は不正行為を疑われやすいため、より重いペナルティとなります。

少牌は牌を取り忘れることによって生じる反則です。特に忘れやすいのは配牌時に取る「最後の1枚」や、親の配牌時に1枚目をツモる前に切ってしまうことです。。配牌を並べるのに夢中になって取り忘れることがないよう気をつけましょう。

また、麻雀店にて少牌となった場合はその同じ巡目で気づいた場合に申告すれば、店舗によっては次巡に補充してもよいというルールになっている場合もあります。そちらは店舗によってルールが異なりますので確認することとしましょう。

誤ポン・誤チー・誤カン

誤ポン・誤チー・誤カンは間違えて鳴きを行ってしまうことを指し、副露後に打牌をしたかどうかによってペナルティが異なります。打牌を終えてしまった場合はアガリ放棄となり、打牌前に反則を申告した場合は供託となることが一般的です。一度宣言した副露を取りやめた場合も供託のペナルティとなり、これを「空(くう)ポン・空チー・空カン」といいます。

また、競技麻雀においては供託のペナルティはないため一律アガリ放棄となるのが一般的です。

反則に関する豆知識

麻雀のルールには、特定の地域や団体だけに適用されるローカルルールが数多く存在します。これによって、反則やそれに伴うペナルティーについても、対応が異なる場合があります。ここでは、反則に関する独特なルールをご紹介しましょう。

Mリーグは「マイナス2万点」

罰符の点数で一般的なのは満貫払いですが、Mリーグの場合はどうでしょう。麻雀界の最高峰であるMリーグだけにチョンボには厳しく、親・子にかかわらず「マイナス20ポイント」となります。点数にすると2万点相当ですが、同卓者に支払うのではなく、本人のポイントだけが減算されます。マイナス40ポイントとなるプロ団体もあり「プロ雀士ならチョンボには細心の注意を払うべき」という厳しい姿勢の表れといえるでしょう。

先ヅモに厳しいプロ団体も

前のプレイヤーが打牌を行う前にヤマから牌をツモってしまう「先ヅモ」行為は、マナー違反のなかでも特に悪質とされています。とはいえ、あくまでもマナー違反で反則とはならないのが一般的です。

最高位戦日本プロ麻雀協会など一部の団体は、先ヅモをしたプレイヤーはアガリ放棄とすることを明文化しています。先ほどの罰符にしてもそうですが、アマチュアの見本となるためにも見苦しい行為に対しては厳しく臨んでいるようです。プロ以外ではマナー違反で済むことも多い先ヅモですが、気を付けるべき行為といえるでしょう。

オンライン麻雀における反則は?

オンライン麻雀ゲームの場合、これまでに紹介してきた反則行為は起こりません。アガれる形になっていなければ「ロン」「ツモ」のボタンは表示されず、テンパイしていなければリーチもできないからです。

そんなオンライン麻雀ならではの迷惑行為が「溜めロン」です。これはアガリ牌が出ているにもかかわらず、わざと時間を置いてから「ロン」ボタンを押すことを指しますこの行為は対策も行われており、溜めロンを繰り返すプレイヤーに対してアガリ時の制限時間を短縮するペナルティを科すゲームも登場しています。反則行為に近いマナー違反といってもよいでしょう。

反則行為を確認して気持ちのよい麻雀を!

今回は麻雀の反則行為についてご紹介しました。オンラインゲームで麻雀を始めた方にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、麻雀には数多くの反則行為があります。

反則を生んでしまう要素としては焦りや思い込み、集中力不足などがあります。反則をしないためには、毎回落ち着いて確認を行うことにつきます。対局相手に迷惑をかけずに麻雀を楽しくプレーするためにも、不用意な反則は避けるよう心がけましょう。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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