2014年からはじまり世界中の都市で開催されてきたWRCが、ついに日本で開催。「WRC世界麻雀TOKYO2025」が2025年7月1日〜6日に東京にて開催される。
▼日本代表監督、日本代表8チームの構成発表
▼大会アンバサダー発表記事
5月29日(木) 11:00 〜 12:00にABEMAにて日本代表メンバーが発表された。
アース製薬100周年記念 世界麻雀TOKYO2025 チーム戦日本代表選手発表!
【世界麻雀TOKYO2025国別対抗チーム戦・日本代表チーム】
・フル代表チームA
多井隆晴(RMU)
伊達朱里紗(日本プロ麻雀連盟)
鈴木たろう(最高位戦日本プロ麻雀協会)
竹内元太(最高位戦日本プロ麻雀協会)
・フル代表チームB
佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)
仲林圭(日本プロ麻雀協会)
瑞原明奈(最高位戦日本プロ麻雀協会)
本田朋広(日本プロ麻雀連盟)
・フル代表チームC
勝又健志(日本プロ麻雀連盟)
園田賢(最高位戦日本プロ麻雀協会)
醍醐大(最高位戦日本プロ麻雀協会)
逢川恵夢(日本プロ麻雀協会)
・フル代表チームD
堀慎吾(日本プロ麻雀協会)
白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)
魚谷侑未(日本プロ麻雀連盟)
鈴木優(最高位戦日本プロ麻雀協会)
・女性プロ代表チーム
浅見真紀(最高位戦日本プロ麻雀協会)
黒沢咲(日本プロ麻雀連盟)
日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
二階堂亜樹(日本プロ麻雀連盟)
・Over60代表チーム(60歳以上による代表チーム※1)
森山茂和(日本プロ麻雀連盟)
新津潔(最高位戦日本プロ麻雀協会)
沢崎誠(日本プロ麻雀連盟)
近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)
灘麻太郎(日本プロ麻雀連盟)
・Under29代表チーム(29歳以下による代表チーム※1)
桑田憲汰(日本プロ麻雀連盟)
阿久津翔太(日本プロ麻雀連盟)
有賀利樹(最高位戦日本プロ麻雀協会)
朝比奈ゆり(日本プロ麻雀連盟)
・プロ団体推薦チーム(麻雀プロ主要5団体からの推薦による代表チーム※2)
瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)
石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)
下石戟(日本プロ麻雀協会)
河野高志(RMU)
忍田幸夫(麻将連合)
▼公式HP
発表特番出演直後の藤田晋、森山茂和、林美沙希、水谷隼インタビュー!

ー世界麻雀が日本で開催される事に対する期待をお伺いできますでしょうか
藤田「前々から世界大会が開催されてきていたのは存じておりましたが、国内での開催がなかったので、認知度が今一歩広がり切っていないという印象がありました。今回東京開催となり、大会としても規模が大きくなることを嬉しく思います。Mリーグを作った時に、将来はオリンピック種目にしたいという理念を掲げていたので、国際大会として盛り上がってほしいという気持ちです。」
森山「パリ大会、ラスベガス大会、ウィーン大会と開催を重ね、ようやく日本開催となりました、海外でしっかり実績を重ねてから、東京での開催に持ち込みたいなと考えていたのでABEMAさんのご協力もあり、今大会でより大々的に皆さんに知っていただけるのではないかなと嬉しく思います。」
ー(藤田氏への質問)代表の監督を引き受けたのは
藤田「あなたしかいない と言っていただけたので、これは引き受けざるを得ないなという気持ちになりました。プレッシャーというか、使命感のようなものを感じています。僕は麻雀を世界一面白いゲームだと思っているんですけど、これをオリンピック競技に昇華させていくために、全力で臨みたいと思っています。」
ー(藤田氏への質問)選手の選考にあたって、かけた日数や考慮された点などについてお話を伺いたいです。
藤田「選考にかけた期間はかなり長かったです、半年程度の期間でMリーグをはじめとして各団体の対局を視聴して、いろんな選手を比較検討していきました。」
ーそんな中で森山会長がOver60枠で選出されましたがご感想をお聞かせください。
森山「年寄り枠は競争が激しくなかったですからね(苦笑)このチームは平均年齢72歳、なんと灘は88歳です。ただ、麻雀は経験がモノを言う競技だとも思っているので、このチームで是非優勝を勝ち取りたいと思っています。」
ーここ最近で、麻雀ブームを感じたエピソードはあるか。
藤田「昔まではイメージが悪い部分も多く、麻雀をしている人でも、少しうしろめたさがあって言いづらいみたいな雰囲気がありました。ただ、ここ最近は就職活動を受けに来た学生が、学生時代は麻雀に打ち込みましたと堂々と言うようになってきており、風向きが変わって来たなと感じました。」
ー世界麻雀は、諸外国の皆様も参加されるが
藤田「主に日本、中国でのプレーヤーがほとんどなのではないかと想像する方が多いのかなと思うのですが、実は海外のプレーヤーもかなり増えてきています。強いプレーヤーも居るので、是非その強い海外プレーヤーの存在を日本の皆様にも知ってもらいたいなと思いますね。」
ー朝比奈ゆりプロの選考理由、彼女に対して思っている事を教えてください。
藤田「朝比奈ゆりプロはサイバーエージェントの社員なんですけれども、僕とは全く関係ない所でプロになり、自力で活躍して、僅かプロ歴2年でタイトルを2つ獲得しました。社員だから指名されたんじゃないか?って思われる方も多いかなと考え、どうしようかと思ったのですが、ここ最近の活躍は目覚ましく、選ばざるを得ないなと決断しました。本当に強くないと、あれだけの活躍はできないと思っています。」
ー朝比奈ゆりプロはまだ2年目という所で、若い選手の今後に対する期待も大きいのでしょうか
藤田「麻雀は老若男女問わず楽しめるゲームと言ってはいますが、僕が思うにはやはり中年あたりが知識、経験が重なって強いと思っています。そういったところもあって、フル代表の選手は30代、40代の指名が多くなりました。ただ、麻雀の魅力を広げていくにあたり、チームとして女性チーム、Over60、Under29と老若男女問わない形の構成にして、若い人でも、年配の人でも強い選手がいるということを皆さんに見ていただきたいなという気持ちは強いです。」
ー世界麻雀を通して、麻雀が今後どうなっていく事を期待するか、お話をお聞かせください。
藤田「Mリーグ発足してから、ルールがわからなくても見てくださる方が増えてきました。オリンピックでは、さまざまな競技がありますが、ルールがわからなくてもその放送を見て、そして感動する方がたくさんいらっしゃいます。麻雀にも、それだけのポテンシャルがあると思っているので、それを広げていきたいなと思います。」
森山「日本の方は、基本的には日本式麻雀しか知らないと思うのですが、今回のworld riichi championship(WRC)ということで、日本式麻雀を世界の皆様が楽しむという大会です。このriichiは日本語のリーチなんですよね。これは日本式のリーチ麻雀が、競技性が高く面白い競技だと海外の方が感じて楽しんで下さっているという証明になっています。文化的な側面も含めて、皆様に楽しんでいただければと思います。」
ー海外のプレーヤーのレベルについてはどう感じていらっしゃいますか
森山「最初に海外のプレーヤーが本格的に日本式の麻雀に触れたのは2008年のヨーロッパ選手権というものがありまして、私もそちらに行ったんですけども、その時から、世界大会が開かれる度に徐々に皆さん慣れてきて、プレーヤーの人数も増えておりレベルが上がってきていると思います。今はまだ、日本のプレーヤーに一日の長があると思いますが、今後は海外のプレーヤーが優勝することもあると思います。地域差で言うと、アジアの方々は形式は違えど麻雀に触れてきた方が多いので強いです。アメリカ、ヨーロッパでも日本式麻雀を行うコミュニティができてきておりますし、近年は南米でもプレーヤー層が広がりつつあります。驚くことに中国の方が日本式麻雀を広めてくださったりしているんですよ。プレーヤー層の広がりとともに、全体のレベルもどんどん上がっていくものと思っています。」
ー(藤田監督に)チームの選手の組み合わせについてはどういったことを考えて決めましたか
藤田「サッカーの日本代表監督をうらやましいなーと思っていたりしたこともありましたが、まさか麻雀でこれをする機会が来るとはなという感じでした。本当に強い選手がたくさんいる中で、選手を絞ることも難しいですし、組み合わせを考えることも大変でしたが、気分のいい楽しい作業だなと感じていました。瑞原さんと仲林さんがMリーグでも同じチームなのですが、それ以外の選手は違う選手で構成しました、その方が視聴者の皆様も、普段と違った形で楽しめるんじゃないかと考えました。」
ーズバリ、日本選手、チームの目標は?
藤田「個人、チームで優勝選手を出すことはノルマかなと思っています。チームとしては、8チーム中少なくとも4チームは準決勝に進んでほしいなと思います。」
ー今回選びきれなかった選手は居たか
藤田「もちろん多くの麻雀プロを知っているので、今回かなり選びきれなかった選手が居ました。そんな中で、まだあまりネームバリューがない選手を指名して、通っぽさを出そうかなとも思ったのですが、勝ちに行くということを考えた上で、大舞台で活躍を重ねている選手をベースに構成する形に落ち着きました。」
ー海外プレーヤーで特にマークする国、選手はいるか
藤田「先日、中国の代表監督の方が来社してくださってお会いしたんですけど、『僕も出ます』とおっしゃってました。その方自身も中国のランキングでトップ10に入っているプレーヤーということで。それを聞いて『それなら僕も』と思いはしたのですが、近年の日本の麻雀は目覚ましく進化してる印象があり、アマチュアの僕なんかじゃ太刀打ちできないなと感じています。麻雀は必ずしもプロが勝つゲームではないという事は承知してはいるんですけど、それでもこれほどのメンバーで臨めば相当いい勝負になると思っています。」

ー今回の選出メンバーの感想をお聞かせください
水谷「Mリーガーの皆さんを初め、知っている方ばかりで興奮しました。特にOver60の皆様に関しては僕が小さいころからみていた人達なので、世界麻雀の対局でどんな麻雀を見せてくれるの本当に楽しみです。」
ー水谷さんはこれまでどのような形で麻雀を楽しんできたのでしょうか
水谷「最初に麻雀に触れたのは、2人麻雀のゲーム機に7歳の頃に触れたのが最初です。ちゃんと役を覚えるようになったのは、二十歳くらいの頃ですね。アカギ、カイジを読んでハマって、実際に麻雀を打つようになっていきました。なので牌を握ってからは15,6年くらい経ちますね。」
ー麻雀プロの方との関わり等はどうでしょうか
水谷「萩原さんをはじめ、現Mリーガーの方の中で4,5人一緒に麻雀を打たせていただいたことがあります。改めて思うと貴重な経験をさせてもらったなと思います。」
ー今回の世界大会が開催される事に対する感想をお聞かせください
水谷「中国とか台湾では流行っているイメージはあったのですが、世界各国で愛されているんだなと感じましたし、自分も15年やってきて、麻雀の目に見えない奥深い部分がとても楽しく、こういったものを国の壁を超えて楽しめることはとても喜ばしいことだと思います。」
ー中国といえば卓球が圧倒的に盛んですが、中国の方との麻雀に関するエピソードはありますか?
水谷「昔中国の卓球のコーチをつけていたことがあったんですけども、一緒によく麻雀していましたね。強かったです。とてもよく鳴く方でしたね。」
ー日の丸を背負って戦う重圧は水谷さんも数多く経験されてきたことだと思いますが、どのようなものでしたか?
水谷「当然生半可な覚悟じゃ戦えないものだと思います。チーム戦というのがまた個人戦と違ったもので、私自身、団体戦を日本代表で戦ったのですが、自分の人生だけじゃなく、チームの選手全員の人生はもちろん、その家族だったり色んな方に影響を与えるので、そのプレッシャーをはねのけて勝ってくれるプレーヤーの皆様が選ばれたと思いますので、全然心配していないですし、最高のパフォーマンスを皆さんに見せてほしいなと思います。」
ー今回の選出メンバーの感想をお聞かせください
林「本当にドリームチームになったなという感じです。フル代表のチームの強さにも目が引かれますが、アンダー29の勢いにも注目したいです、近年活躍が目覚ましい選手たちで、特に朝比奈ゆり選手は私と入会タイミングがそれほど大きく変わらないのにも関わらず既にタイトルを2つ獲っていて、麻雀への熱量も凄く、日々研鑽を重ねているのでこの舞台で大活躍してくれるんじゃないかなと期待しています。」
ー敢えて推しチームを作るとしたらどうですか?
林「難しい所ですが、オーバー60の選手の皆様の戦い方を見たいなというのと、アンダー29の選手がどんな活躍をするのかに注目したいです。」
ー今大会、アナウンサーとしてどう伝えていきたいですか。
林「小学生大会や、高校生大会のレポートも先日させていただき、今回は世界麻雀という事で、老若男女だけではなく、国の壁をも超えて麻雀を楽しむことができることを伝えていきたいと考えています。」
ー(水谷さんへ)国際大会では、データが少ない選手と対戦するケースもあると思いますが、そのような場面ではどういうことを意識して戦いましたか。
水谷「データがない、初対戦の選手相手の時は、何やってくるのかなー?と恐怖心が出てくることがあります。ただ、それを逆に相手に感じさせることが有効だと思います。いろんな攻撃の仕方を見せることで、相手のメンタルを動揺させることが効果的かなと思います。」
ー(水谷さんへ)今回推しチームはどこですか
水谷「オーバー60チームですね。25年くらい前、義理のお兄さんと一緒にレジェンドの皆様の対局をずっと見ていてとても楽しかった思い出があり、また今回灘さんをはじめとした皆様の対局をアンバサダーという立場で間近で見られることが本当に楽しみです。レジェンドの皆様が卓上で放つ空気感、重さを肌で感じたいなと思いますね。あとは華のある役満を見せてほしいですね。若い選手は貪欲に勝ちにこだわると思うのですが、ベテラン選手は華々しい役満で世界を盛り上げてくれるんじゃないかなと期待しています。」
歴代チャンピオン
2014 パリ大会 山井弘(日本プロ麻雀連盟)
2017 ラスベガス大会 ともたけ雅晴(日本プロ麻雀連盟)
2022 ウィーン大会 奈良圭純(日本プロ麻雀連盟)
WRC©2024