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ネマタの天鳳日記 第46回

ネマタの天鳳日記 第46回

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 東家が2フーロは見るからにソーズのホンイツ狙い。2枚切れなのでのカンチャンが残るとアガリが苦しいですが、鳴いた牌だけだと特にドラのは切りづらく見えます。

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 しかし東家は南家のをスルーした同巡に北家のをポン。いわゆる「2鳴き」です。を鳴いてホンイツテンパイなら、あるいはドラがトイツであるなら、1枚目から鳴くのが自然ですから、東家はかなり遠いところから強引に役を作りにいっているケースが高いでしょう。

 1枚目をうっかり鳴き損ねたケースを完全には否定できませんが、こちらも十分アガリが狙える以上ソーズは切り飛ばします。

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 マンズかピンズが変化すればドラも切るつもりでしたが運良く重なりました。これなら東家がテンパイだとしても押す手なのでもちろんリーチ。

 東家の手牌がここまでバラバラだったのは予想外でしたが、鳴いた牌だけではなく、河と鳴いたタイミングに着目することで、他家の手牌進行が実は大して早くないことが見抜ける場合もあります。

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 仕掛けの基準は特に個人差が出るので、他家がどのようなところから仕掛けるのかを確認しておくことも押し引きのうえで重要と言えます。

 先ほどの北家から今度は3フーロ。マンズがかなり場に見えていてチンイツテンパイの形になる組み合わせがあまり残っていないことから、テンパイしていたとしてもホンイツ役牌止まりとみますが、今回も遠いところからの仕掛けでまだノーテンということもありそうです。

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 を引いた時に待ちが残る分、形としては打とするところですが、東家はを切っているのにはツモ切りで手出し

 はドラ表示牌に見えているので、テンパイだとすればからの打でカン待ちがいかにもあるところです。

 もちろん他の待ちのケースもいくらでもありますし、そもそもテンパイでないかもしれませんが、平面上の何切るのうえでも、打が正着とはいえ、打と比べて大差で有利というわけではありません。それならで放銃する可能性をケアしておくに越したことはないとみます。

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 派手な仕掛けほど、実はアガリまでは遠いことも多いものです。天鳳では遠い仕掛けを多用する打ち手も多いので特にその傾向が強いと言えます。

 逆に、地味な仕掛けだからこそ、細かいところでケアした方がよいこともあります。今回読みが当たったこと自体はたまたまですが、今の手牌、局面に応じて最善を尽くすことを心がけていれば、結果的に相手の当たり牌が止まるケースも増えるのではないでしょうか。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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