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ネマタの天鳳日記 第45回

ネマタの天鳳日記 第45回

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 上家からリーチがかかってこちらは1シャンテン。ツモなら待ちは少なくても切ってドラ3で追いかけリーチを打つ手なのでここでは両スジの切り。

 もしドラ無しでテンパイしても押せるか微妙というのであれば打としてタンピンを目指す手があります。この巡目で2シャンテンに戻してなおかつアガれることはあまりないですが、押すだけの価値があるテンパイになる可能性を最大限にみるという考えです。

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 下家からが出てポン。スルーするくらいなら形テンにとる打…ではなく打。確かにここからタンヤオでアガれることは稀ですが、形テンにとっても流局するまではテンパイ料が入るか分かりませんし、打としても流局までにテンパイすればテンパイ料が入ります。それなら低確率とはいえ12000のアガリになる可能性が残る方がよいとみました。

 流局間際なら形テンを目指すべきというのは確かですが、実戦では、「形テンに取る」選択と、「すぐには形テンに取らないが、よりリスクを負わずにアガリやテンパイの可能性を残す」選択との比較になることも多いのが難しいところです。

 形テン取りでもう一つ注意せねばならないのが、切る牌の危険度。最後のツモで形テンを維持できるなら、切る牌が危険でも基本は勝負すべきというのは確かですが、最終盤では通っていないスジが少ししか残っていないため、無スジの放銃率が大幅に跳ね上がる場合もあります。

 当たりクジが1本だけあるとして、クジが10本から9本になっても、当たりを引く確率は10%から約11%になるだけなので1%しか上がりませんが、これが3本から2本であれば、当たる確率は約33%から50%と17%も上がることになります。

 つまり、「ここまでは押すべき」という基準より早めに降りてしまう打ち手と、基準を超えて押してしまう打ち手であれば、ミスではあっても後者の方が特に損失が大きくなることが多いのです。第18回でも申しましたが、麻雀はチキンゲーム。押せるかどうかギリギリのラインと判断したなら、自信が無ければ降りを選ぶ方が無難かもしれません。

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初手危険度と押し引き判断 - とりあえず麻雀研究始めてみました

 こちらによると、今回のケースは放銃率30%程度の牌までなら押すということになります。通っていないスジは既にのみ。は当たるパターンが2つある両無スジ。悪形の可能性もあるとはいえ、の放銃率は30%ではとても済まなそうです。

 しかし今回はを押しました。何故なら見えていないドラがのみ。で放銃するならも持たれていないことが多く、手役についても平和以外はつきにくいからです。子へのリーチに対する押し引き基準は、放銃点が平均で5200点程度を想定したものなので、裏ドラが載らなければほぼ安手確定ならノーテンバップと大差ないのですから、半々は当たるとしても押した方がよいとみます。

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 本当に1300点でした。降りていれば下家もテンパイしていたので1500点、リーチに放銃した方が安く済んだという希有な例でした。これで裏ドラがだったりしたらオチとして秀逸だったんですけどね(笑)

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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