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ネマタの天鳳日記 第47回

ネマタの天鳳日記 第47回

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 振り込んだからといってミスだとは限りませんが、手痛い振り込みをしてしまった場合はミスをしていることも多いものです。

 打牌選択の手順は認知、判断、操作の三段階に分けられますが、ミスについても認知(見落とし)、判断(打牌基準の誤り)、操作(別の牌をクリックしてしまう)の三つに分けられます。

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 点数状況が平らで巡目が十分にある場合は、良形または高打点テンパイならほとんどの危険牌を勝負して問題ありません。逆に言えば、点数状況に偏りがある場合や、流局間際の場合は当てはまらないことが多いため、同じ感覚で押し引き判断をするとミスしがちです。

 確かにを切ってでアガれば役牌ドラ3の高打点の手ですが、流局間際なのでアガれる可能性は低い。点数状況的には満貫をアガっても2着に届かず、放銃でラス落ちもみえてくる点数状況。沈んだ3着目なので「負けている局面」でこそあれ、むしろ失点回避重視で打つべき局面です。

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 この時点ではを止めているので、が押すに見合わない牌という認識はあったにもかかわらず、テンパイ料を過大評価していたのかもしれません。

 テンパイに取るにしても、ポン打なら東家には通り、北家が待ちだとしても安めでした。待ち選択ができるケースもミスが起きがちです。

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 リーチに危険牌を次々とツモ切りしていた南家がここで手出し。は完全に安全牌というわけでもないので、かなり危険な牌を引いて回ったとも考えにくい。南家がテンパイだとしてここからが手出しで切られる形と言えば…

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 と何かのシャボから、ドラを引いて待ち。南家の手出しに着目すれば、はむしろ当たらないケースを考える方が難しいまであります。

 「マークしている他家以外のテンパイ見落とし」。全く勝負にならない手牌ならマークしている他家以外のテンパイもケアできても、マークしている他家には問題なく押せる手牌になっているとミスしがちです。

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 高め倍満まであり仕掛けもきく1シャンテンですが、やはり点数状況的に上位者のリーチへの放銃は特に避けたい局面。高打点が狙える手、特に見栄えがよい難しい役が見える形を過大評価してしまうのも多くの打ち手に見られる傾向ではないでしょうか。

 実力者ほどミスが少ないのは確かですが、「どんな時にミスをするか」については、案外誰しも似たような傾向があるものです。相手のミスを、「他山の石」としたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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