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もっと勝つための現代麻雀技術論 第109回 「変化を優先して鳴かないケース」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第109回 「変化を優先して鳴かないケース」

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 鳴いても手役がある場合、「悪形を処理できる牌」は基本的に鳴きですが、面子候補オーバーの場合は、「他の面子候補から鳴いた場合はより「よい手」になるので、悪形の面子候補でもここからだけは鳴かない」ケースがあることを第98回で取り上げました。

 面子候補十分の場合も、残りの浮き牌にくっつくことでより「よい手」になる変化が強い場合は、浮き牌を実質的な面子候補とみなして、「ここから鳴くよりは、浮き牌にくっつく変化を優先して鳴かない」ケースがあります。

 ドラ

 にくっつけばホンイツの面子候補が揃う手、ホンイツになれば役牌のみの場合に比べて打点が4倍以上になるので、は実質的な面子候補とみなせるほど強い浮き牌です。

 が出て鳴いた場合も、1シャンテンに取るよりはを外す手ですから、カンチャンとはいえは基本スルーします。もし巡目や河の状況的に、を鳴いた場合でも1シャンテンを維持した方がよさそうならも鳴きます。

 「他の面子候補が面子になった場合もその面子候補を落とした方がよりよい手になるなら、先にその面子候補を落として浮き牌を残す」というのをシャンテン戻しの基準として取り上げましたが、変化を考慮してスルーするかどうかもこの判断に近いですね。

 

 ドラ

 が重なってホンイツになればのみの場合に比べて打点が4倍以上になるので、これも序盤ならはスルーするところ。

 「現麻本」ではドラだったので、を残しても重なりしか変化が無く、打点も2倍程度止まりなのでもチーとしましたが、になれば、の4連形で良形変化が豊富なうえにくっつきで打点が2倍程度になる強い浮き牌なので、実質的な面子候補とみなしてはスルー(は鳴いて4翻以上が確定するので鳴く)してホンイツ変化を残します。

 

 講座22では形式テンパイについても取り上げましたが、そちらは講座23の補足の後で取り上げることにします。

今回の問題

 nシャンテンの手牌が、1巡するとmシャンテンになりました。n-mの取り得る値を全て挙げて下さい。ただし、テンパイは0シャンテンであるものとします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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