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もっと勝つための現代麻雀技術論 第98回 「2シャンテンの鳴き判断②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第98回 「2シャンテンの鳴き判断②」

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 引き続き2シャンテン。今回は面子候補オーバーのケースを考えます。

 

 この手牌で上家からが出た場合、これまでの考え方だと、「悪形を解消できる」という理由で鳴きそうになりがちですが、をチーしても切るのは良形面子候補。スルーしてもを引かず先にリャンメンが面子になった場合はカンチャンを落とせばいいだけなので、テンパイまでに悪形面子候補が残ることはありません。

 つまりを鳴いてもリャンメンから鳴いた場合と同じなので、良形から鳴くものとして判断すべきです。これも、「手牌のパターン」を意識してないと間違いやすいですね。

 子のリャンメン×2のメンタンピン1シャンテンの場合、鳴きの分岐点はドラ0、1なら9巡目、ドラ2なら5巡目、ドラ3は常に鳴き(第94回)なので、第97回の基準でいけばドラ0、1の場合は6巡目、ドラ2は1巡目以外鳴くくらいになりますが、

の場合よりは受けがある分スルーしてもテンパイしやすいので分岐点を若干遅めてもよいかもしれません。

 

 

  今度は悪形×2なので、悪形から鳴けば良形確定。良形から鳴くと悪形が残るので、チーは「悪形を解消できる」鳴きなのでドラ無し序盤でも鳴くのがいいですね。良形から鳴く分岐点は前回の基準に照らし合わせると、ドラ0、1の場合は7巡目、ドラ2の場合は5巡目、ドラ3は常に鳴きとなります。

 

  悪形から鳴けば良形確定ですが、スルーして良形が面子になった場合もリャンメン+リャンカンの1シャンテンにはなる形。ドラ0、1の序盤ならスルーもありそうです。良形から鳴く分岐点は1つ上の手牌と大体同じでよさそうですね。

  面子候補オーバーの場合に注意すべき点はもう1つあります。それは、面子候補十分の場合は、アガリまでに残りの面子候補を全て面子にする必要があるので、リャンメンからでも鳴く手なら手が進むものは全部鳴いていって問題ありませんでしたが、面子候補オーバーの場合は、「他の面子候補から鳴いた場合はより「よい手」になるのでここからだけは鳴かない」ケースもあることです。

 

 ドラ

  リャンメンが面子になった場合、鳴いても3~4翻の悪形×2の1シャンテンで1巡目でも鳴く形なので、2シャンテンのこの手牌ならリャンメンからでも鳴く形です。しかし、ポンは部分的には、「悪形面子候補を面子にする鳴き」ですが、他から鳴いた場合より受け入れが狭くなり、567三色の目も無くなります。

 を残すならのポンテンも無くなり、先にを引いた場合の待ちもがドラ表示牌なので、チーから入った場合よりもアガリ率で劣りそうです。よって、よほどテンパイを急ぐ必要がある局面でないなら、はスルーがよいとみます。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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