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もっと勝つための現代麻雀技術論 第108回 「2シャンテン片アガリの鳴き判断②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第108回 「2シャンテン片アガリの鳴き判断②」

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 片アガリ形が残る可能性がある手牌で鳴くかどうかを考える場合も、2シャンテンや3シャンテンとなると守備力を意識する必要も出てきます。第99回で、「中盤ですぐに他家からリーチが入ると損だが、先にメンツができて1手進めばリーチがかかっても押しが悪くない」くらいまでは鳴く、具体的には中盤鳴いて1シャンテンなら、子で悪形×2かつ鳴いて2翻以下ならスルー寄り。

 鳴いて2シャンテンなら、良形が揃っている、3翻以上、親の3つのうち2つ以上満たす場合以外はスルーというのを一つの基準にしました。手牌に役牌トイツがある場合も、基本はこの基準を目安に鳴き判断を考えます。

 ただし、役牌トイツが残っていれば、他家からリーチがかかっても比較的降りやすいので、アガリまで遠くても鳴きやすいです。他に安全牌が無ければ、役牌はまだスルーするが、悪形メンツ候補は鳴いて守備力を保ちつつ手を進めるという選択も考えられます。

 ドラ

  「現麻本実戦編」で取り上げた牌姿。現状3シャンテンなので鳴いても2シャンテンかつ悪形安手になりやすい形。問題の方でははスルー、は鳴くとしました。

  ただし、この問題を天鳳トッププレイヤーに聞いたところ、序盤なら白も鳴くと回答した方も多かったです。
 理由としては、「後々手が進まなければその時に安牌を抱えることを考えればよいので、運よく手が進んだ時にアガリやすいように役をつけておく」というものでした。このあたりは鳴いた後の手組や押し引き判断、他家の手牌進行読みといった技術が問われる問題と言えそうです。

 

 ドラ

 こちらなら安牌が残るので白を鳴きやすいですし、低確率ながら字牌重なりからホンイツになる変化も残ります。ですから、一つ前の牌姿も、メンツ候補オーバーになっているのペンチャンより字牌を抱えていた方がアガリを目指すうえでもよいのではないでしょうか。

 今回に限らず、「安くて遠いので役牌を鳴くのがイマイチ」な手牌になる場合は、役牌を鳴かないと決めてしまうのではなく、それ以前に役牌を鳴いていけるような手組にできなかったかを考えるようにしたいですね。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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