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ネマタの麻雀講座 第10回 「役とドラ」

ネマタの麻雀講座 第10回 「役とドラ」

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 今回は「牌の組み合わせ」「手牌構成」「役とドラ」のうち、「役とドラ」について解説します。

 麻雀の入門書で最もページ数を割くのが役の項目です。40種程度あるのですから当然ではありますが、そのため、麻雀で重要なのは役作りという印象を持たれた方が多かったのではないでしょうか。

 しかし、役よりも重要なのは、アガリ形、多くの場合は4面子1雀頭をいかに作るかにあります。アガリ形をいかに作るかを意識せず、ただ漠然と手役を狙うのは、完成した料理だけ見て、食材の知識も調理法も知らずに料理を作るようなものです。

 とは言っても、出来ている役や、簡単に出来る役を見落としてしまうのは明確に損なので、打牌選択の、「判断」の段階で役を狙うかどうかは別として、「認知」の段階で役を意識しておくことは必要です。

 役は翻数別に紹介されていることが多いですが、ここでは役の構成する面子と雀頭の数の合計別に取り上げます。(※天鳳で採用されている役のみ)

1面子

1翻 役牌

2面子

1翻 一盃口

3面子または2面子1雀頭

2翻 三色同順 一通 三暗刻 三色同刻 三カンツ 小三元 役満 大三元

4面子または3面子1雀頭

2翻 トイトイ 3翻 二盃口 役満 四暗刻 四カンツ 小四喜 大四喜

4面子1雀頭または面子手以外の全体役

1翻 タンヤオ 平和 2翻 チートイツ チャンタ 混老頭 3翻 混一色 純チャンタ 6翻 清一色 役満 国士無双 清老頭 字一色 緑一色 九蓮宝燈 

面子に関係なくアガリ方で成立する役

1翻 リーチ 一発 メンゼンツモ ハイテイ ホーテイ リンシャンカイホー チャンカン 2翻 ダブルリーチ 満貫 流し満貫 役満 天和 地和 

 役の部分にシュンツが使えるもの(タンヤオ除く)は鳴くと食い下がりで1翻下がります。(三色同順 一通 チャンタ 混一色 純チャンタ 清一色)
元々1翻の平和、一盃口と一盃口の発展形である二盃口はメンゼン限定です。

・意識しておきたい役はリーチ、タンヤオ、一色手(混一色、清一色)、チートイツ

 今回、役を構成する面子と雀頭の数別に取り上げたのは、役を狙うかどうかの指針を立てやすくなるためです。基本的に、「アガリまでの手数以上に完成に手数がかかる役は無理に狙わずに手を進めます。

 役を狙うとアガリ率が下がり、自分がアガらなければ他家にアガられるからというのもありますが、メンゼンならリーチとドラ(手牌にドラが無くても裏ドラがある)である程度打点を確保できるからというのもあります。

 ドラは役にはなりませんが、たった1枚で1翻、リーチは一発裏ドラがあるので1翻より高くなることもあります。何はともあれ、基本はリーチを目指すゲームと考えてもらえば結構です。

 リーチ以外に意識しておきたい役としてはまずタンヤオが挙げられます。出来やすいからというのもありますが、同程度に出来やすい平和と異なり、鳴いても役がつくということもあり、「アガリまでの手数より完成までに1手多くかかるけど狙うべき」ケースも多く、リーチを目指す手作りとは異なる技術が必要になるためです。

 次に意識しておきたいのが一色手(混一色、清一色)。翻数の割には出来やすく高打点が狙えるためです。こちらも、「アガリまでの手数より完成までに1手多くかかるけど狙うべき」ケースも多いです。

 意識しておきたい役にチートイツを挙げているのは意外に思われた方も多いと思いますが、これは、面子手のアガリまでの手数と、チートイツまでのアガリの手数が変わらず、チートイツの可能性を残した方がいいケースであっても見落としが起きやすく、見落としたために高打点の手をアガリ逃すことも珍しくないためです。チートイツのシャンテン数についても、余裕があれば把握しておくようにしましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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