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ネマタの手組の達人 第2回

ネマタの手組の達人 第2回

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 ドラ

・リャンメン固定より、アタマ固定の方が手が進みやすい

メンツを抜き出すと、今回の選択肢はいずれも、「2+1枚から切る」打牌であることが分かります。手組の知識として押さえておきたいのは、今回のようにアタマ部分がいずれも「2+1枚」である場合。手が進みやすいのはアタマ固定ということ。この手牌から打とすると、打と比べてツモでテンパイしなくなります。

もちろん受け入れを犠牲にするだけのメリットがある場合はアタマ固定にしない場合もありますが、今回はツモはともかく、ツモは高め三色テンパイ。安めを拒否するあまり、安めを受け入れた先の高めまで逃してしまうのでは本末転倒。例えツモのテンパイでも、リーチしてツモ裏なら満貫。リャンメンテンパイなら、ほとんどの1シャンテンよりは価値が高いとみてよいでしょう。

・共通の受け入れで比較せよ

アタマ固定なら打か打。この時よく見られるのが、「安め引きが弱いから打」「安めでもテンパイしたいから打」のように、裏目で判断するというもの。確かに裏目以外で差がつかないなら分かりやすいですが、裏目以外に差があればその差を見落としてしまう原因になります。まずは共通の受け入れ、言うなれば「表目」で比較しましょう。今回の場合はツモです。

・ツモの場合

3メンチャンテンパイになる打有利です。ただしリャンメンテンパイの時点で十分アガリやすいのでそれほど大きなメリットにはなりません(具体的には、リャンメンテンパイのアガリ率が60%程度の場合に、3メンチャンで70%程度。)。しかもでアガると安いので(一発裏有りでメンピンの平均打点約3500点、メンタンピンは約6100点、『科学する麻雀』参照)、有利と言っても微差というところでしょう。

・ツモの場合

確定タンピン三色になる打有利。タンピン三色はリーチしてアガれば平均打点約10800点。メンタンピンの約6100点と比べると2倍とまではいきませんが結構な差がつきます。

麻雀はアガれなかった場合の失点もあるので厳密ではありませんが、点数状況が平たく、なおかつ先制テンパイが取りやすい早い巡目となれば、私は打に分があると判断しました。

ちなみにその他の選択肢としては打があります。この手牌なら678三色より567三色の方がなりやすいですが、ツモで端寄りのが高めになるのがメリット。「オーラス出アガリ2600では逆転できないが、出アガリ3900なら逆転」といった局面なら有効になることもありそうです。

・何切るの「古典」とでも言うべき代表作

私はこの牌姿を(色、数字を入れ替えたものを含めて)、何十回と見てきました。意見が分かれない基本手筋を問うものは別として、おそらく何切る史上最も多く出題された牌姿と言ってよいでしょう。元ネタは近代麻雀誌上で馬場プロが出題されたものと思われますが、そちらはドラ。ドラでなくても打が有力とみたので、打と意見が分かれやすいようにドラをにしました。

正確な時期は失念しましたが、1980年代に出題された時は多数派が打、2000年代に出題された頃は多数派が打だったようです。有名プロの中でも打、打が多く見られました。

こちらで、「一昔前は完全1シャンテンに取ればよさそうなのにリャンメンを固定する問題ばかり」と書きましたが、その代表例がこの問題です。これくらいならはっきり、「完全1シャンテンに取るのが正着」と言い切ってよいでしょう。しかし前回も触れたように、正着はあっても、正着を選べなかった打ち手が必ずしも弱いと言えないのが麻雀。実力がつけば自然と選択肢が広まりますが、選択肢が広い故に正着から外れた打牌をとってしまうことも多々あるためです。

「麻雀に正解はある」「ただし正解にこだわるとしても、局面に応じた様々な選択肢があることを知るに越したことはない」「楽しんでこそ麻雀」「ただし楽しむことにこだわりたいなら、楽しみの幅を広げるための様々な選択肢を知るに越したことはない」。強くなるためであっても、楽しむためであっても、麻雀打ちは皆同じ道を歩んでいるという価値観を、何切る問題を通して広めていければいいですね。

次回の問題

 ドラ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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