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ネマタの天鳳日記 第107回

ネマタの天鳳日記 第107回

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を持っているので234三色はの順でツモった時か、引きで雀頭をと振り替えてからできる時くらいなのであまりならないですが、の順で切れば待ちになった時に待ちが読まれにくいこともあり打。リャンメンが2つとも安めでタンヤオが崩れるので、をポンする選択を残すメリットが薄いというのもあります。
 今見返してみるとかなりやりづらい選択ですが打という手もありました。を引いてなおかつ三色にならなかった場合は損しますが、ツモ2枚切れのを落とすとタンヤオがつきやすい分打とした時より有利で、をテンパイまで引っ張らないことで待ちが読まれにくくなる。ツモもあるので少なくともはっきり有力とは言えませんが、打としてツモなら、引きはいずれにせよ234三色にとるので、待ちを読まれにくくするうえでもより先にを切った方がよいというのは実戦では見落としそうです。

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 待ちになりましたが、最終盤でダマ4翻。待ちの読まれにくさがメリットになるとも思えないのでダマとしました。

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 まさかの一発ツモ。裏が乗っていれば倍満でした。流石に結果論と打っている時は思いましたが、改めて見返してみると、あながちそうとも言えないのではと思いました。

 この巡目まで1枚すら見えていない。ダマにしたからといって、ノーテンの他家がわざわざ切るとは考えにくく、一方テンパイしている他家からはテンパイ料の都合でリーチしてもを切ることは十分考えられます。この河なら、はともかくはテンパイなら勝負するのが正着でしょう。は他家の手牌でかなり使われていそうですが、それにしても8枚とも使われているというのも考えにくいので山生きの可能性が高いというのもあります。
 リーチすると危険牌を止めてテンパイを崩されるとしても、その牌がであることより、以外の別の牌である可能性が高い。当たり牌以外を止めてテンパイを崩すなら流局テンパイによる収入が増えるのでリーチ棒を出した分の支出を抑えることにもなります。
 残りツモはわずか1回ですが、逆に言えば仕掛けが入らなければハイテイ一手前の北家から出アガリした場合以外は一発かハイテイがついて跳満になるというのも見逃せないメリットです。

 特にダマでも安い手は、上記の理由から残りツモ2〜3回でもリーチ有利になりやすいです。今回のように残りツモ1回かつダマでも高打点なので、リーチ棒出費もあるためダマにするのが基本ですが、「アガリ牌が山に残っている可能性が案外ありそう」「ダマにしていればアガれていたというケースがあまり想定できない」ということもあり、案外リーチが悪くないかもしれません。最終盤の打ち回しに関しては局面に依存するところが大きく、研究があまり進んでいない分野でもあるので個人的にも今後の課題です。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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