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天鳳を用いた麻雀プロの私設リーグ!牧野伸彦プロ主催の「Smartリーグ」に迫る!

天鳳を用いた麻雀プロの私設リーグ!牧野伸彦プロ主催の「Smartリーグ」に迫る!

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新鋭若手プロ同士の私設リーグ「Smartリーグ」が第2期を終え、第3期が開幕。Smartリーグはリアル麻雀ではなく、天鳳を用いた私設リーグとなっています。

今回は主催者の最高位戦牧野伸彦プロ(@mi1kteaa)にお話しを伺いました。

牧野伸彦プロ プロフィール


牧野伸彦
最高位戦B2リーグ所属
第38期後期入会
1989年7月16日産まれの29歳
主なタイトル:関西チャンピオンロード2017 女流スプリントシリーズ優勝 関西チャンピオンロード2017 新人王シリーズ優勝 第43期特別昇級リーグ優勝
まっきーのブログ

最高位戦関西の若手のホープとして売り出し中。実況や解説の仕事もこなし、自分でも検討配信を行うなど喋りの技術向上にも取り組んでいます。29歳という若さで特別昇級リーグを制し、関西在住ながらも本部のB2リーグに挑戦中。

スリアロチャンネルでの生放送での実況も務めた

牧野伸彦プロインタビュー「検討までできるリーグ戦をやりたかった」

ー牧野プロが天鳳を用いた私設リーグ「Smartリーグ」を立ち上げた設立目的はどのようなことだったのでしょうか。

牧野「麻雀を打つだけではなく、検討まで出来るリーグ戦をやりたかったことが一番の目的です。

今もそうですが、自分自身はただ麻雀を打つだけではあまり伸び代がないと思っていました。
色んな人の思考や打牌の選択理由を沢山聞いて、自分の思考の幅や選択肢を増やすために何かやらねばと考えていたんです。

関西で採譜形式の勉強会に参加したりしていますが、やはり人数も必要になりますし、採譜の手間もかかる。そこで天鳳の牌譜機能に目を付けました。
あ、これだと。これを上手く使って最高位戦ルールのリーグ戦をやろうと。そんな感じでしたね。」

牧野プロブログ内の検討記事

第三期以降は麻雀ウォッチでも自戦記を掲載予定!

ーメンバーはどのように集めたのでしょうか。また、選定の基準等はありましたか?

牧野メンバー選定はやっぱり苦労しました。設立目的の所でお話したように、色んな人の思考を聞くことが目的だったので、自分より強い人、面白い発想する人を集めたいなと思ってました。
後は麻雀のモチベーションの高い人、強くなりたいと思ってる人ですね。笑

まずは知り合いから声を掛けて、その知り合いに声を掛けてもらって。そんな感じで少しずつ増えていきました。

1期は12人、2期は16人で開催出来ました。4団体(最高位戦、協会、RMU、麻将連合)から集まって嬉しかったですね!

3期は12人での開催です。今後も継続していく予定なので、プロ団体に所属していて参加したいという方はウェルカムです!」


▼第2期の出場選手。天鳳高段位者も多く、若手の売り出し中のプロが多い。

▼天鳳ID一覧。鳳凰卓で見たことのある名前も多いのではないか。※山口幸紀プロは鳳凰卓は ぷーやん というアカウントで打っています。

▼第3期の出場選手。最高位戦北海道本部所属の長谷川来輝選手も新規参加。


ー天鳳を使った理由はどこでしょうか?

牧野「理由はいくつかありますが、牌譜機能が最も大きな理由です。天鳳を使って打った後、すぐに牌譜を再生することができます。麻雀の勉強や検討をするためには、打った後に再現する必要があります。リアル麻雀で行うと採譜の手間や採譜者が必要になりますが、天鳳を使えばそれらは不要です。打ち終わった瞬間から牌譜を見ることが出来ますし、流局時聴牌率等の細かい分析もしています。時にはメンバーと一緒に検討配信を行っていたりもします!

また、ネット麻雀ということで、どこに住んでいても参加出来ることもメリットです。僕は関西に住んでいますが、普段一緒に麻雀を打つ機会がない関東のプロとも交流が持てました。第3期は北海道からも参加する選手がいますし、全国から参加出来るのは良いことですね。」

ー検討ではどのような内容を精査しているのでしょうか?

牧野「検討は基本的な手組みや何切る、押し引きに関する事が多いです。
その他、他家の手牌に関する読みや山読みに関する話もしますし、検討の時間はいくらあっても足りませんね。笑

また、麻雀研究を行っているみーにんさん(@TracesofaDream)ご協力の元、牌譜解析を行って、アガリ率や放銃率や副露率など打ったデータが見れるようにしています。データを活かし、より深い検討をできるようにしています。

僕は検討が終わった後も牌譜を何度も見直してます。他の卓で打った牌譜も全部見て打牌の傾向を掴むようにしています。
もしかしたら、どこかの大会で同卓するかもしれないので。笑」


ーここまでSmartリーグを開催してきて、牧野プロが自身で思った通りのことはできていると感じますか?

牧野「んーー、これはぼちぼちって感じですかね!このSmartリーグがきっかけで仲良くなったり、麻雀の話が出来るようになった人が増えた事は確実にプラスになりました!

後はこのSmartリーグの事をもっと多くの人に知ってもらって注目されるようにしたいですね。取り組みとしては面白い私設リーグだと思うので、今後は対局や検討会の様子を配信して、色んな人に見てもらえるようにしたいなと思ってます。」

時折自らのチャンネルで検討配信を行っている


ー成績優秀者には特典はあるのでしょうか?

牧野「今期は昇級者(16人中3人が昇級としている)に、天鳳有料版のチケットを配布します!角田さんありがとうございます!」

天鳳を使った効率良い検討は確実に力をつけるためになるものと感じました。今後は麻雀ウォッチにて、自戦記も掲載予定!第3期Smartリーグにも要注目!!

天鳳を使った様々なリーグ戦

数多くの競合プレイヤーが集うオンライン麻雀ゲーム「天鳳」。天鳳を用いたリーグ戦としてひときわ有名であるものとして「天鳳名人戦」があります。

天鳳名人戦公式サイト

天鳳名人戦データサイト

こばごーの天鳳名人戦牌譜検討~第8回~ 1/2

天鳳をはじめとするインターネット麻雀は対戦が素早くできるのはもちろん、様々なデータを取得することができること、牌譜検討が用意にできることが大きなメリット。

「UNEXTパイレーツ」所属のMリーガーで最高位戦Aリーグ所属の朝倉康心も天鳳で名を挙げ、天鳳名人戦でも2度の優勝、麻雀界で大活躍を果たしています。

また、日本プロ麻雀協会は、天鳳を用いて所属プロ(一部ゲスト天鳳ユーザーも参戦)が天鳳ルールで凌ぎを削るリーグ戦、「しゃるうぃーてんほう!」を開催しています。現在は第7期。これまで数多くの上位リーガー、天鳳高段者が参戦しており、対局はニコニコ生放送タイトルホルダーや上位リーガーが解説を務めることも。また、五十嵐毅代表自らも対局に参加しています。

しゃるうぃーてんほう公式ページ


日本プロ麻雀協会チャンネルーニコニコ生放送

日本プロ麻雀協会ーYoutubeチャンネル

実践と検討の重要さ

各団体のAリーグは採譜(それぞれのツモ、仕掛け、打牌を記録すること)を行っていて、それに基づいて検証を行うことがこれまでの主流となっていました。

11期続いているトッププロの私設リーグ、ばかんすリーグも採譜を行いその後検証。検証の方が圧倒的に時間をかけているとも伺います。そのばかんすリーグも今期からMリーグルールに。時代の移り変わりを感じます。

リアルの対局を譜面に起こしての検証は多くの人手と時間が必要とされること。たゆまぬ努力が継続されています。

しかし、費やせる時間には限界があるので、ネット麻雀を駆使して効率よく検証を行い力をつけていくことも必要な事と言えるでしょう。学ぼうとしている内容によってもどちらを選ぶか選択する必要があるかもしれません。

この記事のライター

まろちょふ
全国津々浦々に蔓延る魑魅魍魎として存在する。
日本プロ麻雀協会19期前期で入会。ズムリーグという白マイティ東天紅の対局で2度の優勝。
ラーメンと肉が大好きなダイエッター。
本名は珍しい苗字なので比較的覚えられやすい。
Twitter(@maroonzoltic1)

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