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ブログがきっかけで漫画を仕事にできました / 青木さやインタビュー

ブログがきっかけで漫画を仕事にできました / 青木さやインタビュー

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2015年4月13日、麻雀ウォッチがスタートすると同時に連載開始した『女流雀士の○○(まるまる)』。青木さやプロ(@SAYA_0702_)はそれ以来毎日欠かさず描き続け、平成最後の日・2019年4月30日の1455話で最終回を迎えました。編集部では連載を終えて一息ついた青木プロにインタビューしました。

ブログがきっかけで連載開始 毎日掲載という過酷な条件も・・・

-----連載開始から約4年間、本当にありがとうございました!そもそも編集部から毎日連載してほしいと言われた時はどう思いましたか?

青木:麻雀プロになってからもゲストプロに興味はなく、それだったら元々絵を描くのも好きだったし、そこから名前が売れていけばいいなと思い始めました。まずはじめに、週5でブログに漫画を掲載し始めて、その後もし声をかけてもらえたならどんな低賃金でも絶対に受けようと思っていました。

当初ブログで描いていた4コマと、依頼された漫画の内容は少し違ったじゃないですか。女流プロの日常を漫画にしてほしいという依頼だったので、正直ちょっと難しいなと思いながら、最初のうちは迷いながら描いていました。

しかし、途中から自由に描いていいよーと言われて、段々とブログで描いていた時のような、日常というよりは麻雀4コマに近いものにシフトチェンジしていきました。そしてそのスタイルが定着してからの方が描きやすかったです。

最初に毎日って言われたときは、心の中で「毎日まじかー」って思っていたけれど、それでもこの条件で絶対に続けようと思いました。

でも4年間の連載が終わった結果としては、やっぱり毎日連載で良かったなと感じました。

-----今で言うと、ユーチューバーの毎日投稿と同じ感覚ですね。毎日同じ時間に投稿することでリピーターが定着し、そこに少しずつ新規も加わっていくというようなことが今のYoutubeでもあって。

麻雀ウォッチをスタートするとなった時、当時はまだ麻雀ニュースのネタも少なかったので、柱となる毎日連載のコンテンツが欲しかったんですよね。毎回爆笑を取る必要は無くて、新聞に連載している4コマ漫画のようなイメージで。

そうした中で、青木さんのブログを見つけて、すごくいいペースで描かれていたことが一番評価が高かったのです。そもそも私たちがやって欲しいことを守れそうかどうかが絶対的に重視する部分でした。帰省で長期休みを取る際には書き溜めて提出してくれていたので、実際にこれが出来る人はすごいなーとなりました。4年間の連載が終わった瞬間に「『コボちゃん』と同じように見ていました」というコメントがついて、本当に嬉しくなりました。

ネタ探しに奔走する毎日

-----青木さんが一番印象に残っている回はありますか?

「ステーキの焼き方はいかがなさいますか」っていうネタ(第623話「女流雀士の焼き加減」)が、私も自信作だなって思い、実際に数字も伸びた作品ですね。私はミディアムで。私はレアで。私は一向聴で。っていうオチの漫画なんですが、こういう系の作品は流行ったなって思いますね。あとは下ネタ系を挟むと大概伸びました(笑)

結構麻雀に寄せているネタと、キャラ同士の会話に小ネタを挟むっていうのがあったんですけれども、バランス的にもそのくらいが良かったのかなって思っています。

最後までわからないなーって思っていたことがありました。それは、私の中で「これは面白いぞー!」っていうのが2本くらいはあるようにしていて、他はめっちゃ適当だけどいいのかなーっていうのも結構提出していたのですが、私が面白いと思っていたものが伸びず、適当に描いたものが意外と伸びていたりして、そこが最後までわかりませんでした。そういうのを見ると、やはり改めて難しいなぁと思いますね。

-----昔の絵を見て思うことってありますか?

青木:やっぱり昔の絵を今見ると全然違うやってなりますね。たまに「今度最初から漫画を見てみます!」って言われると、頼むから最初からみないでくれーって恥ずかしくなりますね。一応今日ネームを数枚持ってきたんですよ、こんな感じで描いていました。

女流雀士の○○のネーム

 

-----一週間の製作の流れは?

青木:とりあえず常にネタのことを考えていますね。ニュースを観ている時や、会話をしている時も常にネタのことを考えていて、例えばニュースで『蓮舫議員』とか書かれていたら、「あ、レンホウってすごい麻雀っぽいな」とか、中華料理を食べに行ってメニューを見ている時も「メニュー全部麻雀用語に見えるなぁ」とか。

それでもネタが足りない時は、日付で記念日とかを探したりして、花の日とかがあったりすると、「花の日なら麻雀に使えるぞ」という風にどんどん結びつけて、それをネームに起こして使っていましたね。

本当にその時のひらめき次第で変わるんですけど、ネームの段階が一番時間が掛かって、長い時は一本ネームを作るのにも5時間掛けた時もありましたね。ネームの段階で何パターンか挙げる時もあったり色々ですね。

毎日投稿はなんとかやりきったけれど、何度発狂したことか…。 ネタ絡みの発狂が始まるともう大変で。「そもそも麻雀ネタでこんなに続けるの難しくね?麻雀にそんなにネタあるわけ無いじゃん!あ、思いついた!」っていうようなことを繰り返していました。

1週間分の漫画をまとめて編集部に入稿していた

 

もっと動画と連動すれば良かったと後悔も

-----漫画とプロ活動を平行してみて、良かった点とか悪かった点とかありますか?

青木:悪かった点に関してはそんなにないですね。良かった点は、新しくプロになった新人と挨拶をすると、「あ、漫画描いてらっしゃいますよね」とか言われることが多々あります。

一度びっくりしたことがあって、私のいとこが北海道に住んでいるんですけれど、いとこのママ友に麻雀が大好きな人がいるらしく、いとこがその人に「私のいとこが青木さやって名前で麻雀プロなんだよ」って言ったら、「えー!私大好きで毎日漫画読んでるんだけど!」って言われたらしいです。(笑)

-----4年間漫画を描き続けて、新しくやってみたいことはありますか?

青木:普通の漫画を一度描いてみたいなとは思いました。趣味のネットゲームを題材にした漫画とか、一回麻雀から離れた内容の漫画を描いてみたいなって思います。でも思いつくのが4コマ系ばっかりなんですよね。思い返してみると、日常生活を4コマに当てはめていることが結構あったかもしれないです。

-----自分が一番成長したり身に付いたことはなんですか?

青木:持続力ですね。私は元々は飽きっぽいので、今までは何かを始めても、すぐに他のことに興味を持ってしまっていたのですが、今回4コマをこれだけ書き続けると、続ける力っていうのが身に付いたなと自分では感じます。

-----こうしておけば良かったということはありますか?

連載の終盤で思いついて、もっと最初からやっておけばよかったなっていうことがあったんですけれども、最近ネットでよく麻雀番組が配信されるじゃないですか。そういう番組で、何秒かでもいいからCMとして私の漫画を流して貰えればよかったなっていうのは後になって後悔しました。他にもサザエさんのEDで使われているアニメーションが、元々は4コマだったものがEDの映像として流しているのですが、あんな感じで番組の最後に流してもらえたらなって思っていました。

-----連載開始当初は無かった麻雀ウォッチYoutubeチャンネルの登録者数も3万人いるし、動画で出してもよかったですね。逆に言えば次に青木さんが戻ってきたときには、是非動画と連動したことをやりたいなとは思います!

1455話分のネーム

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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