Mリーガーも悩ませる難しい局面を、Mリーグ公式牌譜ビューアの画像を使って紹介していきます。
※牌譜ビューアの使用についてはMリーグ機構に許可をいただいてます。牌譜ビューアはMリーグのオフィシャルサポーターの特典として利用可能です。
今回は10月15日の2戦目の朝倉(Pirates)のオーラスの手牌です。
朝倉の状況を整理すると
・トップは下家で親の日向。15700点差なので、満貫直撃・ハネ満ツモで逆転トップ
・3位の西家・瀬戸熊との差は1300点、4位の北家・前原との点差は2000点
下が近いので無理せず2着をキープしたい
最悪は2着順(マイナス40000点)落ちる放銃
Mリーグルールはトップが偉いので、うまくいったらトップを狙いたい
という所です。
そんな状況で5巡目にをツモってテンパイが入りました。
打牌候補としては下記の4種類があります。
(1)
・ツモでのピンフを狙い、リーチをかけなくてもアガれるようになる
・「リーチ・ツモ・ピンフ・三色・赤」の偶然役に頼らないハネ満ツモで逆転トップが狙える可能性がある
(2)
・ツモでのピンフやタンヤオを狙い、リーチをかけなくてもアガれるようになる
・「リーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオ・赤」に「一発」「裏ドラ」、ツモなどで、ハネ満ツモの逆転トップが狙える可能性がある
・マンズやソーズが伸びた場合はタンヤオでの食い延ばしの鳴きも狙える
(3)ダマ
・テンパイなので、残り4枚のをツモったら2着で終了できる
・リーチ棒を出さなくて済む
・瀬戸熊、前原からの攻撃に対してオリることができる
・567/678の三色のハネ満ツモも狙える
・マンズやソーズが伸びたらを落としてタンヤオ移行できる
(4)リーチ
・河が強いリーチなので、シャンポン待ちでもアガれる可能性が高い
・瀬戸熊・前原はオリない可能性が高いが、どちらも放銃するとラスが確定するので、リーチでプレッシャーをかける
・アガリ枚数が4枚と少なく、瀬戸熊、前原の攻撃に対してオリることができないので、ラス落ちの可能性は高くなる
各選択にメリット・デメリットがあり、非常に難しい局面ですが、朝倉は小考して打を選択しました。
その後は前原が単騎のリーチをかけて、瀬戸熊からアガったものの、裏ドラが乗らず3位まで。
朝倉はリーチ棒を出さなかったことで、見事2位をキープしました。
この局面はMリーガーでも選択がわかれそうな難解な局面で、堀(サクラナイツ)は打ダマを選択するそうです。
僕の身長の話から麻雀の話に話題が移行しただけでもありがたい事です。
— 堀 慎吾🌸 (@elis0323) October 16, 2020
ちなみに僕は3p切ってダマリますよ。
2着キープがメインですが、7pヘッドで残ってた方がハネツモ目指しやすいからね!マンズや索子がいい形になったら1s切ってはずしてハネツモ見ます。もちろん7pもポンするしチーもするけどね
▼朝倉の詳細な解説は下記リンクからご覧ください
路上感想戦で喋らなかったけど難しかったところ
— 朝倉康心/ASAPIN (@asakurapinpin) October 15, 2020
2〜4着が大接戦で全員が早あがりでの着アップを目指す場面だけど、ハネツモするとトップという条件も
1sの対子落としだとメンタンピンツモ赤に一発か裏でハネツモになるが、良型受けが狭い割にトップ率がそこまで高いテンパイにならない pic.twitter.com/yqnF3Miw0Y