<麻雀最強戦2016プレミアトーナメント・無法の哭き>◇17日
竹書房が主催する麻雀日本一決定戦「麻雀最強戦2016」のファイナル出場枠をかけて新設された「麻雀最強戦2016プレミアトーナメント」は、各大会ごとにテーマが設けられ、そのテーマに沿った雀士が登場する。その第1戦、「無法の哭き」が17日に開催され、小林剛(麻将連合)が優勝した。
「鳴き」を得意としている雀士8名がそろったが、戦いはテーマとは裏腹に「面前」での好手が続出した。
A卓では、石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)が東2局の親で、場に安い萬子を狙っての四萬単騎を即リーチして一発ツモ。南3局にリーチピンフをツモった小林とともに決勝進出を決めた。
B卓は、じゃい(お笑い芸人)が東1局に三暗刻狙いのシャンポン待ちリーチを打ち、見事にハイテイでツモって「リーチ・ツモ・ハイテイ・三暗刻・ドラ3」16000点のアガリを決めた。鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)はオーラスの親でノーテンでも2着で勝ち抜けが可能だったが、決勝での席順有利を狙いトップを目指してのリーチをかける。このリーチ棒で倍満ツモ条件ができた小倉孝(日本プロ麻雀協会)が「リーチ・一発・ツモ・ホンイツ・七対子」の16000点をアガリ、鈴木と28400点で同点に。起家の小倉が席順で決勝進出となった。
決勝では、東3局の親で12000点をツモった石橋がリードするが、小林が南2局の親でで「七対子・ドラ2」をツモって12000点を加点して追い上げると、同1本場に「リーチ・ツモ・イーペーコー」で逆転。小林はオーラスも再び七対子をアガって優勝を決めた。
ピンフや七対子が決め手となったこともあり、「あんまり鳴けなかったですね」と感想を漏らした小林は、「それでも、鳴かないところ、そして、あえて鳴かせるところを見せられたかなと。」と、アガリに向かう「鳴き」だけではない多彩な技術を見せつけた。
プレミアトーナメントは全4回(「無法の哭き」「修羅の道」「豪傑大激突」「極限の攻戦」)行われ、各大会の勝者による決勝を勝った1名が最強戦ファイナルに進出する。
【A卓】
1位 小林剛
2位 石橋伸洋
3位 江崎文郎
4位 ASAPIN
【B卓】
1位 じゃい
2位 小倉孝
3位 鈴木たろう
4位 須田良規
【決勝】
1位 小林剛
2位 石橋伸洋
3位 小倉孝
4位 じゃい
プレミアトーナメント優勝者はファイナルC卓に入る