<第16期将王決定戦>◇最終日(13-15回戦)◇15日
麻将連合の最高峰タイトル「将王決定戦」最終節(全4日15回戦)が3日に行われ、武則輝海がトータル+45.5ポイントで第8期以来となる二度目の将王を獲得した。
今期の将王決定戦は、第15期将王で連覇をかけていた井出がリードする展開。第12ゲーム終了時点では、井出洋介 +31.3 藤原 健 +11.2 小林 剛 ▲17.3 武則輝海 ▲26.2 というポイントで最終日を迎えた。
そして13回戦では井出が南3局に藤原からタンヤオ・三色同順・一盃口・ドラ2の12000をアガりトップ、現状2位の藤原をラスにする会心の並びを作って優勝に一歩近づいた。
14回戦も南2局まで井出がトップで進行、このままだと井出の優勝で決まりかと思われたが、南2局の親番で武則が意地を見せトップ目に浮上、井出が2着目のオーラスで3着目の藤原が海底で3000・6000のアガリ2着目に浮上、井出が3着となり、なんとか逆転の目を残した。
最終半荘は井出が+46.3、武則が+7.1、藤原が▲9.3、小林が▲45.1で迎えた。ウマが4-12であるため、武則の優勝条件はトップラスの場合、15200点差となる。
東3局その1、井出が3着目、武則がラス目の武則の親番で武則に勝負手が入る、一盃口ドラドラのドラとのシャンポン待ちの聴牌を武則は思い切ってリーチ。見事ドラをツモり6000オール。一気にこのアガリで優勝条件を満たした。
その後は小林がトップ目に立ち、再び井出が優勝条件を満たしていたが、南3局その2で聴牌が入っていた井出から武則が7700の直撃、南4局その1でも武則が自力でアガリを決め、優勝を決めた。
井出がトータル+9.1ポイントで2位。藤原健はトータル▲23.1ポイントの3位、小林剛はトータル▲32.5ポイントの4位となった。
第8期以来二度目の将王となった武則は「始まる前に冷静に考えて、大きなトップが1回取れれば、トップ2回、3着1回でも逆転は可能だと考えていたので、本日の1戦目の3着でも慌てずに打てたのが良かったです。10月に父親が亡くなって、今日が49日で本当は帰らなければならなかったのですが、決定戦と重なってしまい帰れなかった。その分、なんとしてでも勝ちたいという思いがありました。」と心中を語った。
最終成績
1位 武則輝海 +45.5
2位 井出洋介 +9.1
3位 藤原健 ▲23.1
4位 小林剛 ▲32.5
歴代将王
第1期 原 浩明
第2期 原 浩明(2)
第3期 小林 剛
第4期 三原 孝博
第5期 三原 孝博(2)
第6期 柏原 純
第7期 小林 剛(2)
第8期 武則 輝海
第9期 小林 剛(3)
第10期 忍田 幸夫
第11期 忍田 幸夫(2)
第12期 清水 英二
第13期 忍田 幸夫(3)
第14期 忍田 幸夫(4)
第15期 井出 洋介
第16期 武則 輝海(2)