2019年6月25日(火)、「自民党 頭脳スポーツとしての健全で安全な麻雀を推進する議員連盟(スポーツ麻雀議連)」の会議が東京都千代田区の自由民主党本部にて行われた。スポーツ麻雀議連は、ネット麻雀や健康麻雀の普及、Mリーグ発足のような環境変化に呼応し、健全な環境のもとで頭脳スポーツとしての麻雀が普及・振興し、国民の健康と幸福の向上に寄与するという目的のもと、多くの国会議員が発起人となって設立された。
▼自民党「頭脳スポーツとしての健全で安全な麻雀を推進する議員連盟」設立総会開催
議連の会長を務める平井卓也・ 内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)は、「健康麻雀の普及やMリーグの発足をみるに、明らかに昭和の時代と令和の時代の麻雀は全く別物だという思いがあり、皆様(麻雀関連団体)の思いを受けて具体的な作業に入りたいと思っています」と挨拶した。
今回の議連は2回目の開催で、まずは3月に終了したMリーグの藤田晋チェアマンに2018シーズンを総括してもらい、業界の具体的な問題を関連事業者団体からヒアリングという形式になった。
藤田チェアマンは「サラリーマンが麻雀を打っているという昭和のイメージはすでに無く、ネット麻雀や健康麻雀で若者やお年寄りが麻雀に興味を持っています」と現状について説明。パブリックビューイングの盛況やAbemaTVでキラーコンテンツになっていることに触れ、打つだけで無く観るファンが増えており、頭脳スポーツ競技として認知されつつあると報告した。
続いて、麻雀営業を目的とした業者の団体である、全国麻雀業組合総連合会(全雀連)の高橋常幸副理事長は、麻雀店の課題として
(1)ライフスタイルが多様化されている中、営業時間が規制されている
(2)遊技料金の上限(600円)が定められていることで、ビジネスの自由競争が阻害されている
(3)健康麻雀で風営法の許可を取らない店舗が増加しており、所轄によって判断があいまいで混乱が生じている
(4)許可を取らない店舗では子供教室が開催されているが、そうでない店舗ではプロを目指す18歳未満の子供が入場できない
と4点を挙げて、
・麻雀営業の時間規制の撤廃、もしくは緩和
・遊技料金の見直し
・一定レベルでの賞品提供の許可
・健康麻雀専門店の風営法上の扱いの明確化(除外も視野)
・18歳未満が遊べる麻雀店の認可
を議連へ要望した。
健康麻雀の普及活動を展開している日本健康麻将協会の田嶋智徳理事長は、全国の自治体と連携して教室を開設し地域社会に普及していきたいと述べ、18歳未満も入場できる「健康麻雀専門店」を整備して風営法からの除外を要望した。
風営法に関わる麻雀店の団体は、大人の娯楽としての麻雀店と多世代交流や健康増進としての麻雀店の線引きをしたい考えだ。
こうした業界の実態を受けて議連としては、他の団体からもヒアリングし、時代に合わせて風営法を変えていくことも視野に議論していくと回答した。
【出席者】
Mリーグ機構チェアマン 藤田晋
株式会社サイバーエージェント 松尾勉
全国麻雀業組合総連合会 斎藤正
全国麻雀業組合総連合会 高橋常幸
日本健康麻将協会 田嶋智徳
全国麻雀段位審査会 山岸次雄
日本プロ麻雀連盟 森山茂和
日本プロ麻雀連盟 黒木真生
最高位戦日本プロ麻雀協会 新津潔
最高位戦日本プロ麻雀協会 高倉武士
日本プロ麻雀協会 五十嵐毅
日本プロ麻雀協会 鍛冶田良一
株式会社スリーアローズコミュニケーションズ 山田昌和
ニューポート法律事務所 斎藤貴弘