第223回で、読者参加型の記事を書きたいと申しましたが、もう一つ書きたいと考えているのが、『東大を出たけれど』のあからさまなパロディで、各方面からお叱りを受けそうですが、「東大を出られなかったけど」という名前の自伝です。
『勝つための現代麻雀技術論』には、著者が何者か分からない本は売れづらいという福地氏の主張もあって、私の自己紹介に相当する記事を掲載しました。しかし、現代麻雀技術論ではなく、福地本シリーズの1つとしての出版でも構わないので、可能な限り身分を伏せておきたかったというのが、当時の私の正直な気持ちでした。
理由はその方がカッコいい(笑)からというのもなくはないですが、「非凡ではないが、誰からも共感され難い」人生を送ってきたので、限られた余白ではどのように書いても誤解されるだけと思ったためです。
案の定、「麻雀にハマって大学を中退」したことになってましたが、私は『東大を出たけれど』でいうところの、「大学をサボって雀荘に入り浸っているダメ人間」になることも、「天鳳で何千戦も打つほどのネット麻雀廃人」になることもなく、大学を中退する頃には、むしろ実戦から距離を置いていた状態。麻雀にハマリ込んで実生活を疎かにするのがダメ人間であるなら、ダメ人間にすらなれなかったのが私。それなら麻雀さえ嫌になるほど気を病んでいたかと言えば決してそうではなく、当時を振り返ってみても楽しかった記憶の方がずっと多いのですから不思議なものです。
昔のエピソードは何度か取り上げてきましたが、シリーズものとして改めて話をまとめていこうと思います。『東大を出たけれど』とは比べるまでもない駄文の連続で、麻雀と全く関係ないエピソードが多々混じることになると思いますが、あまり重たくならぬよう底抜けに明るい感じで書き進めていくつもりなのでどうぞよろしくお願いします。