一部では麻雀というより大食いの人だと思われてそうな私ですが、麻雀と違い大食いは圧倒的な才能ゲー。交友範囲だけでも私より食べる方が数多くいらっしゃる以上、私ごときが大食いを名乗るのは恐れ多いことです(笑)
大食いではなく、大食いファンの人かと言われればその通りです。TVチャンピオンの前身、日曜ビッグスペシャル時代(1989〜1991年)からのファンなので今年で30年。奇しくも麻雀歴とほぼ一緒です。子供心に、「大人になったら美味しいものをたくさん食べられるようになりたい」と思ったものです(笑)
大食い番組に限らず、一芸に秀でた一般人が、その圧倒的な才能、技術で一躍お茶の間のスターになる。当時の視聴者参加型番組でよく見られた光景で、憧れを覚えたものです。しかもその「芸」がくだらないものであればなおのこと面白い。「無芸大食」という言葉があるように、世間では大食いもだいぶくだらないものと思われがちですが、過去のTVチャンピオンには、「汗かき王」「流しそうめん装置王」といった、タイトルだけで「くだらない」ことが見て取れるようなジャンルが題材にされたことも多々ありました。
どんなくだらないものも競技として成立し、極まった技術はエンターテイメントとして昇華させることができる。競技路線とエンタメ路線。両者は相反するものと捉えられがちですが、個人的にはむしろ、競技としての路線が確立できれば、それがそのままエンタメとして受け入れられるようになるものと考えます。視聴者に合わせるというのは大事なことですが、できることなら、「視聴者が合わさっていく」ような番組を、また観てみたいものだと思うのでありました。