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もっと食うための現代大食技術論 第78回

もっと食うための現代大食技術論 第78回

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2020年も今年が最終日。今回はこれまで取り上げてこなかった九州地区の二郎系ラーメンシリーズです。

島系本店の桜島ラーメン。九州発の二郎系インスパイアの元祖と言えばおそらくここ。九州でモヤシドカ盛りということで桜島というのはいかにもなネーミング。10年以上前にガラケーで撮った画像なので見切れているのはご容赦下さい。右側に見えているのは煮豚めし。本家ではご飯メニューがないので、一度試して見たかったんですよね(笑)

熊本の「めん屋大仙」のサイボーグ盛り。九州の二郎系インスパイアで一番のお勧めはここ。当時本格的な二郎系が九州でも食べられると聞いて、居ても立ってもいられなかった私は、「最寄り駅から7km」の道を無謀にも歩き、途中で道に迷ったせいで営業時間に間に合わずとんぼ帰り。これに懲りずに「2時間に1本出ている近場まで行けるバス」を確認してから1週間後再度訪問。苦難を乗り越えて出会えた完成度の高い一杯に感動させられました。

当然ながら帰りのバスも2時間に1本。ラーメンが出てから10分ほどで完食して帰りのバス停までダッシュ。そこで待っていると通りかかったおばちゃんから、「工事で大型車が通行止めになってるからバス停はあっちよ。」と言われ、数十メートル向かった先の臨時のバス停に移動し間もなくバスが到着。あの時おばちゃんが通りかかってなら、そうでなくても余裕こいてギリギリまでラーメンを味わっていたら、私は来るはずもないバスを何時間待っていたことやら。美味い物が食いたいとか大食いしたいとかじゃなく、ただ目当ての物を食べるためだけにどこまでも行く。あの頃の情熱をまた取り戻したいものですね。

雀愉メンバーの方にも愛好家がいらっしゃる、大分、熊本、福岡に店舗がある「太一商店」。カチ盛りと呼ばれる麺増し大盛りに裏メニューのモヤシカチ盛り。豚増し+味玉子+ニラキムチのスペシャル盛り。卓上の調味料が豊富なので、大量の野菜を飽きずに食べさせてくれるところも高評価です。

九州の二郎系としては後発の「筑豊 麺道場」で特製ラーメン大盛+麺増し+麺増し+油めし大盛+生卵。背脂は本家っぽいですが、基本はあっさり目で太一商店に近い気がしました。デフォで野菜500gということでヘルシーを売りにした一品です…ヘルシーって何のことでしたかね? 元々つけ麺のお店で、つけ麺も容赦なく麺増しできるそうなので機会があれば再訪したいところです。まとめてご馳走様でした。

「もっと食うための現代大食技術論」は今回で最終回。これまでに取り上げられなかったお店についてはnoteで随時更新することにいたします。それでは皆様、よいお年を。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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