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第214回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

第214回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

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ネマタの雀魂日記とは
  • 『ネマタの雀魂日記』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによるネット麻雀「雀魂」で魂天位を目指すコラムです。
  • 初回はコチラ                         

咲コラボは2月4日午前5時59分までとなっております。まだキャラを揃えてない方はお早めに魂天神社に御参拝下さい。かくいう私は祈願の巻物込みで10回ほど祈願するも収穫0。今後は祈願のための予算を雀愉で開催される大会の賞品に当てることにしたいと思います(笑)

雀魂牌譜

東1局

東南段位戦玉の間。をポンしている対門がツモ切り。マンズのシュンツかターツがあれば使えるはずのが河に置かれたとなるとクイタンではなさそうに見えます。実際残りの4組をピンズとソーズの中張牌だけで構成されているとするとかなり組み合わせが限定されるので、タンヤオではなく役牌手と予想できます。見えていない役牌はドラ。高打点聴牌の可能性も相応にありそうです。

マンズ待ちはないと思ってツモ切りましたが、暗刻の待ちならをツモ切って待ちを読まれづらくするのがセオリー。手広い1シャンテンとはいえリターンが大きくない以上疑問手だったかもしれません。

対門はドラは止められていると見たのかシャンポンからカンに切り替え。これが功を奏してを止めていた上家から出アガリ。役牌の後付けだと考えると盲点になりやすいですが、ここでを切っているのにも関わらず手出しとなると、ピンズでメンツが完成(あるいは空切り)して役牌待ちのケース以外は、マンズソーズが一通り通っていることもありカン以外は考えにくい。つまり役牌待ちでないとすればむしろ本線なので止めて然るべきだったように思われます。

東2局

ソーズのイーペーコー部分は雀頭を作りやすい形ですが、今回は自分が切っているのも含めては残り2枚。これならピンズを雀頭に固定します。

上家はチー打チー打。これまた役牌手の仕掛け。ドラアンコのケースも相応にあり、その場合は残りスジからで当たるケースも相当に高いと言えます。を切ってしまいましたが、シャンポンのケースも否定できず、通ったところで聴牌で更にを切る必要があるとなると止めた方がよかったですかね。聴牌しても押せるかどうか怪しい場合は、聴牌以前の段階も極力放銃リスクを抑えるように打ちたいものです。

少し形は違いましたが本当に待ちでした。

東3局1本場

下家がダブドラドラの後付け仕掛けを入れたところに対門からリーチ。アガれない方のドラを引いてを切ると上家が単騎ダマのチートイツでアガった局面。下家は役牌より後でピンズターツを落としているのでソーズ一色手は考えづらく残りの役はのみ。上家の立場なら降り打ち期待のリーチが有力だったでしょうか。

下家もで降りるくらいならドラツモ切りがよかったかもしれません。アガリが相当厳しいとはいえツモなら3900オール。対門はとリャンメンを手出ししてからツモ切りリーチ。待ちなら1巡リーチを保留する理由が薄いです。

リャンメン落としが入ってリャンメン待ちでないケースとして考えられる例の一つが単騎からの手変わり。今回のような場に薄いもそうですし、下家と持ち持ちになってそうな単騎も、「一旦リーチをためらった」ということでツモ切りリーチの説明がつけやすいです。

役牌含みの仕掛けは使う方も使われる方も扱いが難しいもの。個人的にもこの辺りはもっと突き詰めていきたいものです。

南4局

オーラストップ目。残り2枚につきへのくっつきをみてポン打

ラス目の下家からリーチ。満貫までなら振り込んでもトップですが、下家がラス確しないためには出アガリ跳満以上が必要。3着とも点差が離れている時は素点を守るためのラス確も一考ですが、逆転を諦めるような手牌であれば、果たして河に手出しでと並ぶでしょうか。「を引いてタンヤオがつけば逆転手になるかも」と考えてから切られそうなものです。少なくとも対門に粘られて逆転されることよりは、が跳満以上の当たり牌である可能性の方がよほど高いとみました。

対戦相手の力量を過大評価することはありませんが、「ルールと勝利条件」さえ分かっていれば力量によらず勝つために選べる手順もあります。対戦相手の「勝ちたい」という意志に対するリスペクトだけは怠らないようにしたいものです。

対門がを切ると下家からロンの声。何とソーズのメンチンでした。この手牌ならダマでも条件を満たすうえに手変わりもあるのでダマにするところですが、「勝ちたい」という意志は対戦相手の力量によらず尊重せねばならないということを改めて意識させられる半荘でした。

雀魂 について


オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる麻雀ゲームです。
全世界のプレイヤーと対戦を行うことができる「段位戦」、チャットを送れる友人と好きなルールで対戦できる「友人戦」、プレイヤー同士で開催/参加できる「大会戦」など様々な対戦スタイルにより、麻雀の初心者から上級者まで幅広くお楽しみいただけます。
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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