シンデレラファイト シーズン3 SemiFinal。
最初の予選が始まった3月から5ヶ月、旅の終わりが近づいてきている。
SemiFinalまできた8人が目指すのはただ一つ、シンデレラファイト優勝という人生を変えるガラスの靴。
SemiFinal #2は、以下の4人で開幕。
東:朝比奈ゆり
南:川上レイ
西:小條薫
北:酒寄美咲
シンデレラファイトは入場シーンも見どころ満載なので、紹介していきたい。
日本プロ麻雀連盟所属の朝比奈ゆりは、プロ1年目でシンデレラファイトも初出場。
昨年までABEMAのプランナーをやっていた。今回は麻雀プロとしてABEMAの放送に出演する、記念すべき日だ。
日本プロ麻雀連盟所属の川上レイは、第18期夕刊フジ杯麻雀女王を獲得している。
キレのあるダンスを披露しながらの登場は、観る者を楽しませてくれる。
RMU所属の小條薫は、RMU非公認キャラ「たかはるくん」のお面で登場し、場を沸かせた。
最高位戦日本プロ麻雀協会所属の酒寄美咲は、今年がシンデレラファイトのラストイヤー。
そして、このSemiFinal当日が誕生日だ。
東1局、開局から衝撃が走る。
なんと、酒寄が三面張の地和チャンスだったのだ。
こんなに嬉しい配牌があるだろうか。バースデー配牌とはこのことだろう。
地和はならずもそのまま待ちでダブルリーチ。
朝比奈がを放ち、酒寄はダブルリーチ・一発・赤の8000のアガリとなった。
まさに波乱の幕開けだ。
南2局1本場、全員がトップもラスもありえる点棒状況になってくる。
脱落を避けるためラス回避が第一目標だが、Finalを確定させるトップの価値も大きい。
ラス目の小條はこの配牌からを切り、萬子の混一色を目指していく。
白・ドラ1では足りない、満貫にしてやるという強い意志だ。大胆な麻雀を見せていく。
捨て牌が2段目に差し掛かったところで、親の川上がをポン。待ちの聴牌となる。
酒寄はを引き入れ、ドラのを切ってリーチ。待ちはと、奇しくも川上と同じ待ちだ。
31400点持ちのトップ目だが、ラス目までの差は10300点しかなく、ここは果敢に攻めたほうがよいと判断し、ダマではなくリーチ。
川上はリーチの一発目にを持ってきて、参戦か撤退の意思表示を迫られる。
ここでアガって連荘すれば、トップも見える。しかし、放銃はラス目になってしまう。
川上は安牌のを切って、苦渋のオリを選択した。
直後、酒寄は一発でをツモり、リーチ・ツモ・一発・ピンフ・赤の2000・4000は2100・4100となる。
守るだけでは逃げ切れない点差になったと考え、リーチに踏み切った酒寄の攻めの姿勢が実った。
これで2着目からラス目までの点差はたったの1700点。
3人の熾烈な争いとなる南3局、3巡目に川上がをポン。
親の小條が、チャンタになる絶好のを引き入れ、ペン待ちのリーチを決行。
直後、川上にドラのが重なる。リーチの安牌のを切って様子を見る。
が通り、川上はを切ってと待ちの聴牌となる。
まだ危険牌を切っていない今なら、リーチの安牌のは誰が持ってきても切られるだろうと期待できる。
川上はを持ってきて選択を迫られる。
リーチに対して無筋のを切って待ちにするか、筋のを切ってと待ちを続行するか。
川上は後者を選ぶ。
酒寄はを暗刻にしてこの形となる。
を切れば聴牌だが、親リーチに対して無筋をトップ目からはいけない。
酒寄はを選択。
が3枚見え、も3枚見えのワンチャンスで、は3枚見えていてシャンポンがない。形を崩さず粘る。
その後、酒寄はを引き込み、待ちで聴牌。
酒寄のもとに4枚目のが来る。酒寄はカンと宣言。
川上はを持ってきて、オリを選択。
ドラが増えた状況での親への放銃は致命傷になる。
酒寄のカンが川上の聴牌を外させた。
結果は、小條と川上の聴牌で流局。
一打ごとに状況が変わる面白い局となった。
南4局オーラスは3着目の川上が白・1000点をアガり、終幕。
場面に合わせて守備と攻撃を切り替えた酒寄が、Final進出を決めた。
Best32、Best16ともにトップで通過した酒寄が、SemiFinalもトップで通過し、次はいよいよ自身初の決勝となる。
忘れられない誕生日になったであろう。
小條、川上が2着3着となり、#3で再戦する。
ラスとなった朝比奈は敗退となった。
朝比奈は、インタビューですぐに反省点を振り返っていた。
プロ1年目でSemiFinalまで来れた嬉しさと、敗退してしまった悔しさ。
様々な思いを抱えながらも、笑顔でいられる心の強さ。
「ゆりんご」こと、朝比奈ゆりの今後に注目していきたい。
Day7 SemiFinal 結果レポート
#1,#3観戦記
羽月のシンデレラストーリー【シンデレラファイト シーズン3 SemiFinal ♯1 担当記者・坪川義昭】
奇跡への軌跡【シンデレラファイト シーズン3 SemiFinal ♯3 担当記者・中島由矩】