前回の解答、解説です。
残りの同色の牌が全てアガリ牌であるメンチンテンパイで最初に思いつくのが、
の純正九蓮宝燈の9メンチャンです。
9メンチャンの形はこれだけですが、8メンチャン以下でも4枚使いがあれば条件を満たす手牌が考えられます。
しらみつぶしに探すのは困難ですが、多メンチャン理論に出てくる面子の性質を用いることでスムーズに見つけることができます。
5557と2223457がどちらも67待ちになるように、暗刻と順子がくっついている形も多メンチャンを作ることから、純正九蓮宝燈の111を444、999を666にそれぞれ入れ替えても条件を満たします。
次に着目するのは
の10枚形の8メンチャン。
順子がくっついて待ちをスジで伸ばす性質から、この形に678、789をくっつけた手牌も条件を満たすことが分かります。
左右対称形でも成り立ちます。
ただし、これらとは性質の違う、条件を満たす手牌あります。
の7メンチャンです。
37を自分で4枚使っているので条件は満たしますが、5枚目の牌があると仮定した場合は37が待ちにならないパターンです。これは気付きにくかったかもしれません。
以上で9種類、マンズピンズソーズで3色あるので合計は9×3=27通り…と言いたいところですが、メンゼンであれば13枚である必要はないので、
のようにカンして4枚使った手牌も条件を満たします。よって正解は11×3=33で33通りでした。
の形は八蓮宝燈
の形は七蓮宝燈と呼ばれることもあります。
多メンチャン関連の麻雀クイズを解きなれている方なら知識として分かったかもしれませんが、カンが入ったパターンにまで気付けたでしょうか。
次回からくっつき形1シャンテンの補足に入ります。
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