天運、地運、人運。麻雀をしている最中には、これらの運がいろいろな働きをしてくれます。
天運というのは、その日に持ってきた自分の運。つまり、天から与えられた運です。
天運の高い日は、往々にして1回戦目の東場あたりで強烈な手が入ってきます。例えばこのような配牌を手にしたりします。第1ツモがだと、ダブリー、ピンフ、三色です。だとしても、ダブリー、ピンフで、ドラが1つでもあれば満貫になりますので十分です。ダブリーではなくても、ドラが3枚あったり、裏ドラが2枚、3枚のったりします。
人運とは、人から奪っていく運気です。あるいは、Aさんにはよく振り込むが、Bさんからはよく和了るといった、人と人との関係による運気です。3人とも関係が良ければ、その日は間違いなく勝ちます。ただし、人の運は心が動いたときに手放されることもあり、麻雀をしている最中に人運が逆転することもあります。アヤ牌などで言われるアヤは、人と人とが絡み合っているときに解消されたりします。人運は局面に大きく作用してきますので、麻雀は1対3のゲームではなく、1対1のゲームだと思います。
天地人の地にあたる地運とは、自分の力で作り出す運気です。腕が良い人は地運づくりが非常に上手です。
第1ツモでを引きましたが、ダブリーはかけません。を切ってテンパイを取るか、ツモ切ります。それは、ただ楽に和了ることではなく、その日の運気に関わらず工夫を入れて、求めている形にもっていくことに力点を置くことが地運づくりのキーポイントだからです。辛いところに自分をおいて打つことに、地運の面白さ、深さがあります。