打ち手が一番心得なければいけないことは、我がままや身勝手を抑えることです。例えば、ドラや赤牌が切られると、一瞬にして場が壊れてしまうことがあります。鳴かれないかもしれないというのは、我がままな言い分です。これは、麻雀道としては認められない精神です。求道的な打ち方をせざるを得ないのが麻雀道の厳しいところでもあり、やりがいでもあります。
ツモ 親の手牌で、ドラはです。を引きました。自分の都合だけで言えば、要りません。鳴かれないかもしれませんが、我慢して、6・7・8の三色を見据えて、を1枚外します。次にを引いたら、またを外して三色は断念します。このように、誰かがを切った段階で自分が合わせ打つという手構えができます。を切る理由は、かが暗刻になるか、横に伸びたときに使えるからという自分だけの理由です。ドラを切ることがいけないのではなく、切る時期の問題です。
ツモ 東場で、ドラはです。下家の親がをポンしています。ここにを引きました。要らない牌ですが親に鳴かれるかもしれないので、我慢してかを切りましょう。自分の手が一向聴になれば切ってもかまいませんが、例えばを切って、次にを引いてきたときにはを切れば、はまだ切らなくて済みます。 早めに切って、ロンではなくチーで済ました方がいいという人もいますが、ここが、麻雀道と一般の目先の損得で考える方との違いです。自分を少し犠牲にする、損な役回りを少し取るといった考え方を身につけましょう。
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