第12期雀竜位・斎藤俊プロ(日本プロ麻雀協会)によるプロ対局の寸評がスタートしました。今回は8月28日に行われた「女流雀王戦第5節」です。
女流雀王Aリーグ第5節(全8節)
順位 | 氏名 | 第5節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 朝倉 ゆかり | - | 259.4 |
2 | 豊後 葵 | - | 238.4 |
3 | 大崎 初音 | - | 200.1 |
4 | 愛内 よしえ | - | 173.5 |
5 | 水瀬 千尋 | 149.1 | 144.9 |
6 | 水崎 ともみ | - | 41.7 |
7 | 吉元 彩 | - | 3.6 |
8 | 崎見 百合 | - | ▲12.6 |
9 | 福山 理子 | - | ▲24.3 |
10 | 米崎 奈棋 | - | ▲27.9 |
11 | 竹居 みつき | 5.4 | ▲89..0 |
12 | 石井 阿依 | ▲54.9 | ▲144.2 |
13 | 上田 唯 | ▲15.3 | ▲265.2 |
14 | 奥村 知美 | - | ▲283.5 |
15 | 水口 美香 | ▲85.3 | ▲301.9 |
今更言う事ではないが、麻雀は4人で打つゲームである。
そして4者はそれぞれの状況に応じ目的があり、それを遂行するための打牌をするのだ。例えば
①リーグ戦で昇級(残留)することを目的にすると
②そのためには、この半荘は『A』着以上を目指し
③そのためには、この局は『B』ような結果が望ましく
④そのためには、今の手牌から『X』を切る!
みたいになる。後にABを入れた話をします。
南4局 ドラ
上田:17500
水瀬:27700
竹居:48800
水口: 6000
竹居手牌
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打ダマ
後に親リーチが入りベタオリをした。何気ない局かもしれない。しかし下家水口はピンズの染手をしていた。
竹居は
A:1着
B:親以外が和了する
水口は
A:3着
B:マンガンツモ、親からマン直、他からはハネマン和了する
である。竹居は自身が和了する可能性が低いと見たら、水口に積極的にアシストしても良かったかもしれない。
この辺の技術、『X』にピンズを並べる技術を少しずつ取り入れ新しい引き出しにして頂ければと思う。
竹居みつきは今の女流Aの中で最も入会期が若い。伸び盛り、打ち盛りでこれからの活躍にも期待がかかる。
女流雀王Bリーグ第2節(全8節)
順位 | 氏名 | 第5節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 庄司 麗子 | 131.6 | 423.6 |
2 | たじまなみ | 82.2 | 357.8 |
3 | 冨本 智美 | 25.8 | 257.3 |
4 | 黄河 のん | 131.3 | 243.9 |
5 | 会田 日和 | ▲55.2 | 152.8 |
6 | 蔵 美里 | 21.9 | 118.3 |
7 | 逢川 恵夢 | ▲88.6 | 77.7 |
8 | 都美 | 35.9 | 58.1 |
9 | おくみき | 60.9 | 49.5 |
10 | ERIKA | ▲157.9 | 32.4 |
11 | 大島 麻美 | 72.9 | ▲8.1 |
12 | 杉村 えみ | ▲111.5 | ▲32.2 |
13 | ふゆつみ 千明 | ▲68.5 | ▲37.8 |
14 | 松嶋 桃 | ▲27.0 | ▲97.0 |
15 | 月城 和香菜 | ▲37.9 | ▲100.2 |
16 | 多田 ひかり | 56.0 | ▲102.3 |
17 | 麻生 ゆり | ▲116.8 | ▲116.2 |
18 | 松田 遊生 | 54.3 | ▲296.3 |
19 | 澄川 なゆ | 107.5 | ▲315.7 |
20 | 三添 りん | ▲117.9 | ▲470.7 |
休場 | 有沢 奈央 | - | ▲202.9 |
会田日和の少々怪しげな捨て牌。
ドラ
(リーチ)
七対子本線のような、早い面子手のような、染め手のような・・・
七対子にしてはは絶妙な待ちなのであっさり切ってるのを見るとやっぱり染まってる??とか思っていると・・・
一発ロン
ハネマンの和了。もし宣言牌がで一枚切れ単騎待ちでは七対子が読み切られ字牌は完全に出てこないだろう。
染め手の可能性も残すリーチの方が強烈というわけだ。恐ろしい恐ろしい。
女流雀王Cリーグ後期第1節(全4節+上位8名で1節)
女流Cリーグは半期戦になる。半期毎に昇級者が決まるのだ。本日から後期のスタートである。
順位 | 氏名 | 第1節 |
---|---|---|
1 | 中月 裕子 | 148.5 |
2 | 綾瀬 まり | 107.9 |
3 | 藤咲 若奈 | 105.0 |
4 | 上野 あいみ | 53.0 |
5 | 崎村 あやか | 13.5 |
6 | 水瀬 夏海 | ▲4.4 |
7 | 西城 凛 | ▲4.7 |
8 | 高橋 ゆりあ | ▲15.8 |
9 | 柚花 ゆうり | ▲51.7 |
10 | 中山 百合子 | ▲60.7 |
11 | 川又 静香 | ▲68.2 |
12 | 日當 ひな | ▲80.7 |
13 | 命 | ▲144.7 |
東1局から場が沸騰する。
ドラ
上野あいみが積極的に仕掛ける。
チー チー
こっそりと親の崎村あやかが七対子ドラドラテンパイ
柚花ゆうりがリーチを放つ。
崎村は追いかけリーチを打つのか?
追いかけリーチを打つ際にはリーチになる人同士の捨て牌も参考にしたい。
崎村と柚花の捨て牌は共通安牌が多く、追いかけリーチを打って絶好の地獄待ちでも止められてしまうケースが多そうだ。
ここは崎村の判断が大正解で9600の出和了を果たす。
余談だが崎村は杜の都・仙台からリーグ戦の度に東京に来ている。
そんな彼女を応援しに是非会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか?